国税専門官 合格体験記 Hさん | 公務員試験合格・内定のためのデータベース

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本日の合格体験記は、国税専門官に合格されたHさんの体験記です。
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・志望動機
大学で専攻した会計学を活かすことが出来ることに魅力を感じました。また大学2年の終わりに税務署で確定申告の補助のアルバイトをして実際の仕事の一部を見ることが出来たことや、大学のゼミナールの先輩方の多くの国税専門官の方達から色々なお話を聞くことができ、税務の職員として働くことに憧れを抱き志望しました。大学で詳しく学んでいない税法などの分野に限らず、国税は研修制度が非常に充実しているようで、働き始めてからでも勉強をしながらそのまま仕事に役立てられるところ、自治体などと違って課が変わることも少なく、一生を通じて専門的なことが出来る点が私自身には魅力的でした。

・勉強を振りかえって
私は再受験での合格でした。1年目は勉強を始めた時期もかなり遅く、独学だったので勉強する科目をかなり絞り(むしろ捨て科目が多く)全ての筆記試験で不合格になってしまいました。2年目は教養の理系科目も含め、全ての科目をやりました。大変ではありましたが、多くの科目を回すことによりダラダラと勉強をすることを防ぐことが出来たり、学系の科目では相互補完的な部分もあったので結果的には良かったと思っています。何より、やっていない科目がないという不安がないという精神安定にも寄与していました。

・CSSでの受講を決めた理由
再受験用のコースがあったことが1番にありました。また無料のガイダンスに参加した後、川井先生に1対1で面談を行っていただき、とても親身に対応してくれる予備校だと感じました。「受験は団体戦」というフレーズも大学受験の時に感じたことそのままだったので、CSSに入って出来る友人たちと一緒に頑張りたいと思い、CSSに入る事を決めました。

・学習モチベーションの維持について
私は再受験を決めてからはずっと早朝のアルバイトをしながら勉強をしていたため、自然と勉強に対する姿勢のメリハリがついていたと思います。年が明けてからは、朝アルバイトをして10時ちょうどに予備校に到着して5時まで自習をするリズムを守って勉強していました。受かるかどうかは、受験勉強期に(ましてや筆記試験終了後の自己採点でボーダー付近になってしまった場合でも)考えても無意味なことだし、まだ来てもないことを憂いて勉強が疎かになるようなことは避けたかったので、モチベーションに頼る勉強はしませんでした。限られた時間の中で自分がやるべきことは何かを考え、あとは淡々と勉強をしていて、多少の焦燥感があることもありましたが、やはり毎日勉強をするしかないと思い毎日勉強をしました。

・スランプ脱出法
スランプらしいスランプはありませんでした。数的実践トレーニングで散々な点数を取ってしまった回がありましたが、そういうこともあるかなと決して悲観して勉強を投げ出すことはせず、CSSの数的のテキストをもう一度やり直して基本の型を再確認しました。私は数的ばかり勉強をするとかえって出来が良くないことがあったので(数的ばかりにとらわれて思考視野が狭くなってしまうため)、問題を解いている時にもハマってしまいそうな問題は飛ばして他の問題で解けそうな順に解いていきました。

・教養択一対策
 [数的]CSSのテキストを3周して基本の解き方を覚えました。それから各自治体などの過去問を解きました。年内は1日2時間ほど費やしていましたが年明け後には1日1時間と決めて勉強しました。その際に心がけていたのは1時間の中で色々な分野の問題を解くことでした。判断推理分野に1時間費やすのではなく、試験本番と同様に確率や資料解釈なども1時間の中で行いました。
 [自然科学]授業は全て受講しました。その上で物理と化学は計算中心である問題集のQMの問題を解いて覚えていくことをメインにし、公式や問題を解くときに必要な知識をポストイットにまとめてノートに貼って何度も見直しました。QMの問題集でも難しい問題は深入りせずに基本的な問題を4,5回繰り返しました。地学と生物は公式などがあまりないため暗記だと思い、インプット期にはレジュメを見直しをしたり問題を数回解く程度でした。過去問を通しで解く時に知識の補充をしていました。
 [人文科学]授業のレジュメを読み込みながら問題を解いたり、友達同士で問題を出し合って知識をつけていきました。自然科学に比べて範囲が広いのでどちらかというと人文科学には力を入れていませんでしたが、浅く広く触れていきました。
 [時事]授業を受け、レジュメ&「速攻の時事」を読み込みました。
 
・専門択一対策
 [法律系科目]1年目の受験時には過去問を回すことしか考えていなかったのですが、法律科目に関しては条文が特に大切だと2年目に感じ、問題を解くだけではなくて公務員試験六法に何度も目を通すことを心がけました。判例も載っていますし、問題として条文がそのまま出てくることも少なくないので、問題集の正文化をするよりも遥かに汎用性のある勉強になると思います。
 [経済]マスターコースの授業だけではなく、1から学ぼうと思ったのでスタンダードコースの経済の授業もDVDで全て受講しました。過去問と解く際にはどのように解くかを他人に説明出来るように努め、何度考えても分からなかったら川井先生に質問に行きました。
 [学系]暗記科目と割り切って、特に意味も考えずスー過去を解き、まるごとパスワードを何度も読みました。またポストイットに書き、まとめノートに貼り付け何度も何度も復讐しました。

・教養論文対策
特別区やA日程の教養論文対策として、友人たちと協力してそれぞれ漠然と志望している区の政策や取り組みを調べ、報告し合いました。12月頃のことだったと思いますが、今思うとこの時期にこの報告会を行って良かったと思います。年が明けてからは本格的に筆記試験の勉強が中心となってくる中で、教養論文は添削のために週に1回書くことを目標にしていたので、少ない時間で書き終えるには事前の政策の知識などを活かすことができました。

・専門記述対策
私は大学で会計学を専攻していたということもあり、国税の論文は会計学で乗り切れると思っていたので、会計学の対策しかしていなかったに等しいです。ですが非常に危険なことなので是非複数科目準備した方が良いでしょう。その際に有効だと思うのは音読です。声に出して何度も何度も(予想論点によっては50回ぐらい)音読することで覚えられます(歌を、何度も歌ううちに覚えられることと同じです)。

・面接対策
面接対策で思うことは色々とありましたが、大切だと思うのは自己分析と模擬面接です。白紙のルーズリーフをたくさんファイルに挟んで置いて、自己分析をしました。ファイルにするのは、後にページ移動を容易にするためです。パソコンで代用することも出来るかと思います。模擬面接に関してはCSSでは沢山練習が出来るので、どんどんやると良いです(私は20回ほどしかやっていませんが…)。最初の数回は緊張しましたが、模擬面接をやっていく途中でどんどん自己分析を深めていき、話す内容も広がっていきました。何より、先生方の的確なご指導のおかげで良いところや改めた方が良い部分がはっきりとしました。模擬面接で聞かれたことが本番の面接でも聞かれ、自信を持って答えることが出来ました。国税では特に、入退室の所作もきちっと見られているように感じたので、やはり模擬面接で所作を確かめておくことも必要だろう思います。
筆記試験の成績を面接の評価と合算する試験種や合算しない試験種もあるでしょう。しかしいずれにせよ、当該試験種の筆記試験が通過した時点で「公務員試験は面接が10割」と思った方が良いと思いました。

・内定先対策について
大学2,3年の時に税務署や税理士試験のアルバイトをし、そこで現役の国税の方々にお話を伺うことができ、国税で働く気持ちが強くなりましたし、面接の時にも第一志望性を強くアピール出来ました。しかし大学3年次の秋以降にそのようなアルバイトをすることは難しいと思います。そういう方々は、面接の際に本当に国税で働きたいかをアピールすることが大切なのではないでしょうか。志望理由に加え、一次試験の合格発表の後に税務署訪問をしてどのような点に魅力を感じて、なぜ働きたいのかを伝えてください。明るく、爽やかにハキハキと受け答えをすることも非常に重要です。私は自己分析や模擬面接をしていて、明るさを無理して全面に打ち出すのではなく、落ち着いた面の冷静さとハキハキと爽やかに受け答えをするように努めていましたが、いずれにせよハキハキと受け答えをすることが大切です。

・併願について
人によって様々だと思いますが、少しでも行きたいと思ったところは受験すると良いと思います。迷っている併願先については、申し込みの段階で取捨選択をする必要はなくて、申し込みだけしておきましょう。ただ、第一志望先や自分の体調も考慮して実際に受験するかを決めることをおすすめします。ピーク合わせも大切です。私は国税とA日程の政令市に完全に照準を合わせていたので、正直に言うと特別区の試験前よりも試験後の3週間がピークでした。都庁や特別区の志望を強く持っている人達はこの時期に既に面接対策をしていましたが、私は「自分は自分」と割り切って、流されることなく第一・二志望に向けて黙々と勉強をしていました。(その結果、筆記通過したのは国税と政令市と独自日程のみでした笑)。
また出願のタイミングや、受験番号が試験当日に先着順で交付される自治体には多少気を払った方が良いと思います。面接の順番がランダムのところもありますが、私が受けたA日程の政令市は受験番号当日先着順・面接も受験番号順だったため、他の面接となるべく被らないように考え、時間を調整して試験会場に行きました。

・受験生へメッセージ
絶対に最後まで諦めないでください。「Where there is a will,where is a way.」とあるように、意志あるところに道は開けます。意志がなくなった時に、全てが終わってしまいます。非常に矛盾するようですが、日々の受験勉強(試験超直前期を除く)にモチベーションはあまり関係ないと思っています。むしろモチベーションに頼る勉強はオススメしません。モチベーションが上がらないと嘆いてばかりいたって問題は解けるようにはなりません。出来ないことを嘆くなら、出来るようになるまで努力しましょう。時に疲れた時などは友人と雑談することも大いに必要だと思います。私もCSSに入って以来、そうやって息抜きをして気分をリフレッシュしてきました。ですが時間は有限です。アルバイトをしながら勉強をしてきて思ったのが、私は勉強のみの生活だったら今年もどこも受からなかっただろうなということです。早朝のアルバイトをすることによって1日の始まりに時間を割かれ、時間の有限さを非常に痛感しました。だらだらと勉強をするよりも、メリハリをつけて勉強する方が効率の良いこともあります。 
公務員試験において勉強する科目は非常に多く、投げ出したくなる時がくるかもしれません。不安に思うこともあるでしょう。ですが、最後まで決して諦めることなく、合格後の自分の姿を思い浮かべて頑張ってください。あなた自身のためにも、あなたを応援してくれているCSSの職員の方々や友人のためにも。最終合格をして、笑顔で報告することをイメージしながら。