今回は予防方法をお伝えさせて頂きます!

前回までの内容はこちらから

肉離れの基礎知識①

肉離れの基礎知識②

肉離れのセルフチェックポイント



①ハムストリングスストレッチ


②大腿四頭筋のストレッチ


③片脚立ちの安定性向上のためのトレーニング



④ハムストリングスの筋力強化(求心性)




⑤ハムストリングスの筋力強化(遠心性)



⑥姿勢の改善のためのトレーニング




いかがでしたでしょうか?どのトレーニングも重要ですが、その中でも認知度が低く・重要性が高いのはハムストリングスの遠心性のトレーニングなのではないでしょうか?このトレーニングはとても重要です


セルフチェックポイントで改善の必要性があった方などはそのトレーニングを重点的に、全体的に予防目的に行い方は全般的に行って下さい!


怪我の無いスポーツ活動を楽しむためにも、予防トレーニングは欠かさずに!


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今回は最も頻度が高いハムストリングスの肉離れについてのチェックポイントをご紹介させて頂きます!


前回までの記事はこちらから!

⇒肉離れの基礎知識①

⇒肉離れの基礎知識②



①ハムストリングスの柔軟性



②大腿四頭筋の柔軟性




③片脚立ちのバランス




④体幹から下半身の筋力




⑤姿勢



⑥ハムストリングスの筋力




いくつか評価してみて合格に達していない項目があったでしょうか?

次回紹介させて頂く予防方法でトレーニングを行い、合格ラインまで身体機能を向上させましょう!


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今回は肉離れの原因について説明させて頂きます。



前回の肉離れの基礎知識①はこちらからご覧下さい!

http://ameblo.jp/csc-lab2015/entry-12139035800.html


肉離れが発生する原因として、股関節を中心とした筋肉の柔軟性欠如、筋力または筋持久力の不足、筋疲労の蓄積、ウォーミングアップ不足、膝関節の伸筋(大腿四頭筋)と屈筋(ハムストリングス)の筋力アンバランス、左右下肢の筋力アンバランス、フォームなどスポーツ動作の不備、肉離れの治療不足による再発、サーフェイスの影響などが挙げられます。

特に、成長期を迎える中学生~高校生年代では、骨の成長に比べ筋肉や腱など軟部組織の成長が遅く、ハムストリングスや下腿三頭筋の柔軟性が低下するとされています。

発生頻度の高いハムストリングスについては、短距離走において、前へ振り出した足が地面へ接地する直前から接地した直後にかけて肉離れが生じやすいといわれています(図)。



図 ハムストリングスの肉離れ好発動作

(赤:ハムストリングスの収縮 黒:ハムストリングスの伸張)


これは前へ振り出した脚ではハムストリングスが伸張されますが、それを止める力(筋肉が伸びる方向の力:遠心性)が発生します。

このためにハムストリングスには伸張されながら筋肉は収縮するという相反する力が発生することが肉離れの大きな原因となります。

さらには脚が後方にあり、地面を蹴る際には後ろへ蹴り出す力(筋肉が縮む方向の力:求心性)が大きく発生し、これらの2つのタイミングがハムストリングスで肉離れが生じる原因と考えられます。

また足を接地した際に骨盤・股関節(殿筋群)での衝撃吸収が不十分な場合には大腿部・膝関節(ハムストリングス)に大きな負荷が加わる事が考えられ、ハムストリングスの肉離れが多い要因となっています。

加えて左右のハムストリングスの筋力差が大きい場合には弱い方のハムストリングスに肉離れが生じやすいとされています。

サッカーのキック動作については、フォロースイングの際に過度に膝が伸展しないようハムストリングスが運動を抑制する働きをします。

このときにハムストリングスの柔軟性や筋力が不十分であると肉離れが生じます。 


姿勢の影響について、股関節前面(大腿四頭筋など)の筋肉が短縮し骨盤が前傾位になると、ハムストリングスの張力が大きくなり、動作をする際にハムストリングスへの負荷を増加させる事に繋がります。

これは走り始めや短距離走ゴール前の過度な前傾姿勢にも当てはまります。

また骨盤が後傾している場合には、ハムストリングスの短縮が起こりやすく動作時の伸張性低下に繋がります。

その他に、ラグビーの切り替しにおける大腿四頭筋の肉離れや、バスケットボールのジャンプにおける下腿三頭筋の肉離れ、テニスのスイングにおける三角筋(肩)の肉離れなどが知られています。



いかがでしたでしょうか?柔軟性の低下や単純に筋力の低下などは肉離れの原因になるということは多くの人が考え付くでしょう。

しかし、姿勢やファームが原因となっている可能性や筋力の低下でも遠心性の筋力が低下していると肉離れは起こりやすくなるため、単純にハムストリングスの筋力を向上(筋肥大)させるだけでは予防は完全にはできないということを新たな知識として参考にして頂けると幸いです。



次回は予防のためのチェックポイントの投稿を行いたいと思います。

お楽しみに!

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