取手市議会運営委員会研修 | 四国のツーリングと旅物語

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取手市議会玄関にて
 
 平成25年8月8日(木)午前、茨城県取手市で議会運営委員会の行政視察を行った。
 午前7時半に宿泊していた品川を出発、山手線・常磐線・関東常総線と乗り継いで取手市役所へ向かう。この日もとても暑い中、寺原駅から市役所まで歩くと汗ボトボトになる。
 
 
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取手市庁舎。議会棟は左正面の茶色の建物
 
 
 取手市は議会棟が別棟にあり、委員会室で説明を聞いたり、質疑応答をした。
 研修では冒頭、倉持議長からあいさつがあり、取手市は行政への住民の参加度が高いという特徴を説明された。また、副議長の斉藤議員は西予市宇和町出身で、宇和高等学校出身という縁のある方だった。
 
 
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研修状況
 
 研修事項としては、
・予算審査
 特別委員会の委員の選定について、議会運営委員会で委員数を決めて、会派で按分して決めるということだった。特別委員会は西予市は設置せずに、常任委員会で分割して行うので、予算審査の方式としては全く違っている。
 特別委員会の設置は議長の発議で行う。ということは、毎年その都度、予算審査特別委員会の設置と廃止を行っているということだ。
 予算審査期間は3日間、1日目、2日目と款別に審査を進め3日目には教育費について審査するというような審査方法である。
 最後に総括して質疑を行い、質疑は通告制で行う。
 特別会計8つは所管する常任委員会で行う。
 
・ICT(高橋担当)
 本会議映像のインターネット配信を行っている。
   録画映像配信と実況配信は、本会議の2時間後から1年間視聴可能となっている。これを始めるきっかけは、陳情があったことからであったそうだ。
 また、ユーストリームを使って実況中継を行っているそうだが、その扱いとしては休憩中は止めるなどの対応を職員が行っている。この注意すべき点は、無料だがいつメンテナンスがあるのかわからない(---試験配信という形)ということ、年間3万円程度がかかるということなどである。
  
・ひびきメール---議会のメールマガジンを発行している
 取手市のシステムを利用しており、PC313件、携帯172件、Fax 6件のユーザーがいる
 
 
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ご指導いただいた倉持議長、斉藤副議長他事務局のみなさん
 
・Twitter
 情報伝達の手段であり、職員が自前で打っている。簡単な内容は職員が返信、難しい場合はメールフォームへ誘導し対応していた。
 市民の反応は好評、近隣の議員も取り入れたいという評価があり、パソコン、タブレット端末を議場へ持ち込みを許可しているので、今後は本会議での説明などに使われていく可能性が予想されていた。
 
・議会基本条例
 議会報告会については、議会基本条例第6条に基づき開催し、昨年は来場者40名(取手会場)と23名(藤代会場)ということだった。また、議会報告会の内容に関しては原稿・レイアウトは議会事務局職員が作っていた。
 議員間討議については、委員会を中心に行い、委員長が議案・陳情の審査が終わったときに委員に諮って行ない、この討議が活発に行われているそうだ。
 陳情・誓願などの意見陳述については、申し込みをしたときに希望を聞き、希望がある場合は5分間以内で行ない意見を聞くことにしていた。陳述人に対して交通費や日当などの費用弁償はしないということで、約80%の陳情・請願者が委員会で陳述している。
 
・決算審査
 9月定例議会で終わらせないと、次年度予算に結果を反映できないと考えており、執行部の説明に基づいて審査をして行っている。

 などという説明を受けたり、意見交換をした。
 
 市民参加という重要なテーマが根底にあるが、開かれた議会のためには、まず議案のインターネットによる公開・ユーストリームでの議会録画中継などさっそく取り組まなければならないと思う。
 
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研修終了後議場を見る。参議院のようなボタン式の採決システムが取り入れられていた
 
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模擬採決の表示
 
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Ustreamのための配信などをする音響調整室
 
 
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列車までの空き時間に、補強土工法のフォレストベンチ施工例を見学
 
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フォレストベンチ視察前には開発者が説明をされた
 
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フォレストベンチ全景。東日本大震災の津波にも壊れなかった例もあるそうだ