『パッションは表現するものではなく伝わるもの』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

 
『パッションは表現するものではなく伝わるもの』

 
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
 
 
「彼は熱くない。もっと熱くないとメンバーを
 引っ張っていけない。パッションを見せてほしい」
 
ある会社の社長がS部長へ期待していることです。
 
私もS部長をよく知っていますので、
社長がおっしゃりたいことは分かります。
 
しかし正直なところ、
パッションの塊のような社長のように、
S部長がメンバーを導く姿は
どうしてイメージできませんでした。
 
S部長は洞察力があり冷静に物事を判断される方。
S部長へ求める「パッション」が
そもそもずれている気がしました。
 
 
偉そうに言っていますが、
私もパッションを前面に出すことが得意かといえば、
決してそうとは言えません。
 
パッションを全身で表現できる人が羨ましいと
思ったことさえありました。
 
でもある時からその考え方は切り替わりました。
 
「本当のパッションはテンションから生まれない。
 ミッションから生まれるもの」
 
ということに気づいたからです。
 
 
テンション高く振る舞う姿がパッションではありません。
それをパッションと勘違いする人もいますが…。
 
私にはただのパフォーマンスにしか
見えないことがあるのです。
 
 
それよりも、何のためにやるかが明確に腹落ちして
ブレない状態。
本人にとってミッション化している状態。
 
その時に私は力強いパッションを感じるのです。
 
 
パッションはミッションから生まれる。
自分の使命だと捉えた時に、
パッションが自然と伝わっていく。
 
情熱とは表現しようとしてできるものではなく、
自然と表出するものなのでしょう。
 
無理やり「パッションを出せ!」ではなく、
ミッション化する支援をしていきましょう。