徳永真一郎コンサート鑑賞&マスタークラス聴講 | 千葉ソロギターサークル公式ブログ2

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千葉市を中心に活動しているクラシックギターのソロ演奏を趣味とする愛好家団体千葉ソロギターサークルです。アマチュア主体ですがプロやプロを目指す若手も多数在籍。コンサートや各種イベントを開催しギター音楽を紹介。2008年11月19日設立。

【写真1】講師の徳永真一郎さんと受講者の黄金世代の方々6名(おすましバージョン)

 

【写真2】イベント終了後の全員集合写真

 

【写真3】徳永真一郎さん(左)と鈴木大介さん(右)に挟まれてご機嫌な私

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皆さんこんばんは。
大変遅くなりましたが、4/30に徳永真一郎さんのコンサートとマスタークラスがあり、鑑賞&聴講してきました。場所は、東京板橋区の「旅亭 みかど」です。10時からの6名のマスタークラスがあり、その後17時頃から徳永さんのコンサートでした。
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マスタークラスの受講者は受講順に柴田諒さん(中3)、大谷恵理架さん(中3)、尾崎琴音さん(中3)、川崎薫さん(中3)、大蔵奏太朗さん(高2)、森田晴さん(高1)の6名。全員私が命名した「黄金世代」(中3~高2)に含まれる俊英奏者がずらりと揃いました。他に原田斗生さん(高2)、横村福音さん(高1)、赤井香琳さん(高1)などがいれば関東の黄金世代オールスター勢ぞろいです。おっと、先日のクラシカルで2位に入賞した北海道の坂本和奏さん(高2)も忘れてはいけませんね。私の知らない黄金世代は関東にも全国各地にまだいると思いますので、この世代の充実ぶりは本当にすごいと思います。
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さて、皆さんのレッスンの様子ですが、さすが黄金世代だけあって、受講曲目も大曲・難曲揃いで、講師泣かせ?だったかも知れません(笑)。受講曲目は下記の通りです。

柴田諒:Eduardo López Chavarri - Sonata no. 2 in D minor
大谷恵理架:ロドリーゴ「トッカータ」
尾崎琴音:S.アサド「アクアレル 2. 3」
川崎薫:ホセ「ソナタ1楽章」
大蔵奏太郎:ディアンス「3つのサウダージより第3番」
森田晴:タレガ「椿姫の主題による幻想曲」
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中でも大谷さんが受講したロドリーゴのトッカータは、プロの演奏会でもめったに聴けない難曲の一つだと思います。
大谷さんはこの曲に取り組んみ始めてまだ間もないようで仕上がっている感じではありませんでしたが、かなり弾けていました。大器の片りんを感じました。
この曲をコンサートやコンクールで堂々と自信をもって弾けるようになる頃には、きっと色々なメジャーコンクールを総なめにするようなコンクール荒らし?になっている事でしょう(笑)。その時を楽しみに待っています。
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尾崎さんのアクアレルは、かなり仕上がっておりいつでもコンサートやコンクールで弾ける状態だと思います。演奏も素晴らしく、流石昨年のクラシカルギターコンクール優勝者です。
他の方の演奏も素晴らしかったです。マスタークラスと言うより、コンサートとして楽しませて頂きました。
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講師の徳永さんのレッスン方法は、最新のヨーロッパの指導方法を取り入れた興味深いものでした。
約10年間にわたりヨーロッパで多数の方々に教えを受けてきた方ですので、師事してきた先生たちの良いところを取り入れて、ご自身のやり方でレッスンしていました。
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徳永さんのレッスン方法を一言でいうと、受講者の自主性を引き出すレッスンという事が言えると思います。
受講生の演奏を聴いた講師が、感じるままに指摘したり一方的にアドバイスしたりするのではなく、まず受講者がどのような音楽を作りたいのか、どのようなところに悩んでいるのかを聞き出し、それを実現するためのアドバイスをする、と言うものです。
アドバイスする時も、「こうするべきだ」と押し付けるのではなく、このような方法もあるよ、といくつかの方法を示し受講生の感性に合った方法を選択しながら進める感じです。一方的に(頭ごなしに)これが良い方法だ!こうしなさい!と言うようなことは一切ありません。
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もちろん、受講生が合理的でない運指や表現等をしている場合は、それが何故悪いのかを説明し、より良いものに変えていくという事も行います。そして何より、ほとんどの曲を講師自ら実際にギターを弾いて見本を示してくれるのは、分かりやすく説得力がありました。
徳永さんのレッスンを受けた方は、自分で悪いところを見つけ出し、自分で考えてより良いものに進化させていく力が自然と付いていくような気がしました。
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このようなレッスンスタイルは、現在のヨーロッパでも最新の教授スタイルとの事です。受講者にとっても聴講者にとってもとても参考になるレッスンであったと思います。
また、これは徳永さん独自の方法と思いますが、楽譜が聴講者から見えるように通常とは逆向きに置いていたのも、私たち聴講者にとっては有難かったです。私はこれまで多数の方々のマスターくタスを受講したり聴講してきましたが、このような方法を取った方は徳永さんが初めてでした。

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6名のレッスン終了後は、いよいよ徳永さんのコンサートです。演奏された曲目は下記の通り。

F.クープラン - クラヴサン曲集第2巻より「神秘的なバリケード」
M.デ・ファリャ - ドビュッシー讃歌
E.S.デ・ラ・マーサ - 暁の鐘
R.S.デ・ラ・マーサ - ロンデーニャ、ペテネーラ、サパテアード
T.ミュライユ - テリュール
<アンコール>
R.ディアンス - サウダージ第2番

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徳永さんの演奏は、タッチが力強く芯のあるクリアー音をベースにしながら、柔らかい音や繊細なタッチもちりばめた、ギターの持つ音色の魅力を十分に発揮した演奏です。流石、国内外で多数のコンクールで優秀な成績を納めただけのある素晴らしい演奏でした。
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マスタークラスとコンサート終了後には、隣の部屋で食事会も開催されました。
食事の合間には、今回受講した方々と共に、お子様2名と大人数名もデモ演奏する企画もあり、私も1曲演奏しました。バッハのチェロ組曲1番のプレリュードを弾きましたが、柴田さんに貸して頂いた星野ギターでしたが、調弦が安定せず演奏中にどんどん下がってお見苦しい演奏になってしまい失礼しました。演奏後に柴田さんが言うには、前日に弦を代えたばかりだったとの事。先に言ってよ~(笑)と言う感じでしたが、ギターを貸して頂きましたので、感謝しかありません。それにしても、この時に確か川崎薫さんが弾いたバリオスの大聖堂は見事でした。
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今回のイベントで一言添えておかなくてはいけない事があります、主催者の柴田英夫さんの頑張りです。ヨーロッパの最新の教育方法を学んできた若手ギタリストを講師に招き、日本の将来のギター界を担う黄金世代に刺激を与えるこのようなイベントを開催する事の意義はとても大きいと思います。柴田さんは、他にも今回の受講生達を引き連れて東南アジアのギターイベントへの参加を企画するなど、門下生の枠を超えてギター仲間の輪を広げる活動も積極的に行っているとの事です。
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今後も継続して日本の若いギタリスト達に刺激を与えて、成長する機会を設けて欲しいものです。私も自分のできる事を精一杯やって、日本のギター界の将来が少しでも明るいものになるよう微力ながら頑張りたいと思います。
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また、今回受講した類まれな才能に恵まれた黄金世代の皆さんも、現状に満足することなく常に向上心を持って、さらに素晴らしい演奏を、聴衆を感動させる音楽を目指して精進して欲しいと思います。そして数年後には名実共に日本のギター界の中心となり、ギター界を引っ張って行っていく存在に成長する事を心より期待しています。日本のギター界の将来は君たちにかかってるのです!
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書き忘れていましたが、この日のイベントにはあの名ギタリスト鈴木大介さんもお見えになって、最後の食事会までご一緒しました。徳永さんと3人で豪華な記念撮影もしました。

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最後に、今回の講師、徳永真一郎さんの経歴を紹介します。
徳島県出身、9歳からギターを学び、国内のコンクールで入賞を重ねた後、2007年に渡仏。ストラスブール地方音楽院を経て2011年よりパリ国立高等音楽院にて研鑽を積む。2016年同音楽院修士課程を満場一致の首席で卒業。これまでにギターを川竹道夫、A.ムズラキス(デュオ・メリス)、R.ディアンス、J.ペロワ各氏に、古楽・リュートを今村泰典氏に師事。S.グロンドーナ、Z.ドゥキッチ、C.マルキオーネ各氏のマスタークラスを受講。また、キジアーナ音楽院のO.ギリアのクラスにて最優秀ディプロマを取得。2008年ナクソス国際ギターコンクール(ギリシャ)第3位、2010年オルシュティン国際ギターコンクール(ポーランド)第1位及びグランプリ。2012年同フェスティバルにてリサイタル、マスタークラスを行う。2016年ブーローニュ・ビヤンクール現代音楽コンクールにて審査員特別賞〈課題曲賞〉を受賞。2018年ヴェリア国際ギターコンクール(ギリシャ)のコンチェルト部門にて第2位入賞。
これまでにカレンツァーナ音楽祭 (共演:小林真理、メゾソプラノ) や、パリギターフェスティバルなどに招待される。2017年マドリッドのソフィア王妃芸術センターにて指揮ジョルディ・フランセスのアンサンブル・ソニド・エクストレモと共演し、作曲家・松宮圭太氏の《ギターとアンサンブルのための小協奏曲》の世界初演のソリストを務める。2015年に朴葵姫、松田弦、岡本拓也とタレガ・ギターカルテットを結成し4重奏の可能性を追求している。2011年から2013年度までヤマハ留学奨学生、またフランスのタラツィ財団並びにADAMI財団奨学生。
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このように、約10年間にわたってヨーロッパで修業を積み、今年より東京に本拠地をおいて活動を始めたとの事ですので、今後の活躍が期待できる若手ギタリストです。
関係者の方々、お疲れさまでした。とても楽しいイベントでした。

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【写真4】レッスン1人目の柴田諒さん(中3)

 

【写真5】レッスン2人目の大谷恵理架さん(中3)

 

【写真6】レッスン3人目の尾崎琴音さん(中3)

 

【写真7】レッスン4人目の川崎薫さん(中3)

 

【写真8】レッスン5人目の大蔵奏太朗さん(高2)

 

【写真9】レッスン6人目の森田晴さん(高1)

 

【写真10】レッスン会場の様子

 

【写真11】徳永真一郎さんのリサイタル

 

【写真12】講師の徳永真一郎さんと受講者の黄金世代の方々6名(スマイルバージョン)

 

【写真13】イベント終了後の夕食会

 

【写真14】演奏中の写真が無いので主催者がコラージュ写真を作ってくれました

 

【写真15】会場の東京板橋区の「旅亭 みかど」