『プレイングマネジャーの苦労 ~部下の案件に他人事になる~』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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『プレイングマネジャーの苦労 ~部下の案件に他人事になる~』


こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
 
 
上司:「松本さん、A社に一緒に工藤さん(仮)と行ってきなよ」
 
私:「えっ、どうしてですか?」
 
上司:「行けばその意味が分かるから」
 
 
私:「分かりました。(他にやらなければいけないことがあるんだけどな…」
 
 
このようなやり取りが、私が管理職になりたての頃にありました。
 
部下が担当している案件1つ1つに責任を持たなければなりません。
とはいえ私もプレイヤーの比率が非常に高い。
 
そうすると部下の案件へ関与する優先順位は下がります。
部下の報告を聞いてそれなりのアドバイスはしていましたが、
どこまで実情に合っていたかは不明です。
 
 
翌週のこと。
上司に言われるとおり、工藤さんとA社に行ってきました。
 
そして直接、社長や経営幹部の声を聞いてきました。
このプロジェクトにかける思いや期待など。
 
懇親会も催してくださり参加させていただきました。。
現場で働くスタッフともざっくばらんに会話ができました。
 
 
それからでしょうか。
プレイングマネジャーですので毎回工藤さんに同行して
A社には行くことはできませんが、
アドバイスの内容は変わった気がします。
 
 
上司から後日あった時にこう言われました。
 
「松本さんって、お客様の顔を見ないとスイッチが入らないからな…」
 
 
その時に私の強み・弱みを自覚できました。
 
「顧客リストに載っているだけのA社だと“論理”で動く。
 直接会って対話をすると“情”で動く」
 
 
どうやら私は、直接人間に振れないと“スイッチ”が入らないようです。
対話をし、その人の生い立ちや胸の内を聞くと、
どうにか力になりたい!という衝動が沸き起こってきます。
 
情が湧くと工藤さんが担当だったとしても常に気になります。
ですから自分から工藤さんへ確認する機会が増えていました。
 
 
プレイングマネジャーの皆さん。
部下の担当顧客も自分事として捉えるって難しいですよね。
 
顧客と直接対話をし、胸の内を聞くこと。
感情の疎通ができたら、“知らない”ではいられません。
 
意識レベルで案件管理しようではなく、
情レベルで繋がることを優先してみましょう。