ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ&高木洋子~ギター&ピアノコンサート鑑賞 | 千葉ソロギターサークル公式ブログ2

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千葉市を中心に活動しているクラシックギターのソロ演奏を趣味とする愛好家団体千葉ソロギターサークルです。アマチュア主体ですがプロやプロを目指す若手も多数在籍。コンサートや各種イベントを開催しギター音楽を紹介。2008年11月19日設立。

【写真1】熱演するギターのガジャルドさんとピアノの高木さん(主催者提供写真)

 

【写真2】ピアニストの高木洋子さんと私

 

【写真3】スペイン人ギタリストのガジャルドさんと私

 

【写真4】終演後のロビーでファンと記念撮影

 

【写真5】終演後ロビーで開催されたレセプションの様子、ワインやおつまみがふるまわれました。

 

【写真6】会場の横浜・杉田劇場の様子

 

【写真7】打上げの様子(音楽界の著名人が多数、私は左最後方)

 

【写真8】コンサートの告知用ポスター

 

【写真9】高木洋子さんの新譜CD(高木さんとガジャルドさんのサイン入り)

 

【写真10】高木さんが編曲・出版したバリオスの大聖堂ピアノ譜面(ギター曲のピアノ編曲版)

 

【写真11】曲目プログラム


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皆さんこんばんは。
10/1(土)14:00~横浜市・杉田劇場にて、ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ&高木洋子~ギター&ピアノコンサートを聴きに、千葉市から横浜市磯子区の杉田劇場まで、約2時間かけて遠路はるばる遠征しました(笑)。
今回は高木さんの新譜CD『ロルカ組曲』の発売記念コンサートでもありました。このCDはガジャルドさんの作曲したギター曲を、高木さんがピアノ用に編曲して演奏した曲も入って入ます。

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ギターのガジャルドさんは現代スペインを代表する名手の一人で、昨年に続く2年連続の来日です。数年前の来日時にはNHKの音楽番組「クラシック倶楽部」にも出演していました。
私は昨年の12/8に東京・大泉学園ゆめりあホールでソロコンサートを聴いていますので、それ以来の再会です。ガジャルドさんはハンサムで、いかにもスペインの伊達男と呼ぶにふさわしい紳士です。
今回は親交の深いピアニスト高木洋子さんとのジョイントコンサートで、それぞれのソロの他ギターとピアノのデュオも演奏しました。
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高木さんはピアニストには珍しい、日本でも有数のスペイン&南米音楽のスペシャリストです。
また、他のピアニストからはまず聴くことができないユニークな活動として、クラシックギターの為に作曲されたバリオスの大聖堂やフリアフロリダ、タレガのアラビア風奇想曲などをピアノソロで弾いています。ギターファンにとっても見逃せない貴重なピアニストです。写真を見て頂ければお分かりの通り大変美しい方でもあります。才色兼備とはまさに彼女の為にあるような言葉と言えます。

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このような日西の美男美女の共演でしたが、音楽もその容姿に劣らず素晴らしかったです。
ガジャルドさんはソロで、スカルラッティのソナタを3曲、ピアソラの天使のミロンガ、アディアスノニーノなどを、力強いタッチと硬質で良く響く音色、自由自在で高度なテクニックで弾きこなし、ギターの魅力をいかんなく発揮しました。
高木さんもピアノソロで、ギターでも良く弾かれる難曲アルベニスのセビーリャや、ガジャルドさんの作曲したギター協奏曲から3つのカデンツァをピアノソロに編曲して演奏。オリジナルのギターとはまた違った、ピアノならではの美しい響きで演奏していました。
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そして、この日の最大の聴き物はやはりお二人の共演。ギターとピアノで、バカリッセのギター小協奏曲から第2楽章「ロマンサ」と、ロドリーゴのアランフェス協奏曲の第2楽章「アダージョ」を演奏。
音量の小さなギターは、音量の大きなピアノと合わせるのは音量のバランスを取るのが非常に難しいですが、ガジャルドさんの豊かな音量と高木さんの絶妙なタッチとバランス感覚と相まって、生演奏ではこれ以上望めないほどの良好なバランスを実現していました。
バカリッセは確かナルシソ・イエペスのLPを高校時代に聴いたことが有りますが、これほど美しい曲だったのか?という事を改めて教えてくれる名演奏でした。私も弾きたくなりました。さて、楽譜がどこに売っていますかね?。
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アランフェス協奏曲の第2楽章は、私もレパートリーにしている曲ですが、ガジャルドさんの演奏は流石本場スペイン人だと唸らせる心憎い歌いまわしと、闘牛士のごとくキリリとした佇まいに魅了されました。サビの部分でピアノが雄大に歌う所では、左手の重低音をドカーンと心の底までしびれるようなフォルテッシモを響かせ、単に静かにバランスよく弾いているだけではなく、力強く心を揺さぶられる感動的な名演奏でした。音楽って本当に素晴らしい!という事を改めて実感させてくれました。

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アランフェスを弾き終えると盛大な拍手にこたえて、アンコールもお二人の共演で確かガジャルドさんのオリジナル曲を演奏して締めくくられました。
終演後には、会場ロビーにてレセプションパーティが開催され、スペイン産のワインやシェリー酒などが来場者全員に無料でふるまわれ、音楽仲間とほろ酔い気分で談笑。
会場ではギタリストの手塚健旨さんや、北海道から来たというアマチュアギター界の名手佐々木みことさんと、神奈川在住のこれまたプロを脅かす驚異のアマチュアギタリストの巌君親子にも会いました。ギター合奏団カンパニージャのメンバーの児玉裕子さんとも知り合いになったり、そのうちガジャルドさんと高木さんもロビーに現れて、ワインやおつまみを頂きながら記念写真を撮ったり、楽しいひと時を過ごしました。
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会場で発売されていた高木さんの新譜CD『ロルカ組曲』と、バリオスのギター曲「大聖堂」を高木さんがピアノソロ用に編曲した楽譜も販売されていましたので、両方とも購入したのは言うまでもありません(笑)。打上げでサインをして頂き、良い記念になりました。
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コンサートが昼間の時間帯でしたので時間的にも余裕があり、打ち上げにも参加させて頂きました。
打上げではフルート奏者の立住若菜さん、音楽評論家の濱田慈郎氏のお娘さんの濱田吾愛(わかな)さん、ギタリストの山田大輔さん、昔現代ギター誌で新譜レコード紹介コーナーを10年ほど執筆していた方などとも知り合いになり、美味しいイタリアンを頂きながらとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

皆さんお疲れ様でした。遠くまで遠征して聴きに行った甲斐がありました。


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