青山学院大学陸上競技部
原晋監督の著書
【力を引き出す「ゆとり世代」の育て方】より
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原晋監督が語る青学の強さの秘訣とは。
原監督「組織というものは、ベースにはちゃんと組織としてのルールがあって、その上に自由な発想というのが乗ってくるものだと考えています。
最初からすべての自由を与えてしまったら、それは単なる緩い組織となり、組織として重要な土台がしっかりできない。
ですからまずはベースづくりには時間をかけました」
「集合時間にもうるさいですよ。というのは、われわれ陸上は、まずタイムで管理されている世界ですから、時間を大切にしないというのはあり得ません。
たとえば、10分00秒が標準記録だったら、10分01秒だったらもう出場すら叶わない。
それは数字で全部決められる競技の特性です。
だからその時間管理というのは陸上競技の基本となる約束事と考えています」
「社会における決めごとというのは、じつはそんなに多くないはずなんです。
挨拶をしましょうとか、時間を守りましょうとか、ごくごく当たり前の何項目にすぎないはずです。
この原則はいつの時代も変わらないはずです。それが今はネットとかスマホとか、小道具が出てきているから大人達が誤魔化されているけれど、原則は変わらないはずです。
だからベースの部分は誤魔化さずにきちんと守ろうよ、というだけなんですけどね。
そこを変な大人が今回はしようがないから次からはちゃんとしようねなんて甘いことを言うから、世の中おかしい方向にいっているんだと思います」
「高校時代の理不尽な部活と、大学時代のサークルのような緩くて自由な部活。両方ともダメだと思いました。一方で両方の長所が両立している組織が理想の組織だと思います。
だから、基本としてのルールは厳しく存在し、メンバー全員、ベースとしては同じ方向を向いている。
そして、あくまでその土台の上で、学生達には自由な発想と発言をさせる組織をつくろうとしたんです。
そういう組織で育たないと、大学を出た後に一選手ではなく、一社会人として彼らが困るだろうなあという気持ちもあった。
私自身苦労しましたから。つまり、基本的なルールが守れなかったり、自分で発想できなかったりしたら、選手以前に、一社会人としてダメですから」
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原監督の言葉は響きます。
箱根駅伝での圧倒的結果の一端が見えます。
駅伝も会社も、強い組織は皆同じです。
また最近学んでいる識学と同じことを言ってます。
本当の優しさとは甘やかすことではない。
一社会人として自己実現できる力を自ら付けさせること。
本物の指導者の本物のマネジメント。
この記事も併せて読むと面白い。
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今のうちの幹部・管理職のマネジメントには原監督が見本になるね。
『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』