・志望動機
私が特別区を志望した理由は、本音で言うと港区に行きたかったからです。
港区以外の区からの提示があった場合は辞退するつもりでいました。
しかし、そんなことを言うわけにもいかず、必死に特別区の研究を進め、
合同説明会や個別の区が実施している説明会に参加しました。
そこで職員の方が「私たちは自分の区を23区の中で最も良い区にしたいんだ、そのために今頑張っているんだ」というお話をされて、
その競争意識の高さに感銘を受けました。
また、私は環境分野に興味を持っていて、人口が高度に集中する特別区だからこそ環境対策の必要性は高く、区民参加型の環境対策イベントの開催・運営から首都東京を支える先進的な取り組みまで幅広く取り組むことができるということも特別区ならではの魅力であると感じ、特別区を志望しました。
・勉強を振りかえって
大学2年の春から独学で勉強を始め、最初はだらだらと遊びながら勉強をしていました。
3年になってから本気になり、1日6時間程度勉強していました。
今振り返ってみると、私は直前期も同じペースで勉強していて、
総計で言えば他の人たちと同程度か少し劣るくらいでしたが、
それでも全ての筆記試験に合格できたのは、
①勉強する癖がついていたこと、
②要領良く勉強計画を進めていたこと、
③息抜きのできる友達がいたこと、
この3点があったからだと思います。
勉強方法は人それぞれなので、まずは自分に合った勉強方法を見つけてみて下さい。
それを見つけて、スムーズに勉強ができるようになったとき、
勉強することが本当に楽しくなると思います。
・CSSでの受講を決めた理由
勉強は独学でできますが、面接対策は一人ではできません。
公務員と民間の面接は異なり、商学部の私は周りに公務員受験者がいないという状況だったので、まずはCSSに相談しに行きました。
そこで一般の方に対しても親身になって相談に乗ってくれるCSSの対応の良さと、
各試験種に対応した本格的な模擬面接を1年間何度でも受けられるというメリットから、
面接パックを受講することに決めました。
・面接対策
面接対策は主にCSSの模擬面接がメインでした。
自宅では鏡の前に座って自分の目を見て話す練習をしたり、笑顔の練習をしたり、
印象の良さそうな表情・話し方を常に研究していました。
模擬面接は合計で10回以上は受けましたが、苦手意識のある方はもっとたくさん受けるべきだと思います。
また、みんなと同じようにする必要はなく、朝早くの面接であれば入室時に「失礼します!おはようございます!」と笑顔で挨拶した方が印象は確実に良いと思います。
面接は緊張すると棒読みになってしまったり言葉が出てこなかったりしますので、
職員の方とお話ししに行くような軽い気持ちで臨むとよいと思います。
・港区対策について
区面接対策としては、やはり区内を散策するのがベストだと思います。
全ての総合支所、商店街、観光資源、住宅街、公園などを、
良いところや問題点、感想(初めて○○を見てどう思ったか)をメモしながら散策することで、面接での良いネタ作りになります。
私は環境分野に興味があったので、港区内にある有栖川宮記念公園や住宅街でありながら緑被率の高い白金高輪付近をはじめ、公園を中心に5日間かけてあらゆるところへ行きました。
面接では区の政策についても問われたので、政策もたくさん調べておく必要があります。
・併願について
特別区、裁判所事務官、国家一般職、横浜市、武蔵野市を受け、筆記試験は全て合格しました。
特別区に高順位で合格することを目標に対策してきたので、
特別区の面接と被った第2志望の横浜市2次試験を泣く泣く辞退し、
特別区に最終合格して港区から電話があった段階で武蔵野市4次試験を辞退しました。
併願をたくさんしてしまうと対策時間を大幅に費やしてしまうので、
志望順位をしっかり考えておく必要があります。
私の場合、裁判所事務官、国家一般職の志望度が低かったので、
過去問を一度も解かずに試験に挑みました。
つまり、私のように特別区の対策のみで他の試験にも対応可能であると思うので、
特別区が第一志望の方はあれもこれもと欲張らずにどんと構えていてもよいと思います。
・受験生へメッセージ
公務員試験は筆記試験が全てではありません。
筆記試験に合格出来てはじめてスタートラインに立てるのです。
結局は面接が本当の勝負であり、その対策を怠る人が多いように思えました。
私は面接に対して苦手意識を持っていませんが、面接が苦手な人ほど対策しないというのは本当のことで、私より対策していない人がいっぱいいました。
おかげで私は自信を持って面接に臨むことが出来たのです。
周りの受験者に自分を踏み台にして自信を持たせないよう、
CSSの模擬面接をたくさん受けて自信をつけて欲しいと思います。
合格のシナリオを明確に想像できる人は、本当に強いですよ。