うちの会社では新卒採用を始めてから
社内制度としてのブラザー&シスター制度がある。
兄弟姉妹のような関係性であり、通称ブラシス。
新卒内定者に担当の先輩社員がついて
フォローする役割である。
メンター制度と同じです。
これを近々廃止しなくてはと思ってる。
メリットも勿論有るのだけれど
デメリットの方が多くなる懸念があるから。
報告を見ていると後輩に好かれたいという
先輩の感情が出ていて、好かれる為に
制度がある訳ではないのに
どうしても迎合感が出てしまう。
これは自分の承認欲求を満たす行為であり
自分から存在意義を取りに行く行為。
この感情、分からないでもないし、誰にでもあるもの。
しかしコレが組織で頻繁に起こると組織は確実に崩壊するし、過去私も何度もこの失敗経験があり痛い目を見てきた。
かつては私も部下からの承認欲求が強かったから。
現在1年上の先輩社員を兄さん姉さんに
しているケースが多く社会人経験の未熟な
先輩社員だと仲良くなることで精一杯で
社会人になる為の心構えや実行に良い影響を
与えるまでには至ってない現実。
時には弟妹に現実社会の厳しさを伝え
甘え2000%の学生気分を軌道修正する事が
役割なはずなのにスルーすることで
更に甘やかしてしまう。
「人に嫌われたくない」
コレって誰にでもある感情。
だからその感情があること自体はしょうがないし
マナーとして嫌われない事も大切だし
相手がお客様だったら必要なことでもある。
しかしコレが会社や家族という
組織になると厄介な感情となることが多い。
本当に自分の弟や妹だったら
甘えた考えや行動をしてたら何と言うだろうか?
寝坊や遅刻、ルール違反、やるべき事をやらない時、または消極的な考え…等々。
そんな時、バシッと言えるだろうか。
即座に軌道修正出来るだろうか。
コレが中々難しい訳で、それが出来ない人にブラシスを担当させる会社が悪いと気づいた。荷が重い。
そんな状態で「今のままで良いよ」「無理しなくて良いよ」なんて、相手に寄せて、迎合しても、誤解と錯覚を生むだけで、後輩のためにはならない。
そもそも仕事をする上で、そんな無理な事を要求する事なんて全く無いのだから。プロとして当たり前のことを当たり前にやるだけの事。
私は自分の子供は心から愛してるし
世界一大切な存在だと思ってるが
だからと言って、好かれようとは1ミリも
思っていない。
だからダメな事はダメと頑として許さない。
これは社員に対しても同じ。
好かれようとは思ってない。
社会で生きていく為に必要な
当たり前のことを伝えるだけ。
と、今日は幹部社員である私の直部下に伝え
ブラシスの在り方について考えていた。
そんな土曜日でした。
『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』