
『懐かしい』という感情は、
単純に「なつかしい」と感じるだけではなく。
「なつかしい」という言葉に加えて、
「うれしい」とか「せつない」など、
何かもう一つの感情が
同時に加わっているのではないかと思う。
なつかしいモノをみたとき、
なつかしいコトを思い出したとき、
人はあふれんばかりの感情に満ちあふれる。
そして、過去のなつかしさを基準に、
今後の「よろこび」は委ねられているそう。
生きるために必要な「要素」は、
衣・食・住が妥当かもしれないが、
生きるための「原動力」というのは、
その「よろこび」から育まれるものだ。
「食」がすべてだと思うのは、
食べることの「よろこび」があるからだ。

夏に食べた大きなすいかと、
鉄板でまるこげした
マシュマロの写真を眺めながら、
なつかしさのよろこびを感じる。