平成24年12月16日の衆議院選挙は、民主党への国民的アレルギー反応から自民の圧勝に終わった。
マスコミから「自公で300に迫る勢い!?」と報道されたとき、安倍総裁は「そんな実感は全くないので、気をゆるめさせないでくださいよ!」とコメントしたが、それは数日前の話。
実際、そのような実感はなかっただろうし、最後まで全力で気を抜くことなく自民は戦ったと思う。
この結果は、民主政権があまりにもダメだった、ということに尽きる。鳩山氏の普天間問題。あまりにも思いつきの発言で、沖縄の人たちの心を振り回したことが印象深い。
また、蓮舫の事業仕分け。「日本のやる気」を失わせた。日本を失望の国にしたのだ。
これまで積み上げられてきた技術や科学などを、安物のワイドショー感覚で馬鹿にした。これでは、日本が伸びて発展していくなどということは考えられない。みんなテレビを見て、寝て暮らした方がまし、みたいに頑張っていた人たちは思ったことだろう。全く論外のことをやってしまった。
さらに、菅直人氏の原発対応。福島での結果は、防げなかったのか。その後の復興への道筋はいまのままでいいのか、など冷静に考えると他の選択肢もありうる。全国の原発を止めたことがよかったのだろうか。
原発をゼロにするのか、再稼動されるのかについても、これは国民に聞いても答えは出ない。国の政策が判断をすべきだと考える。
野田総理は3つの過ちを犯した。
第1は消費税増税。焦りすぎたのではないか。もっとコンセンサスを作ってから慎重にすべきだ。
第2は尖閣の国有化。日中において混乱を招き、大きく両国の国益を損なった。
第3は国会の解散。野田総理の「ばくち」であった。この時期は敗北を招くだけだった。
それも運と言えば運。そのような状況の中で選挙戦を戦った民主党議員は、とても苦しい戦いを強いられ、国民からも見放された状況であったという印象がある。
消費税を増税した後は、どの政党も惨敗するのは歴史が証明している。しかし、もう少し違った衆議院選挙の戦いの場を作れなかったのか、そこは疑問だ。
西予維新の会は、結成の理念「地域第一、政策中心、国政自由」という基本から、選挙前に日本維新の会との合流を果たしていなかった。今後は諸問題の解決に取り組んでいかなければならない。
維新の会は、各地域において既成政党への支持などから、個人個人においては立場が異なっている。国政自由という考え方も尊重する必要があり、地域によっては難しい問題がでてきたのだ。
しかし、今回の結果を冷静に受け止め、さらに未来へ向かってどうあるべきか考えていく段階に差し掛かってきており、そうやって脱皮をしながら前進していきたいと思う。