こんなニュースがあって少し感動した。
日本航空(JAL)のCAが
コールセンターに出向してるというニュース。
前々からそんなニュースはありましたが
その現場にリアルにカメラが入ってたので
食い入るように観てしまいました。
その数、毎日600人も。
ここ数年、特に5.6年は新卒採用をしていて
本当に航空業界を見ている学生が多く
うちの面接でもそんな学生を
数えきれないくらい面接してきた。
そんな憧れていた、花形であるCAの仕事が
まさかコールセンターに出向するなんて
夢にも思ってなかったと思う。
しかも、普段の業務の3分の1は、いまだに
フライトが入っていて、言わば「兼業」状態。
新しいことも覚えなくてはいけないし
通勤環境も人間関係も変わるから、
ストレスもかなり溜まってると思う。
ここ5.6年で航空業界を目指して
念願のCAになった当時のあの学生達は
今どうしてるのだろうか。
ふっとそんな事を考えてしまった。
ところで。
今日のニュースを観て、何に感動したのか?
自分が望んでいなかった出向という環境でも、
与えられたこの中でも向上心を持って
やるべき役割をやりつつ更に学んでいる、
その姿に強く強く感動しました。
当たり前と言えば当たり前のことだけど
人気職種で憧れの的でプライドの高いCAの
仕事だからギャップも大きく、感動度が上がった。
憧れのCAになった途端にコロナ禍が直撃して
天国から地獄へ急降下。
JALやANAには
リストラされた人も、自ら辞めた人も
同期や同僚の中にはたくさん居るはず。
しかし、そんな状況であっても
会社を復活を目指して自分の与えられた役割を
ただひたすら実行している姿に感動した。
環境や状況が苦しくとも
自ら選んだ道を◯にしようとしている、
その姿に感動した。
そりゃ、言いたいこともあるだろうし
愚痴の一つや二つどころでは無いくらいあると思う。
それでも、辞めないで継続してるその姿勢が
本当にカッコいいなと感じました。
いつも言ってるように人間は苦しい時や
追い込まれた時にその本性や実力が視える。
平和な時に偉そうなことを言っていても
乱世で厳しくなった途端に逃げ出すヤツって居る。
うちの会社でも最近もいた。笑
まぁそれが人間だからしょうがないけど
だからこそ、こんな兼業で出向しているCAを
見ると本当に感動するし、応援したくなる。
こんなニュースって社会の現実を
知るには本当に大切なこと。
学生は仕事に対しての覚悟や心構えが
未熟だから良い教訓にした方が良いね。
社会に出ると、自分がやりたい事なんて
ほぼ出来ないのが当たり前。
やりたい事をやれるようになるには
やりたく無い事を死ぬほどやって
成果を出した先にやれるようになるという
ことを心得てなくてはいけないね。
大好きな映画「海賊と呼ばれた男」でも
戦争で石油が輸入出来ず売り物が無くなった時
ラジオの修理をして食い繋いだあのシーンを思い出す。
我々は、学生が持ってる
「会社では自分のやりたい仕事が出来る」的な
錯覚と誤解を排除できる会社でありたいと思う。
それが出来たら、確実に彼らは
幸せな社会人になれると思うから。
アマチュア(学生)は自分目線。
プロ(社会人)は相手目線。
自分のやりたい事の前に、まずは
自分のやるべき事をやるのがプロ。
JALもANAもがんばって欲しい。
飲食業やイベント業や小売業も
あらゆる業界もがんばって欲しい。
そして我々もどんな事をしてでも
会社と社員を守らなくてはいけないと
つくづく感じるニュースでした。
『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』