
会津若松市議会での研修の様子
平成25年2月14日(木)午後から、会津若松市議会において議会改革と議会基本条例の実践について研修を行った。会津若松市議会は、議会改革先進地の本家本元であり、研修をする議会の中でも本丸にあたる議会活動をしているところだ。
大学の教授も関わって議会改革を全国に先駆けて取組み、そのプロセスを本にして全国販売しているので、全国から注目され、また、手本にされている。研修に来る市議会も多いはずなのに、幸運にも今回改革の成果を学ぶ機会を持つことができた。
2時間の研修を予定していたが、意見交換や熱心な質問が多く出たため時間が不足してしまった。また、会津市議会側も議会と事務局で対応することになっているそうだが、政策策定のプロセスや広報広聴委員会の活動など盛りだくさんの説明だった。
そんな中でも改革の成果の中心をなすのが広報広聴委員会であった。
広報広聴委員会と聞くと、議会だよりを作っている委員会かと思いこんでいたのだが、「広聴」という部分が重要で、住民の意見を吸い上げ、政策に反映していくしくみなのだ。
広報広聴委員会では、15の小学校区へ出向いて議会報告会をするのだが、その際の意見交換を大切にしており、そこから出てくる意見や要望を元に政策を作り上げていくというのである。はじめの方は、議員報酬が高すぎるとか、議員定数を削減せよなどというワンパターンの意見が市民から出されていたそうだが、回を重ねて行くにつれて、大切なことなどが提案され実際に政策として実践するものも出てきたということだった。
いろいろな話を聞いて、会津若松市は思っていたよりも内部から改革の盛り上がりがあって、それを議会が真剣に取り組み前進していったことがわかった。また、議員は年間160日ほど議会に出てきているそうで、活動が活発なことが伺えた。
議会活性化には住民参加が不可欠であり、放っておいては住民の議会に対する関心も少ないため、積極的な情報の開示と意見の吸い上げが大切だ。それにどう取り組んでいくかが、これからの議会に求められていることであり、それをやっていかないと議会不要論が住民の中に起こってくるだろう。今や、議会は分岐点にきており、積極的な改革が必要なのだ。

歴史を感じる会津若松市役所

議事堂も歴史に満ちていた

議会説明をする樋川議員と事務局次長

市内の様子

高速道路で会津盆地へ入る

会津磐梯山と猪苗代スキー場