<配点>
9分の3
<試験時間>
140分
<問題構成>
必須解答(民法6、商法2、会計学8)
選択問題(憲法・行政法、経済、財政学、社会学、政治学、経営学、社会事情、英語、商業英語、情報数学、情報工学各6問、4科目選択)
<民法>
基本問題が中心となるため、特別区レベルの知識を確実にした上で、吉川先生や模試などの予想論点を深めれば十二分に対応できます。私は、民法が非常に苦手だったために吉川先生に泣きついていましたが、来年受験の皆さんは、腰をすえて試験に突入してほしいと思います。目標は5点です。
<商法>
主要な公務員試験では、国税専門官でしか出題されない科目であるため、早くから学習を始めると他の科目に手が回らなくなることも考えられます。私は授業だけは先に受けておき、試験1ヵ月前から、紺野先生の授業で配られた○×問題に取り組んでいました。余裕がなければ捨てるということも考えてもいいと思います。いずれにせよ、余り多くの時間は割かない方が得策だと思います。商法は薄く勉強をして、1点を取れれば嬉しいと考えるべきでしょう。
<会計学>
会計学も国税だけの出題であり、学習に力を入れすぎると、他の試験に影響に与えてしまいます。しかし、国税専門官試験を受験する上で、会計学はコストパフォーマンスの良い、とても「おいしい」科目です。反対に、会計学を捨ててしまうと致命傷になりかねないので、志望度が高い方は絶対にやりましょう。
学習法としては、川井先生の「会計学」の授業を受け、そこで配られる一問一答をすれば十分です。直前期のゼミも積極的に活用しましょう。2ミスで抑えるのが妥協点だと思います。
<憲法・行政法>
憲法・行政法で6問の出題。難易度は特別区と変わらないか、それより少し難しい程度です。
憲法は、基本的な条文・判例を押さえ、頻出・予想問題だけ深く確認しておけば問題ありません。憲法は受験者が皆取ってくるので失点は避けたいです。国税で差がつくのは行政法です。行政法では、従来通り国家賠償が非常に高い確率で出題されるものの難易度が異常に高かったり、特定の問題が非常に難しかったりするので、取れる問題と取れない問題が分かれると思います。近年では、肢の下に条文が引用してある問題もあるため、学習段階から六法を引く癖をつけて条文に慣れる必要があると思います。満点取りたい科目です。
<経済>
経済は、ミクロ2問、マクロ2問、日本の経済事情1問、国際事情1問が出題されます。難易度は、特別区以上、国家一般職未満でしょう。
近年は用語問題の出題も増えているように感じますが、国税の経済は一般的に計算問題が多く出題されます。少し変わった聞き方をされることもありますので、早い段階から、ロジックで解くことを心掛けるべきでしょう。
経済事情は、時事やニュースで得た知識で得点に結び付けたいです。目標点数は5点です。
<経営学>
経営学は特別区よりも難しく、一般職よりも簡単であり、おいしい科目です。株式会社等の日本の企業等の問題が出題されますが、CSSで配られる過去問を回していれば問題ないです。国税の経営学のみで財務分析が出題されるため、国税が第一志望の人だけは会計学と一緒に早めに対策しておきたいです。経営学で財務、会計学で財務とならないように、重複している知識は上手く勉強するよう注意してください。目標は5点です。
<財政学>
理論2問、財政制度2問 財政事情2問が出題されます。
私は、財政学もおいしい科目だと思いますが、国税の財政は難しいと言われる方もいるので、社会学も学習しておきその場で判断するのが望ましいです。私は国税が第一志望であり、一般職の志望度が非常に低かったため社会学は選択するつもりがありませんでしたが、財政学の問題の難易度によっては6点失うので、社会学もやっておくべきです。5点取りたいです。
<政治学>
難易度は他の科目同様、特別区以上国家一般職未満です。CSSの授業に出席し、配られる過去問をやっておけば大丈夫です。目標は5点です。
<社会学>
国家一般職には劣りますが、そこそこ難しいです。高い確率で、名前の知らない学者が出題されるため、確実に5点取るのは困難な科目だと考えています。しかし、財政学が難しく社会学が簡単な年もあるので、やはり勉強すべきです。CSSの授業と過去問で十二分です。目標は5点です。