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MINOLTA Minoltina-S



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1964年発売のミノルタ、ミノルチナS。

当時の宣伝コピーは世界一コンパクトなレンズシャッターカメラ。

マニュアル露出ですが、メーター式の露出計がついています。

宣伝コピー通りコンパクトなカメラですが、レンズは40mmF1.8とこのクラスとしては明るいレンズが付いていて写りも申し分ありません。


お預かりしたこのカメラ、シャッター開かず、ファインダーの距離計不良。、正常であればファインダーの中央部

にピントが合っていないときは、像が二重に見え、フォーカスレバーをまわしてピントが合えば、二重に見えていた像がピタッと一つに重なります。

ところがこのカメラ、いくらフォーカスレバーを操作してもファインダーに見える像は一重のままです。

この故障も古いレンジファインダーカメラによくある不具合です。


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まずはシャッターから。

シャッターの不具合はシャッター羽根に油が滲んで付着したため、シャッター羽根同士がピタッとくっついてしまい動かなくなったものです。


この油による不具合は今までにもこのブログでよく登場していますが、これはグリスが劣化したためなんです。

グリスはヘリコイドや、シャッターユニット内でも大きな力量がかかる部分に使われています。

このグリスが無いと、金属同士がすれてスムーズに作動せず、絶対に必要なものです。

また、軽い力量でスッと作動する部分にはグリスや油は使用されていません。もし、グリスや油がこういったところに付いていると逆に重くなってしまいます。


グリスは油とスポンジ状の繊維質でできています。

このグリスが塗られた部分に大きな力量(ストレス)ががかかると、スポンジ状の繊維質から油がジュワッとでてすべりを良くし、力量(ストレス)がなくなるとスポンジ状の繊維質が油を吸ってグリスを塗っている部分に油が留まっているのですが、このスポンジ状の繊維質が劣化してくるとジュワッと出た油をまたもとの繊維質に吸収できずに油がそこに留まらずに流れ出てしまい、付いてはいけないところまで油がまわってしまうのが原因です。


いつものようにシャッターユニット洗浄、必要なところにグリスを入れ替えてシャッターは復調。



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次はファインダー。

上の写真、左側の斜め45度に付いているガラスはハーフミラーになっていて、左上にある凹レンズからの像と、右側斜め45度に付いているミラーからの像、両方を左下にある接眼レンズで見えるようになっています。


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上の写真右側がこのファインダーに付いていたハーフミラー。

劣化してミラーが剥がれています。

このため、上2枚目にあるミラーからの像が見えずに距離計がうまく働かなくなってしまっています。

左側にあるのが新品のハーフミラー、当然純正の部品は無く、他の機種からの流用のため、サイズが違い

ガラス切りでカットして使用します。

Crow,このガラス切り苦手です。



カメラの修理、目が疲れます。今までは目が疲れても一晩寝て翌朝には目の疲れも取れたのですが、最近どうも疲れがとれない。

そうゆう年になったのか...


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目休め。

嵐山念仏寺。


KOWA SE


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興和株式会社のSE、1964年発売のカメラです。

現在は一般向けカメラ事業からは撤退しています。


KOWAのカメラはご存知無い方でも、キャベジンコーワやコルゲンコーワはご存知だと思います。

不二家にペコちゃん人形があるように、昔は薬局にはコーワのカエルのマスコット人形ケロちゃんがありましたが、

あのコーワが出していたカメラです。


このカメラ、普通の一眼レフカメラに見えますが、ちょっとユニークです。


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裏蓋を開けると普通、フイルム面の枠にシャッター幕がありますが、このカメラにはありません。

横縞の黒い板状のものが見えていますが、これはミラーの裏面です。

このカメラはフイルム面のすぐ前にシャッター機構がついているフォーカルプレーンシャッターではなく、

レンズのすぐ後ろにレンズシャッターがついている一眼レフカメラなんです。


お預かりしたこのカメラ、巻き上げレバーが止まらず、いくらでも巻きあがり、露出計のメーターが作動しません。




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巻き上げ不良は巻き上げ機構部のネジ緩みが原因でした。


メーター作動不良はおそらく消耗した電池を長い間入れっぱなしにしたために、電池液漏れをおこし、電池接片に半田付けしてあるコードが腐食したためでした。

上の写真、2枚目緑のコードが腐食、3枚目、そのコードの反対側も腐食しているのがわかると思います。

腐食した接片をヤスリがけして錆を落とし、半田でメッキ、腐食したコードを交換。


昨日8日は十三の花火大会でした。

仕事場のベランダから



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ありゃ、タイミングが合わず、光のラインが途中からに...



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CANON 7


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7と言えば、ウルトラ7、ロータス7と出てくるCrowですが、今回はキャノン7。

1961年発売のL,マウントのライカ型カメラですが、ライカは1954年にMマウントのM3を発売しています。

この7もマウントはLですが、スペックはライカMのコピーに近いです。ただ、Mには無い露出計がついています。

この年にはキャノンも含め、国産メーカーはすでに一眼レフカメラを発売していて、この7の後継機、7Sで最後のモデルとなり、ライカ型の国産機は例外はありますが姿を消していきます。


この7、カメラ店より中古の整備としてお預かりしたものです。


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壊れているわけではないので、モルト交換と清掃、各精度出しの作業。

この7のシャッター幕、薄い金属の幕なんですが、耐久性は布製よりも高いのですが、うっかりさわるとくしゃっと変形してしまいます。


いまはもう供給停止してしまいましたが、このシャッター幕はキャノンF-1,ニューF-1のシャッター幕が流用できました。

どこの修理店もF-1のシャッター幕をこの7に使用した為、部品の枯渇問題になり、キャノンから流用禁止令が出されてしまいました。