特別区の教養論文 (合格者のアドバイス) | 公務員試験合格・内定のためのデータベース

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 特別区試験で一番特徴的なのは教養論文です。教養論文の出来次第では択一の点数が合計40点台後半でも受かりますし、逆に60点台でも不合格になることがあります。従って論文対策はしっかりと行う必要があります。


 まず、論文に苦手意識を持っている人でも、とりあえず書いてみることが大切だと思います。よく、文章を書く事が苦手だからといって書く前から相談をする人がいます。もちろん他人に見てもらうことは大切なのですが、まず書いてみて、それを見せないと相談を受けた人もアドバイスしようがありません。日本語が滅茶苦茶でも、文章構成が納得のいかないものであっても、まず書いてみてください。そして、それを先生やチューターに見せてアドバイスを受け、直してください。


教養論文は専門論文と違い、ただ暗記するのではなく、自分の頭で考え、読む人が納得できるような文章を書く能力が要求されます。これを身につけるためには、日頃の勉強過程でも合格者の論文をただ真似するのではなく、自分の頭で考えながら文章を書くことを繰り返す必要があると私は考えています。先生に論文を提出しても、全部読んでもらえずに再提出しなければならないこともあります。私も、同じ論点の論文を何回も何回も書き直しました。一見効率が悪いようにも思えますが、これが特別区の教養論文の一番有効的な対策だと思います。


 では次に私の勉強方法を紹介します。私は、一回目に初めて書く際には授業で頂いた模範答案を読まずに自分の言葉で書きました。そして、その後に模範答案と自分の書いた論文を比べ、何が違うかを考えました。同じ内容を書いていても、模範解答の表現のほうが分かりやすかったり、書く順番が違うので自分で納得した上で、その箇所は模範解答を真似して表現を変えました。先生に提出する時期は模範解答を読む前の時も読んだ後の時もありました。チューターの先輩方にも読んでもらいました。そして、それぞれのアドバイスをよく吟味して、少しずつ改善しました。このような過程で論文を書いていったので、一つの論文にどれくらい時間をかけたか分からないくらいです。なお、都庁と違い特別区は政策を必死になって覚える必要はありません。何回も書いているうちに、自分が使いやすい政策は自然に覚えられます。


 直前期には、問題と自分が書いた論文を読みながら、文章構成の流れを確認しました。特別区の教養論文は一見違う内容に思えても、本質的には過去に出題された論点と同じことが聞かれるので、対策はこれで十分です。