私が大学で授業をやる時に
その第1回目の講義で話して欲しいテーマとして「社会人に必要な力とは」というリクエストをもらう事がある。
その時の講義内容の中で
仕事を楽しめる力
が必要と伝えてる。
これは、仕事が楽しいとは、ちと違う。
仕事が楽しいのは多いに結構だが
自分に都合の良いことや好きなことは楽しいと感じるが、自分が知らないこと、苦手なこと、面倒くさいこと、やりたくないことは、どうだろうか?
楽しくない、と感じる人が多いのではないだろうか?
私の授業では、そんな仕事でも
楽しめる力を付けたら最強と伝えてる。
その力の付け方は3つあって授業では大好評。
でも今日は割愛。
知りたい人は授業を受けて下さい。笑
なぜそんな事を大学の授業で話すのか?
何故ならば、社会に出たら自分の好きな事ばかり、自分に都合の良いことばかり出来ないのが現実でしょ?
仮に自分の好きなことをやってる業界だとしても、自分の業務はその事と違う部署や担当になる事や異動も当たり前にあるからね。
最近は空前の人手不足だから、企業側はそんな事を言わないし言えない。
新卒にも転職者にも「うちは好きな事が出来る会社だよ〜」と、気持ち悪い耳障りの良い嘘を平気でつくから要注意。笑
好きなことを仕事にする、って
勘違いしない方が良いと思うし
何より自分の可能性を狭めてしまう気がして
もったいないと思う。
私はこの会社を26才で創業した時に
選んだ仕事はトイレの仕事。トイレ診断士。
私がトイレの仕事を好きであったかと言うと
全然好きでは無かった。笑
むしろ嫌な仕事。
当時、周りの友達からは
そこまで落ちたか、終わりだね、と
冗談とも言えるしバカにされてたとも思う。
では、なぜそのむしろ嫌いな仕事を
ましてや周りからバカにされながら出来たのか?
それはお客様に
「必要とされたから」
「喜ばれたから」
「役に立てて嬉しかったから」
です。
仕事ってそもそも誰かの為に役に立つことであり、自己満足の為にやるものではない、と考えていました。
だから多少の抵抗感はあったものの、やらされ感なく自ら主体的にやってた。
そうすると、喜んでくれるお客様がどんどん増えてきて業績が上がってきた。
つまり、成果が出てきたのだ。
そうなると楽しくなってきて更に
お客様に役に立てる為の知識や技術を
勉強し、実行していったら
出来る仕事がドンドン増えていった。
気がつくと
嫌いだったバカにされてたトイレの仕事が
その面白さを感じる、その深さを知りのめり込んだ。
そしてその仕事がとても楽しくなり
大好きになり、仕事の価値を知り
自信と誇りを持てる仕事になっていた。
そして今なお継続し、25年になる。
私は仕事の業種に好き嫌いがあるのでは無く
お客様に、必要とされるなら、役に立てるのなら
それが自分の喜びになり、楽しさになる事を知った。
仕事の楽しさって「愉快」の楽しさとは違うし
「楽しいから仕事をする」より
「どんな仕事も楽しめる」ほうが最強。
そしてそれは本気で仕事をした人が貰えるご褒美みたいなもの。
26歳でのこの経験は本当に大きかった。
当時はバブル時代の終わり頃。
まだ浮ついた空気が残ってたから、如何に楽して儲けるか的な人が多かったから、特に差がついてラッキーだったのかも知れない。
今振り返っても、とても成長を実感した経験でした。
自己成長や達成感が、仕事の醍醐味であり
やり甲斐であり、大変な事もあるけど
でもそれがあるからこそ本当の楽しさを
与えてもられるんだなと実感した。
私の仕事観を変えるには充分すぎるほど
大きな気づきだったと思う。
大学の授業で話してる「楽しい」と「楽しめる」の違いはザックリこんな話し。
どこにでもあるような話ではあるが、実体験に基づくリアルな話しは不思議な説得力があるもので、だからこそ先生達にも、世代超えた学生達にも届くのだと思う。
何か、久し振りに長文になったけど
この経験からくる学びがCS経営計画書に
書いてあるので、そこはまた明日にでも書きます。
珍しく、二夜連続シリーズ。笑
『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』