・志望動機
私は何の目標を持たずに、漫然と大学生活を過ごして参りました。
3年次に進級するにあたって進路を本気で考えた際、ウダウダしたこれまでの日々を省みて「このままでは、ダメな人間になる」と焦りを感じました。
何か打ち込めるものがほしいと思い、考えついたのが公務員受験でした。
当初は民間企業への就職も考えておりましたが、
数多く存在する社会問題に対して、幅広く関われるのは公務員しかないと思い受験を決めました。
・勉強を振りかえって
とてもとても辛かったです。
昼は鈴木先生に相談し、夜は毎日のように両親に電話して、弱音を吐き、
父親に「俺の状況と代わってくれ!」などというわけのわからない八つ当たりもしていました。(笑)
お恥ずかしいことに高校も、大学も推薦で入学したため、
自分の学力に全く自信がありませんでした。
その不安は的中し、高校までの総復習のような内容の教養択一の点数は安定しませんでした。
しかし、専門択一の勉強に関しては「ほとんどの人が同じタイミングで始めるのだからこれから次第でどうにでもなる」と自分に言い聞かせ、一生懸命取り組みました。
一年間の勉強のほとんどを専門科目に費やしたと思います。
・CSSでの受講を決めた理由
公務員試験で「合格」というゴール(厳密には合格がゴールではありませんが・・・)にたどり着くにためには専門家のアドバイスが必要であると考え、予備校の活用を決めました。
中大前には予備校がたくさん存在し、どこに入るか、大変迷いました。
その中でも特にCSSについては、誰?何?って感じでした。(先生方申し訳ございません。)
話だけでも・・・とCSSの門を叩きました。
そこで鈴木校長先生の丁寧かつ熱心な説明を聞いたことと、親しみのある人柄にひかれたことが受講を決めた理由です。
いま、振り返るとその感覚が正解だったと思います。
・学習モチベーションの維持について
試験を趣味にすることです。
毎日、公務員関係のブログ(主にCSSの先生方の)や受験ジャーナルを読みあさっていました。
また、一か月の目標を紙に書き出し、達成したら塗りつぶしていくという作業をおこなっておりました。
何となく、塗りつぶすときが快感になりました。
くだらないことですが、失恋のショックを勉強にぶつけていました。
案外、恋愛は起爆剤になるかもしれません。(笑)
・スランプ脱出法
スランプという感覚は一年を通じてあまり感じませんでしたが、
常に気持ちは下向きであったと思います。
「こんなに数的ができないのに試験に受かるのか」
「論文の対策をしている時間はあるのだろうか」
「民間に切り替えたほうがよいのではないか」など毎日ソワソワして過ごしていました。
不安に押しつぶされそうになった時は川井先生に相談し、いつも助けてもらっていました。常駐している先生に話を聞いてもらえる、これがCSSのストロングポイントだと思います。
・教養科目の学習方法・教養択一対策
数的処理と文章理解の英語が苦手でした。
特に、数的推理がほとんど理解できず、点数になかなか結びつきませんでした。
原因はいきなりスー過去の問題から解いていたことでした。
得意な方はそれでも構わないと思いますが、苦手な方は量に圧倒されて、やる気がなくなってしまうと思います。
そこで私は基礎を固めるためにCSSのレジュメを3回程度繰り返し解きました。
何となく全体が見えてきたところで間違えたところ、苦手な分野、にしるしをつけもう一度繰り返しました。
それでも出来なかった部分は思いきって切りました。
試験直前は資料解釈を中心に勉強しました。
都庁・特別区の試験では4問出題されるためカギを握ります。
難易度も平易なものが多く3~4点は取れるように準備をしておくことをお勧めします。
数的処理がどんなに苦手な方でも川井先生の解き方をマスターすれば資料解釈だけは得点源になると思います。
直前期の「資料解釈特講」は大変役に立ちました。
英語は「速読英単語」や「core1900」を使用して鈍らない程度に読んでいました。
一般知識に関しては範囲が膨大なため解けたらラッキーくらいの気持ちで臨んでいました。ただし、安易に切ることはお勧めしません。
自然科学などは文系出身の方にとってかなり負担に感じるかもしれませんが、
栗山先生のレジュメは重要かつ頻出分野がコンパクトにまとまっているので、
何度か目を通しておくだけで、数学以外はいくつか拾えます。
人文科学は運の要素が強いと感じたので「光速マスター」を使って軽めに調整しました。
社会科学だけは専門科目の知識で解けるので、出来るだけ落とさないように心がけていました。
・専門科目の学習方法・専門択一対策
講義を受けたらすぐにスー過去で問題演習して知識の定着を図りました。
年内に全ての科目を3周しました。
特に力を入れたのは経済学です。
苦手な分野はすぐに解き方を忘れてしまうので10回程度繰り返しました。
本試験でもっとも安定した点数をとれたのは法律科目でした。
過去問の焼き直しが最も多いと感じたのもこの科目でした。
スー過去を完全に潰しました。(刑法は切って、労働法はおいしいのでやりました。)
行政系科目は「まるごとパスワード」を一気に読み進め全体を把握します。
しかし、まるパスだけでは内容が薄いので、スー過去のレジュメと問題演習を通して厚みをつけました。
この科目に関してはひたすら暗記するだけですので、楽勝だと思います。
財政学はかなり点数が不安定な科目ですので過去問で出題傾向を掴み頻出分野だけ勉強しました。
専門科目の勉強量についてですが、経済系、法律系、行政系は7周程度、労働法と財政学は本試験直前に3周程度スー過去を回しました。
・教養論文対策
あまりうまくないので書き方は控えます。
参考として、一週間でかける公務員合格作文を使っていました。
また、地上の論文の過去の出題テーマが知りたかった(前年度のテーマしかHP上にUPされていなかった)ので、実際に県庁舎まで赴きコピーして傾向を掴んでいました。
・専門記述対策
専門記述対策を講じる必要のある職種のへの志望度は高くなかったので、
それほど力は入れなかったのですがですが、
私が受験した試験では吉川先生の予想がしっかりヒットしました。
CSSの先生方を信じれば全く問題ないです。
・面接対策
地方公共団体では面接がすべてであるといっても過言ではないと思います。
面接に関して、私は大変甘く見ていました。
川井先生が常々、面接対策を怠らないようにアドバイスしてくださっていましたが、
試験が近づくにつれて、筆記対策に忙殺されて視野が狭くなってしまっていたと思います。結果、かなり苦労することになってしまいました。
自分の考えが浅はかであったと反省してからは必死に対策しました。
集団面接や集団討論の模擬面接と含めると30回近く練習したと思います。
志望動機を説得力のあるものにするためには地縁的な繋がりが必要だと思ったため、
観光スポットに足を運びました。
特に、関わりのなかった自治体などでは面接で聞かれることもあるので、
フィールドワークは必須でした。
また、他の対策として自治体の施策に目を通すようにしました。
地方自治体ですと、どこも似たり寄ったりでなかなか唯一性を見出すのは難しい作業ですが、必ず力を入れている分野や特徴的な施策は存在するので、
そこを中心に面接のネタにしました。
面接のネタという点では多くの方がサークルやアルバイトの出来事を述べると思います。
しかし、言われ尽くされているようなエピソードでは面接官を飽きさせてしまうと思い、
変化球を投げるようにしていました。私の個人的な面接の臨み方は明朗快活さわやか作戦です。筆記試験を突破したことで学力は担保されていると踏み、節度をもったうえで、若者っぽさを全開にしていくことを心がけていました。また、よく一緒に働きたい人を選ぶといいますが、毒のないスネ夫をイメージして、面接官に「こいつかわいいな」と思われるような受け答えが出来るように取り組んでいました。
・埼玉県庁対策について
筆記試験対策は特別な対策はしませんでした。
強いて言うならば、関東型の地上の問題は選択制なので、見直しには多少の時間をかけました。
個人的に一番苦手としたのは集団討論でした。
最後まで得意になることはありませんでしたが、県庁の討論では後悔したくなかったので自分にしてはガツガツ積極的に発言したと思っています。
個別面接では用意していた答えはほとんど役に立ちませんでしたが、
面接の練習はだれよりもやって、誰よりも凹んだという自負があったため堂々としていられました。
また、施策知識もしっかり記憶しておいたので、突っ込んだ質問に対しても自分の考えを述べることができたと思います。
・併願について
受けられるだけ受けました。
論文やるのが面倒だから国税・裁事を避けるとか、知らない自治体だからとか、特別区、都庁の自己採点に満足したからもういいやとか、市役所に興味ないからとか、ES書くのが面倒だからとかは単なる甘えだと自分に言い聞かせ、5月から6月は毎週のように受験しました。公務員試験は各職種に特徴があります。
したがって、私のようにボーダー近辺にいる人間はうかったり落ちたり、波が出やすいです。また、択一試験なのでいくつか受験すればラッキーパンチも出るはずだと念じていました。
・受験生へメッセージ
一番書きたいので長くなります。
偉そうだなと感じたら、無視してください。
①大袈裟かもしれませんが公務員試験は辛いです。
しかし、辛くて、大変だからこそ合格したことに価値があるのだと思います。また、ブレていてはいけないと思います。勉強がうまくいかずに、フェードアウトしてしまう方もいますが、もう少しです。踏ん張りましょう。
②最終合格するまで油断は禁物です。
特に筆記試験が通過すると、お酒が飲みたくなりますが、試験の行程の50%程度しか進んでいないことを肝に銘じてください。特に、地方公共団体での試験で合格を勝ち得るためには面接が全てだと思っています。最後まで走りぬいてください。
③数的が苦手でも合格します。
たまに苦手とかいいつつ、めちゃくちゃ出来るパターンの人がいますが、私は正真正銘のできない人です。選択肢③に人生を託す人です。(笑)専門を固めれば何とかなります。専門択一ができないのは、勉強不足です。量をこなせば確実に得点に反映されます。頑張りましょう。
④公務員試験こそ至高。
的な考え方は危険です。勉強しているとつい盲目になりがちですが、落ちた時のダメージが計り知れないものになります。「なんとかなるさ」くらいのスタンスがちょうどいいと思います。
⑤CSSを信じてください。
フル活用してください。合格したときに喜んでくれるのはどこの予備校に行っても同じだと思いますが、落ちた時、辛い時に真剣に悩んでくれるのはCSSだけだと思います。商売の匂いがしないところが私は大好きでした。CSSの先生方の指導+スー過去のコンボで、試験で戦えるラインに必ず到達するはずです。最後に、上手い終わり方が思いつかないので、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダン氏の名言で締めたいと思います。「何かが障害として立ちはだかっているように感じても、実際には何もない。ただ、ベストを尽くすチャンスと、ある程度の成功を収められる可能性があるだけだ。」受験生の皆さんに明るい未来が訪れることを祈っています。 長文、読んでくださってありがとうございました。失礼します。