
所沢市役所へ向かう
平成25年8月7日(水)午後から、所沢市議会において議会運営委員会の研修を行った。研修では、事前に研修項目などを送付していたので、その説明をまずはじめに聞いて、その後質疑応答という形での研修だ。
所沢市役所は、初めて飛行機が飛んだという所にあり、昔の飛行場。航空機発祥の地、所沢ということになっている。また、所沢市は人口が今年ピークで、今後減少していく傾向にあり、狭山茶が名産品となっていた。福島原発の影響でお茶の売り上げが落ちたので、議会の方も応援している、と村上浩議長(公明党)は挨拶をされた。

駅前の航空公園に展示されているYS-11
まだ、市内に一部アメリカ軍の通信基地が残っていて、その全面返還が市民の望みなのだが、今後の見通しとしては一部だけとなるところが問題であるという状況を抱えていた。
今回の西予市議会運営委員会の視察には、杉田議会運営委員長、末吉広聴広報委員長、福原・元議運副委員長が対応していただいた。冒頭の挨拶で、所沢市では、現在予算決算特別委員会をつくるかどうか、検討中であり、西予市と同じ様な状況を抱えているに思えた。

村上議長の挨拶
研修内容の主なものは以下の通り
・決算特別委員会について
36人の議員の内、9人が特別委員会となって決算審査を行う。毎年委員が交代するので、4年の任期の内1回平等に委員に入ることになる。となると、3年間は決算審査をしないことになるが、それで問題ないのかと思った。議会によって審査のやり方には歴史と審査方式の違いがあることを実感した。
・予算委員会
特別委員会でやることにしてはいないが、分科会方式で来年3月に試行したいという。分科会方式でやるのであれば、西予市が現在行っている常任委員会方式とあまりちがいがないように思える。勉強したい議員は、すべての分科会に出席できるというメリットはありそうだ。
西予市議会においても、予算審査を特別委員会でする、ということに関しては、まだまだ調査研究しないと、全国の市議会ではばらばらのやり方をしていることがわかり、やり方の違いによるメリット・デメリットの精査などが必要であると思われた。
特別委員会でやることにしてはいないが、分科会方式で来年3月に試行したいという。分科会方式でやるのであれば、西予市が現在行っている常任委員会方式とあまりちがいがないように思える。勉強したい議員は、すべての分科会に出席できるというメリットはありそうだ。
西予市議会においても、予算審査を特別委員会でする、ということに関しては、まだまだ調査研究しないと、全国の市議会ではばらばらのやり方をしていることがわかり、やり方の違いによるメリット・デメリットの精査などが必要であると思われた。

所沢市議会での研修
・ICT・広報広聴委員会
これから情報公開の流れを作っていくなかで極めて重要な役割を担っており、情報ツール(facebook,Twitterなど)をどう活用していくかが今後の課題であった。所沢市議会では、本会議をインターネットで生中継しており、本会議の1週間後から録画中継もネットで見ることができるようにしていた。このようなことは時代のニーズでもあり、西予市議会でも取り組んでいく議論を始めたい。
また、今年4月からTwitterで情報発信しているということであったが、情報については議会事務局からの一方的なアナウンスの範囲にとどまっていた。このような情報発信については昨年辺りからやっと始まったというところで、暗中模索の状態がしばらく続きそうだ。
これから情報公開の流れを作っていくなかで極めて重要な役割を担っており、情報ツール(facebook,Twitterなど)をどう活用していくかが今後の課題であった。所沢市議会では、本会議をインターネットで生中継しており、本会議の1週間後から録画中継もネットで見ることができるようにしていた。このようなことは時代のニーズでもあり、西予市議会でも取り組んでいく議論を始めたい。
また、今年4月からTwitterで情報発信しているということであったが、情報については議会事務局からの一方的なアナウンスの範囲にとどまっていた。このような情報発信については昨年辺りからやっと始まったというところで、暗中模索の状態がしばらく続きそうだ。
・議会基本条例
所沢市議会では、議会報告会の開催が14回に及んでおり、毎年年2回5月と11月にほぼ定着していた。市民の平均参加者は1回あたり平均61名といい、市民の発言や意見、要望が多いため市民の発言は一人1回とするなどの規制を設けて実施しているとのことだ。
広報広聴については、議会の重要な責務と考えており、その中でも特に市民の声を「聞く」ことを重視したいという強い思いから、広報広聴の委員会は名前にこだわり、「広聴広報委員会」としていた。
自由討議については、それをすることによって議案に関しての議員のそれぞれの認識を明らかにし論点整理ができることから、平成21年から行われていた。しかし、委員会において「議員討議をしよう」、と委員の方から言い出さないと、委員長の方からは言い出しにくいことなどから、それぞれの議員が意識的に自由討議というやり方を使ってきた経緯がある。議論がまとまったとかまとまらないとかいうものではなく、結論はないのだそうだ。
ここらあたり、西予市ではまだ実際に行われていないので、どのような方向にすべきかひとつの材料とさせてもらいたいところだ。
・誓願・陳情について
所沢市議会では、議会報告会の開催が14回に及んでおり、毎年年2回5月と11月にほぼ定着していた。市民の平均参加者は1回あたり平均61名といい、市民の発言や意見、要望が多いため市民の発言は一人1回とするなどの規制を設けて実施しているとのことだ。
広報広聴については、議会の重要な責務と考えており、その中でも特に市民の声を「聞く」ことを重視したいという強い思いから、広報広聴の委員会は名前にこだわり、「広聴広報委員会」としていた。
自由討議については、それをすることによって議案に関しての議員のそれぞれの認識を明らかにし論点整理ができることから、平成21年から行われていた。しかし、委員会において「議員討議をしよう」、と委員の方から言い出さないと、委員長の方からは言い出しにくいことなどから、それぞれの議員が意識的に自由討議というやり方を使ってきた経緯がある。議論がまとまったとかまとまらないとかいうものではなく、結論はないのだそうだ。
ここらあたり、西予市ではまだ実際に行われていないので、どのような方向にすべきかひとつの材料とさせてもらいたいところだ。
・誓願・陳情について
参考人招致については、費用弁償は日当2600円と公共交通機関の交通費を出しており、議事録に残せるので、所沢市議会では積極的に利用しているとのことである。一方、西予市では様々な問題から希望する誓願人・陳情人に対して委員会審査の休憩中に意見陳述を実施しているのだが、休憩中に意見陳述をしているようではいけないと思った。しかりと議論の責任まで考えると、正式な議事録に残していくべきだ。
また、所沢市議会では誓願を受ける前に、内容を吟味して方向性を見いだして行っているので、なんでも採択・不採択ではなく、行政と一体となって解決に向けて努力しているということが特筆される。問題解決まで困難な場合は、誓願を受けないという姿勢らしい。
また、所沢市議会では誓願を受ける前に、内容を吟味して方向性を見いだして行っているので、なんでも採択・不採択ではなく、行政と一体となって解決に向けて努力しているということが特筆される。問題解決まで困難な場合は、誓願を受けないという姿勢らしい。

所沢市議会議会棟
西予市では、誓願・陳情は「採択」か「不採択」しか結論はない、という主張があってその審査が混乱しているようなところがある。所沢市議会では、「趣旨採択」とか「継続審査」など多様な結論やその取り扱いがあって、それらを上手く使っていた。西予市議会の未熟さを確認することもできた。また、継続審査とした場合は、その後不採択とすることが多いというのも再認識した。
所沢市議会での研修は、質疑応答のバトルもありそれぞれの考え方の違いなども際だったが、先輩市議会の懐を借りて、よい勉強となった。市議会議員の一人一人の議員のレベルが非常に高いのではないか、と感じられる点もあり、西予市議会でも「井の中の蛙」とならないよう、研鑽を積むと共にできることから実現に移していかなければならない。

所沢市役所の総合受付