平成24年11月28日(水)。今日は1級建築士の定期講習で、3年に1回義務付けられているもの。
早朝からひめぎんホールを目指して松山へ向かう。なんかここのところ、毎日外出していて、落ち着かない。あっという間に師走を迎えるようになってしまった。
午後5時半まで講習がある、というのに、さらに予定が入る。
午後3時から愛媛維新八策の発表をするので、いよてつ会館へ来るように、という内容。そんなことできるのかな、と心配しながらひめぎんホールの講習が始まった。
冒頭に、講習から抜け出す人は係員がチェックして、30分以上離席をしていると講習が無効となる、と注意するのである。そんな、離席のチェックがある講習なんて、これまで聞いたことがない。厳しい、というか、馬鹿げているというか。
主催者に、午後3時に少々抜け出させてもらえないか、と相談したが、当然ダメという。それなら次回に受け直してください、だって。当然、受講料ももう一度新たに支払って、ということだ。
講習は、だらだらとテキストを読み飛ばしていくような進め方で、なかなか内容が頭に入らない。このような義務講習は何が何処に書いてあるのか、くらいのイメージを掴んでおけば、実用の場面で対応ができるものである。そう思いながら、しかし、姉歯建築士のお陰でこれまでややこしい制度になったものだと呆れる。
国土交通省の役人にとって見れば、天下り先を作る格好のチャンスと考えて、一杯出先機関を作ったのだ。保険の会社とか、全国規模での講習とか、免許とか、働く場がたくさんできて雇用の確保に繋がった。ただし、それは公務員OBのためだけなのだが。
こっちは何度も高額なコストをかけて講習に行き、管理されているようでとてもいやな気分だけが残る。しかも、建設業は斜陽産業となりつつあるといわれているが、それなのに何やら全く不合理な制度へと向かっているのである。もっと、建設産業が発展することも考えて欲しいものだ。
そんなことを考えたが、結局午後3時の予定は、会場へ行って事情を話し、講習へ復帰したのだった。やっぱり体が1つなので、二頭を追わないことだ。