●今回のテーマ:税目別国税額

平成22年度の
国の一般会計予算は、92兆2992億円となりました。税収(租税および印紙収入)は37兆3960億円、国債発行による資金の調達(公債金)は、それより多い44兆3030億円です。7月11日に行われた参議院議員選挙では、消費税率が論点のひとつとなりました。

そこで、納税される消費税がどのくらいなのか、財務省ホームページの「租税及び収入印紙についての資料」の「決算額調」を見てみました。平成12年度(2000年度)以前の値は、日本統計年鑑の第5章5-7B表「税目別国税額」によります(いずれも地方税は含みません)。

≪国税総額と消費税額(単位:10億円)≫
年度  総額  消費税
1980 28,369 ‥‥‥
1985 39,150 ‥‥‥
1990 62,780  4,623
1995 54,963  5,790
2000 52,721  9,822

2001 49,968  9,767
2002 45,844  9,812
2003 45,369  9,713
2004 48,101  9,974
2005 52,291 10,583

2006 54,117 10,463
2007 52,656 10,272
2008 45,831  9,969

「総額」は、特別会計に充てられる税や収入印紙も含むものです。平成2年度(1990年度)はバブル景気の時期で、税収が約63兆円もありました。消費税は、現在の税率になった平成9年度(1997年度)以降、おおよそ10兆円前後で推移しており、国税総額に比べると安定した収入になっています。

これを見ると、「財政健全化」のためには消費税率を引き上げるのが良いようにも思えます。しかし、仮に地方消費税を含めた税率を5%から10%に引き上げても、消費が落ち込んで税収は倍にはならないでしょう。

不況の現在、まずは景気対策を打つべきでしょう。景気が良くなってから、比較的安定している消費税を何に充てるか検討して税率を考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

◆関連リンク◆
租税及び印紙収入決算額調 [財務省] 
日本統計年鑑 [総務省統計局]

宮崎県が義援金を募集しています。(7月30日まで)
(10月31日まで延長されました)
口蹄疫被害に対する義援金を募集しています [宮崎県]

■編集後記

自分が住んでいる所では、選挙の投票所の管理者や立会人は自治会の会長さんや役員の方、アルバイトは近所の高校生や主婦の方などが従事しています。ところで、今回の参院選では、昼食と夕食の弁当代が従事者の自己負担となりました。

それはちょっと酷じゃないか、と思いました。役所の職員はともかく、朝7時前から夜8時過ぎまで業務で拘束するわけですから、弁当を出しても問題ないでしょう。これは、「事業仕分け」で選挙の経費が2割削減されたためとのことです。

多くの人が期日前投票を行っています。経費削減を考えるなら、選挙の投票終了時刻を以前のように午後6時に戻せばよいのではないかと思いました。
●今回のテーマ:農業産出額

前々回の記事「宮崎県の畜産」の関連リンク「図説 宮崎の農業2009」 に、「農業産出額」という指標がありました。その定義を知りたいと思って調べたところ、農林水産省九州農政局の資料に、比較的わかりやすい解説がありました。まとめると、次のとおりです。

◇農業産出額=(農産物生産数量-中間生産物数量)× 農家庭先販売価格
 
◇中間生産物とは、収穫量のうち再び農業に仕向けられるもので、種子、飼料など
 
◇農家庭先販売価格とは、農家の庭先で取引が行われている場合はその取引価格。農産物の販売に伴って交付される各種奨励補助金等を加算したもので、農家が直接市場等へ搬入し出荷する場合は、市場価格から市場手数料等を差し引いた価格。

農林水産省の「生産農業所得統計」で、肉用牛と豚の農業産出額を調べてみました。 平成20年の、都道府県別産出額の上位5県の数値です。

≪肉用牛≫
鹿児島 788億円
宮崎  589億円
北海道 587億円
熊本  283億円
栃木  220億円

≪豚≫
鹿児島 739億円
宮崎  543億円
茨城  439億円
千葉  367億円
北海道 344億円

産出額は、鹿児島県についで全国第2位。宮崎県の品目別農業産出額を見ると、この両者が1位と2位になっています。

≪宮崎県の上位5品目≫
肉用牛   589億円

     543億円
ブロイラー 490億円
米     236億円
きゅうり  176億円
------------------
県産出額 3246億円

畜産が宮崎県の農業に占める割合が大きいことがわかります。口蹄疫が一日も早く終息することを祈ってやみません。

◆関連リンク◆
生産農業所得統計 [農林水産省]
九州農政局 統計情報/産出額・指数のページ
※公表資料「九州の農業産出額」のPDFファイルに農業産出額の解説が掲載されています。

宮崎県が義援金を募集しています。
口蹄疫被害に対する義援金を募集しています [宮崎県]

■編集後記■
ブログタイトルの下に「仕事で利用した統計を紹介するだけのブログです」と書きましたが、それに関連した統計や日ごろ少し気になることを調べたりするための統計も記事にしたいと考えています。

この時期、雨が降ると急に気温が下がったりすることがあります。どうぞ、体に気をつけてお過ごしください。
●今回のテーマ:外国人登録者数

外国との往来が増えるのに沿って、日本に住む外国人の数も増えています。2008年末の全国の外国人登録者数は、約222万人。名古屋市の人口(225万8284人:平成22年5月1日現在)に近い値です。永住資格を持つ外国人は、2008年末現在で一般永住者・特別永住者を合わせて91万2361人となっています。

≪各年末現在の外国人登録者数≫
1980年   782,910
1985年   850,612
1990年  1,075,317
1995年  1,362,371
2000年  1,686,444

2004年  1,973,747
2005年  2,011,555
2006年  2,084,919
2007年  2,152,973
2008年  2,217,426

国籍(出身地)別に見ると、2007年に「韓国・朝鮮」を抜いた中国が1位。10位までが全体の90.8%を占めています。

≪2008年末現在の国籍(出身地)別登録者数≫
中国    655,377
韓国・朝鮮  589,239
ブラジル  312,582
フィリピン 210,617
ペルー    59,723
米国     52,683
タイ     42,609
ベトナム   41,136
インドネシア 27,250
インド    22,335
その他   203,875
(「中国」は台湾を含む数値です)

最近は、多言語での案内や表示を多く見かけます。「郷に入っては郷に従って」いただけるよう、外国から来た方々への適切な情報の提供が必要だと思います。

さて、平成21年(2009)7月に国会で可決した法改正によって、平成24年(2012)に、外国人の在留と登録の制度が大幅に変わる予定です。次のような変更点があります。

◇外国人登録制度が廃止され、外国人にも住民票が作成されます。
◇外国人登録証明書(カード)に代わり、中長期滞在者には「在留カード」、特別永住者には「特別永住者証明書」が交付されます(特別永住者証明書には、従来の外登証に存在した常時携帯の必要がなくなります)。
◇現在上限が「3年」の在留資格について、「5年」の在留期間を定める予定です。また、原則として出国後1年以内(特別永住者は2年以内)に再入国する場合は、再入国許可を受ける必要がなくなります。

各市町村では、システム改修や手続の案内などが相当な負担になると思います。総務省と法務省は、的確な支援をしてほしいと思います。

◆関連リンク◆
入国管理局 統計のページ
白書「出入国管理」 [法務省]
法務省の統計 [法務省]
(「結果の概要」および「統計表一覧」のリンク先に「出入国管理統計」と「登録外国人統計」があります)

入管法が変わります!-新たな在留管理制度- [法務省]

外国人住民に係る住民基本台帳制度について [総務省]

宮崎県が義援金を募集しています。
口蹄疫被害に対する義援金を募集しています [宮崎県]


■編集後記■
ブログを始めて1か月が過ぎました。アクセス解析を見ると、約40~50パーセントが「お気に入り、またはブックマークなど」からのアクセスになっています。恐縮です。週に1回投稿することがなかなか難しい現状ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
●今回のテーマ:畜産統計

宮崎県の口蹄疫被害は、厳しい状況が続いています。東国原知事のブログ「そのまんま日記」の6月3日の記事によると、同日までの殺処分対象の家畜は272,088頭となっています。

最新の畜産統計(平成21年2月1日現在)での、宮崎県の牛・豚の飼養戸数および飼養頭数は次のとおりです。

≪飼養戸数≫
・乳用牛‥‥‥‥374戸
・肉用牛‥‥ 10,100戸
・豚‥‥‥‥‥‥623戸

≪飼養頭数≫
・乳用牛‥‥ 16,700頭
・肉用牛‥‥297,900頭
・豚‥‥‥‥914,500頭

一戸あたりの飼養頭数は養豚農家のほうが圧倒的に多くなっています。牛と豚との大きさの違いもあるでしょうが、「図説 宮崎の農業2009」には、豚の大規模飼養農家が増えているとの解説があります。

一日も早く被害が収まるよう、また農家の方々の負担を軽減できるよう、政府は真剣に対応してほしいと思います。

みやざきブランド推進本部のサイトでは、宮崎県産の様々な農産物を紹介しています。リンクをたどっていくと、「宮崎牛」や「宮崎ハマユウポーク」などについて販売店やレストランの情報もわかります。下記のリンクをご覧ください。

◆関連リンク◆
畜産統計 [農林水産省]
図説 宮崎の農業2009 [宮崎県]
みやざきブランド推進本部 ホームページ

宮崎県が義援金を募集しています。
口蹄疫被害に対する義援金を募集しています [宮崎県]

■編集後記■
「責任」という言葉は、いろいろな意味で使われる曖昧さを持ち合わせています。たとえば、川の中州で釣りをしていたら増水で動けなくなり怖い思いをした。これはいわゆる「自己責任」です。一方、通報で出動した消防署の救助隊には、その人を助ける「責任」があります。

前者には向き合うべき過失があり、後者には仕事としての義務があります。政治の世界では、相手を攻撃するため前者の意味合いで「責任」という言葉が使われることが多いように思います。赤松広隆農水相は両方の意味で責任がありますが、本人にはその自覚はないのでしょう。

6月2日、鳩山由紀夫首相が辞意を表明しました。赤松氏は農林水産大臣の座を静かに去ることになるでしょう。マスコミが民主党の代表選や幹事長ポストについて盛んに報道するなか、口蹄疫の問題を忘れずに見ていきたいと感じています。
●今回のテーマ:世界の統計

文字を、少し大きくしてみました。前回の記事 の本文を一段階大きくすると、今回の大きさになります(携帯で見ると変わりません)。

今回は、総務省統計局の「世界の統計」を見てみます。冊子として刊行されていますが、その内容は総務省のサイトにPDFおよびエクセルファイルで掲載されています。

国際機関の資料を出典としたものが多く、そのサイトへのリンクも表示してあります。英語で原典を理解できれば一番いいのでしょうが、それが難しい自分にとっては便利なサイトです。また、これとは逆に、各種統計データから日本の姿を英語で解説する
「Statistical Handbook of Japan」という資料もあります。

さて、アメリカのオバマ大統領は、今年1月の一般教書演説で、今後5年間で輸出を倍増させると述べています。「世界の統計」9-3表には、国内総生産(GDP)に対する輸出額および輸入額の割合である「輸出依存度」と「輸入依存度」が示されていますが、なかなか興味深い内容になっています。

日本・アメリカ・イギリス・ドイツ・ロシア・インド・中国・韓国の8か国を比べてみました。

≪輸出依存度 2008年≫
韓‥‥45.4%
独‥‥39.9%
中‥‥33.0%
露‥‥27.9%
英‥‥17.1%
日‥‥16.0%
印‥‥14.4%
米‥‥ 9.1%

≪輸入依存度 2008年≫
韓‥‥46.8%
独‥‥32.7%
中‥‥26.2%
印‥‥23.9%
英‥‥23.6%
露‥‥19.0%
日‥‥15.6%
米‥‥15.2%

自分としては、日本の経済に占める輸出の大きさが思ったより低いというのが率直な感想です。よくマスコミが「世界の工場」と形容する中国より、ドイツのほうが輸出依存度が高いのも意外でした。

◆関連リンク◆
世界の統計[総務省統計局]

Statistical Handbook of Japan [総務省統計局]

宮崎県が義援金を募集しています。
口蹄疫被害に対する義援金を募集しています [宮崎県]

■編集後記■
中国に「駆蚊符(蚊除けのお札)」という笑い話があります。街で蚊除けのお札を売っている人がいる。蚊帳を買うお金がなくて蚊に刺されて困っている人が買ってみたが、全く効き目がない。文句を言いに行ったら、「お客さん、これは蚊帳に貼るものなんです」。

これは笑い話ですが、「友愛」というお札があれば外交も防衛も安心だと思っているかもしれない某国の首相を考えると怖い話です。最近
やっと「蚊帳」の必要性に気がついたようですが。とはいえ、中国が日本の政治家向けに「和平符」を売り出したら、幹事長はじめ議員が大挙して買いに出かけそうな政党がありますね‥。