流山市議会議会運営委員会研修 | 四国のツーリングと旅物語

四国のツーリングと旅物語

日本百名山99座登頂、あと1座。「まつやまワールド」でご覧下さい(現在、引越調整中です!)

イメージ 1
流山市議会での研修状況
 
 平成25年8月6日(火)午後から、千葉県流山市議会議において会運営委員会研修を行った。朝、空路東京まで来て秋葉原から筑波エクスプレスで流山市へ。流山市議会からは事務局の方が駅までバスで出迎えをしていただいた。「ここまで丁寧に対応してもらい申し訳ないなあ」と恐れ入った。
 
イメージ 2
流山市庁舎へ到着
 
 午後2時から研修は始まった。
 冒頭の挨拶では宮田副議長が、流山市では平成24年自治基本条例と議会基本条例を同時に決定しており、電子採決システムなどを採用していることなどを紹介。全国初となるこのシステムは、スマートフォンを操作することによって評決をするというもので、かなり先進的だった。年間50万円程かかるという経費はやや問題があると感じたが、コストの問題はそのうち解決すると思われた。
 
 
イメージ 4宮田副議長の挨拶
                                            
 研修では、あらかじめ送っておいた質問内容・研修事項に秋間議員・青野議員が説明をしたり答えたりということで進められた。その他、事務局からは4名が同席、万全の体制での研修で、市議会の格式の高さを感じたのだった。
 
イメージ 5
研修状況1
 
 研修した内容の主なところは、
・予算・決算・議案などの審査
 予算決算委員会は一般会計のみ8人で行い、特別会計は常任委員会で予算決算委員会を行うこととなっていた。決算は9月定例議会で審査を行い、次年度の予算に反映するため、9月に結論を出すと強調された。
 審査方法としては、予算決算審査では審査に4日をかけることとしており、その前に1日提案、終了後に1日のとりまとめを行うなど、計6日間の日程。議案審査は4日で、その後要望などの整理に1日の時間をかける。
 そして、これらの審査は会派から選出された委員によって進められるため、一人会派の議員はオブザーバーで委員になれないというルールだ。委員長の配慮により最後に質疑を認めているそうではあるが、ちょっと厳しいルールのように思えた。やはり、市議会となると町村議会のように自由というわけではないのだ。
イメージ 6
研修状況2
 
・ICTについて
 流山市議会は、ICTの先進地でもあり、H22より委員会のインターネット中継を実施していた。また、スマートフォンによる議案採決であるが、これもH22年より取り入れ、その経費は初年度130万円、2年度以降50万円のコスト。今後はタブレットの導入を検討中だった。西予市議会では、パソコンの議場での使用など認めていないため、まだまだだと思わざるを得ず、時代の変化に議員もついて行く必要があるし、議会としてもそのような方向性を直視しなければならない。
 
イメージ 7
議場を見学
 
・議会基本条例に関して
 議会報告会は7回目を迎え実績を積んでいる。
 議員間の自由討議について、本会議では行われておらず、委員会のみで実施。それをすることによってそれぞれの議員の考え方が一つの方向にまとまることがメリットと考えていた。自由討議をするときは、動議を提出して賛否を確認、動議が成立した場合自由討議となるのだそうだ。自由討議をすると一言で言っても、そのやり方には様々な考え方と方法があるのだ。
 また、議員間討議は議案ごとに動議を発議し、疑義がない場合は自由討議は行わないようになっているため、議案によって違ってくるのが実態だそうだ。
・請願人・陳情者の委員会審査での意見陳述
 陳情・誓願書提出の時に、提出者に事務局が意見陳述の希望があるかどうかを聞き、希望がある場合に休憩時間に行う方式となっていた。また、委員から陳情提出者への質疑を希望する場合も休憩をとって行うので、休憩扱いとなっていた。(議事録に残らない)
・全員協議会
 全員協議会については公開していない。その理由としては、議案の草案段階の議論や政策の検討段階の調整もあるためだそうだ。
・議会基本条例の効果について
 議会基本条例によって市民の議会についての関心が高まるかと期待していたが、投票率を見ると政治についての関心が薄れているのかな、とも思っていると語られたのが印象に残った。
 
イメージ 8
電子採決のシステムを模擬体験
 
イメージ 9
電子採決の表示
 
 
 流山市議会は、全国的に見ても議会改革度がトップクラスであり、ICTなどへの取組も一歩先を行っていたが、技術が日々進歩しているため設備の更新など現実的な問題を抱えていた。しかし、市民の議会に対する関心も高く、議会活動への市民の参加度はこれもトップを行く。様々な努力を続けて新しいことにも取組、情報発信をしていこうという努力がこのような状態を導いているのだと思った。
 
イメージ 10
流山市の受付
 
イメージ 11
住民窓口
 
イメージ 3
ロビーにあるゴミ焼却場のデータ