<問題構成>
憲法、民法、行政法、経済学、財政学、行政学、政治学、社会学、経営学、会計学の10科目中3科目
<試験時間>
120分
まず、専門論文については、形式面でいくつか注意すべきことがあります。
文字数は800~1000字程度です。解答スペースが予想外に小さいことから、人によっては文字数を抑制する必要が出てきます。解答用紙がマスではないため、文字の大きさである程度は調整することが出来ますが、尻切れトンボにならないため、見てくれを良くするために、書き出す前に入念に文章構成を練るべきでしょう。
次に、勉強の方針ですが、論文は浅く広くやるのが定石です。先生方もおっしゃるように、特定の科目を多数の論点覚えるよりも多くの科目に手を出した方が当たりやすいです。その意味で、択一で勉強していない科目だからと言って、論文試験で安易に捨てるべきではありません。実際、私も択一では全く勉強していない会計学を3論点のみ暗記し、本試験において、そこそこの答案を書いてきました。会計学をやっていなければ、より厳しい戦いを強いられることになっていたでしょう。
暗記する目安となるのは10科目100論点です。心配性の私は本年度、10科目150論点程度の暗記を試みましたが、全てが薄くなってしまい、結果としてあまり上手くいきませんでした。不安になるのは分かりますが、CSSの先生方の予想はまず当たります。先生方の予想を信頼して重要度別にメリハリをつけて暗記してください。
専門論文は、予想が当たるか、覚えきれるか、本番で思い出せるか、などの不安が最後までついてまわります。しかし、本当に専門論文は何とかなるものです。たぶん今年のCSSの都庁受験者40~50人のうち、専門論文が直接の原因で落ちた人はいないんじゃないかな。そんなレベルです。
論文に比重を置きすぎるあまり教養択一で足切りを食らっては元も子もありません。択一試験とのバランスを崩さないためにも、完璧は目指さず、ある程度開き直ってやることをお勧めします。