念願だった「TOTOミュージアム」に行ってきた。
旧歴史資料館時代に一度行って、今の施設になった時に「また行きたい!!」と思った場所…東京からは軽く800km以上離れた場所にあるので気軽に行ける場所じゃないんだよな、歴史資料館時代は「東京から行く」と予約したらものすごい驚かれた。
最寄り駅の小倉駅前、前に来たときも同じ写真を撮ったような…
博多駅から特急で約50分、最寄り駅は小倉駅…ここからバスに乗ります。
日本中の衛生陶器マニアの聖地。
入り口、2階建てで2階がミュージアム、1階はショールームになっている。
特別展示室は建築事務所の作品を展示していました。
このカラフルネオレストの脇にあるエスカレーターで2階に上がります、傘の持ち込みは禁止されているので入り口に置いてある傘ホルダーに預けましょう。
ここで来館記念撮影も出来る。
昔は「御来館記念」として特製の台紙に写真を合成したものをもらえた、今も額縁に入れて部屋に飾ってあります。
館内は一部展示を除いて撮影可とのことなので行った際は是非、写真を撮りまくりましょう。
展示室は大きく分けて食器コーナー、会社の歴史紹介、水回り空間・設備展示に分かれています…。
初代「ウォシュレット®」
初代国産洋式便器(復元品)を前から。
後ろから…大昔のTOTOは「鷲のマーク」でした。
先端の形が特徴的なはるか昔の洋式便器。
TOTOって昭和40年代くらいまで「食器」も作ってたんですよ、まだ骨董の価値は無いらしいのでネットオークションなどで数千円単位で売られているとか?
TOTOの食器の象徴とも言える「瑠璃色」の食器。
これでカモミールティーは飲みたくない…なんとなく。
トイレと完全に一致、こんな色もあったような気がするんだよな…#SF4ハーベストグリーン。
これは#NB2ソフトブルーもしくは#SM2パステルブルーっぽい。
本当に日本を縦断した「トイレバイク ネオ」
実際ウォシュレットのCMで使われた奥様人形。
撮影忘れましたが「ベン親子」のフィギュアもありました。
奥様人形の隣では1960~2000年代までのCMを「なつかCM」と称してエンドレスで流していました、もちろんあのCMもありました。
お尻だって、洗ってほしい。 by戸川純
「ネオレスト」を彷彿とさせる椅子、ここに座って衛生陶器が出来るまでの映像が見られます。
他にも図書コーナー(大人向けは建築やトイレに関する本、子供向けは”うんち”に関する絵本などが置かれていました)もあります。
全体的にゆったりとした作りで自然光が入る明るい作りになっています。
ここまでは序盤…いよいよディープなTOTOの世界と水回りの歴史に踏み込んで行きます。
これから紹介する画像は「TOTOの歴史」を紹介しているコーナー、100年分の歴史を実際に使われていた道具や図面とパネル展示で振り返っています。
ショールームが無かった時代の製品見本ミニチュアセット。
シルバニアの水回りよりもリアル、絶対に欲しくなるやつ。
3分の1サイズのミニチュア、和式ミニチュア便器は初めて見ました。
こちらは洋式、色とタンクの形に時代を感じる。
このシールは今でもたまにみかけます。
昭和時代のカタログ(業者向け)、残念ながら中身は見られず。
伝説のウォシュレット一体型便器「ウォシュレットQUEEN」のカタログもある。
過去カタログの展示もありましたが…ケースに入っているため中身見られず…個人的には「総合カタログ」のバックナンバーを見てみたい。
他にも手書きの図面や衛生陶器を作るために実際に使われていた道具も展示されていました。
ミニチュアセットは他の非衛生陶器マニアっぽい人も「これ欲しい!!」と言っていました、日本人はミニチュア好きが多いのかもしれませんね。
ショールームで培ったノウハウ発揮しまくり!?空間展示はお手の物!!
お次は水回りの歴史を振り返ります、歴代トイレの空間展示もありますよ。
いわゆる「古便器」と呼ばれる物、TOTO製品ではない。
昔の便器は絵柄が付いていてオシャレですね…しかし「全穴式ブラックホール」なので怖い、ブラックホールボットントイレは子供の頃に1度見たことがあるような記憶がありますが実際に使った事はありません。
よく見るとカレンダーが昭和30年代、ハエ取り紙に「ハエ」が付いている。
THE昭和!!なトイレ…まだTOTOが食器の製造販売をしていた頃、蓋がされているのでブラックホールか半穴かは不明。
それにしても殺虫剤とか妙にリアルだ、ちなみにこのタイプの「ちり紙」は今でも販売されていますので買えるところでは買えます。
ようやく住宅でも「水洗化」の時代が到来…TOTO「ついに本気出す!!」
この床タイルって今見かけないよね…。
この水栓の使い方を知っている人は「いいね!」をください。
ちなみに今の和式便器って、この画像の物より少し長くなっていることを知っていますか?
ちなみに洋式だとこんな感じ、これは実際に使用されていたものらしい。
エントランスでケースに入れられて飾られていた便器と同じもの、便座は黒色です。
最近、便座カバーってあまり売ってないよね。
洋式便器が普及してきた頃のトイレ空間、昔のトイレは隅付タンクが多いようですが何か理由があるのでしょうか?
壁や床は「タイル張り」が人気だったようです。
この便器の色は「エクセルツートン」と呼びます。
濃いめの色「エクセルカラー」とホワイトの組み合わせ、手洗いは多分DELICIAシリーズの手洗器です。
紙巻器にエクセルカラーは無かったみたいでアイボリーの物が使用されています。
これくらいの時代からタイル張りから壁紙&クッションフロアが主流になって来たようです。
トイレカタログの表紙っぽいですね。
最後は現代のトイレ…住宅でネオレストは自宅以外ではまだ見かけたことありませんが、店舗や個人開業の診療所などでは見かける機会が多くなりました。
この空間はショールームでも見ることができますね。
かなり昔から現代までのトイレを空間展示で振り返りました…更にディープな水回りの世界、そして海外に飛び出しますよ。
これに名前を付けるとしたら「大便器年表」
ここからは「製品」でTOTOやトイレ、水回りに関する歴史を振り返って行きます…実はTOTOも「ボットン便器」を製造していた時期もあったよう。
歴代「洗浄水量」一番奥上段の便器は洗浄水量なんと20リットル/回
ちなみに自宅のトイレは1階が大洗浄6リットル、2階のトイレが8リットル、私が愛してやまない「サイホンボルテックス式ワンピース便器」でも16リットルである。
1回流すのに2リットルのペットボトル10本分の水を使うというとんでもない水飲み便器だったのだ…その後発売された「節水便器CSシリーズ」は13リットル、これで「節水」と言われたらしいのでいかに水を使っていたかがわかります。
ちなみに一番手前の下段が最新式便器…3.8リットルは小洗浄ではなく大洗浄の水量。
10年前の6リットルでも超節水と言われていたんですよ、水減らし過ぎじゃないですか?
続いて洋式便器の大事なパートナー「便座」のコーナー
歴代「ウォームレット」初代は袖付きだったんですね。
ウォシュレットの普及でほとんど見かけなくなってしまった「ウォームレット」お尻を優しく温めてくれる優しい存在です。
「ウォッシュエアシート」から「ウォシュレット」への遍歴
勘違いしている人が多いようだがウォシュレットの原型は元々アメリカンビデ社の「ウォッシュエアシート」という製品が原型である。
ウォッシュエアシートがあまりにも使い物にならなかったためTOTOが作り直したというのは結構有名な話。
実は普通便座も展示されていましたが、写真を撮り忘れました…。
女性はあまり見る機会のない小便器も展示されています。
桶型の古便器、花器にも使えそうなデザインである。
通称「大男」…たぶん150cmくらいはあると思われる。
住宅向け小便器「スリムU」一部の衛生陶器愛好家からは「TOTO逝ってよし小便器」と呼ばれている。
歴代小便器…手前が最新型、コーナー朝顔は他社製品。
続いて、変わり種便器を紹介したいと思います…一部「便器」ではないものも混じっています。
和風の施設や小洒落た居酒屋で時々見かけるやつ。
旧国立競技場の地下にもあった「女性用立ち小便器(サニスタンド)」
これは「ビデ」…TOTOでも作られていた時期がありました。
幼児用(0~3歳向け)大便器、3歳以前から保育園に通っていた人なら使ったことあるはず。
国技館にもある「力士用便器」
これらの便器は実際に座れます、力士用はお尻がハマりそうです。
「和式腰掛け便器」…和式と洋式のハイブリッド便器。
歴史資料館時代は「船舶用便器」とかもっと変わったものも展示されていたんですが…リニューアルしたら無くなってしまった模様です。
そして有名な施設で「実際に使われていた」水回り設備たち。
こんなところにも「大男」がいました。
これは「旧・首相官邸」で使われていた水回り。
赤坂迎賓館のバスルーム、全て「特注品」だそうな。
富士屋ホテルのトイレ、色は「藤色」でこれも特注色。
パブリックのトイレ設備も展示されていたり…過去に特別展示でパブリックトイレの展示をやっていたらしい。
フラッシュバルブとかフラッシュタンクとか。
歴代「音姫®」達、これがあるのは今のところ日本だけ。
本当にTOTO発祥の「アレ」もありますよ。
トイレの会社ってイメージが強いけど、TOTOは「水回り設備の総合メーカー」である。
お風呂、洗面台、キッチンも作ってるんですよ…という事でリニューアルと同時に展示拡張に伴い、なんとお風呂の展示コーナーも出来ていました。
この画像は「初代ユニットバス」…1964年の東京オリンピックの時に開発されたものです。
お風呂側から…内装はブルーグリーン、結構広めです。
当時のユニットバスには電話が設置されていたようです。
こちらはとある企業で実際に使われていたものだとか?
シャワーカーテンが付いています。
ユニットバスでも「シートペーパー」が設置されていたみたい。
歴代の「浴槽」…素材は陶器製、ホーロー製、人工大理石など。
「朝シャン」ブームの仕掛け人でもあるTOTOなので、洗面台や洗面器ももちろんありますよ。
デザイナーとコラボした洗面台。
真ん中の穴は「痰吐き用」の物、これ以外にも痰吐き付きは結構多い。
古い洗面器達、水栓の形も今とは違います(理由は御述)。
痰吐き用の穴があるのは昔は結核が蔓延していたこと(今でも感染や発症する人は一定数います)、また当時の洗面器はその名の通り「水を溜めて使う」のを前提としていたため、水栓の吐水口がかなり下の方に付いているのは水を溜めやすいようにとの事らしい。
歴史資料館時代は「サイホンゼット式痰吐き器」という痰を吐くための設備があったのですが、リニューアルごは無くなってしまったようです。
歴史自体はかなり浅いですが、キッチンも展示されていましたよ。
輸入キッチンを扱っていた時期もありました。
キッチン・食器・そしてトイレ…まさに「(料理を)TOTOで作って(ご飯を)TOTO(の食器)で食べて(食べたものを)TOTO(のトイレ)で出す」ですね。
日本で100年…そして「世界」へ。
最後の展示はグローバルギャラリーとして「海外のTOTO製品」が展示されていました。
TOTOの海外進出は基本的に「現地法人を設立する」やり方…「その国のTOTOになる」をモットーに現地の文化や生活習慣を尊重した製品作りを行っているそうです。
例えば中国だとこんな感じ
こんな感じのバスタブ、昔INAXで売ってたな…100万円くらいで。
金色などの「豪華で華やかな物」を好む国民性を意識してか、金色の脚付きバスタブ、水栓も金メッキが好まれているようです。
こちらはインドネシアのTOTO製品
一番手前のウォシュレットのような物は「無電源タイプ」だそうな。
電力事情があまり良くないとのことで「無電源タイプ」の洗浄便座も作っているそうです(他の団体客のガイドを盗み聞きした)。
「ビデ」はインドネシアにもあるようです…なんで日本には無いんだ、欲しいのに。
ヨーロッパではカクカクしたデザインが好まれるようですよ、デザイン関連の受賞歴が多いのもヨーロッパ向けの製品が多いです…オシャレな物を好む傾向があるのかもしれません。
丸いボタンは「水を流すためのボタン」らしい。
ふたを開けたところ、もちろん「フチ無しトイレ」です。
お次はアメリカ…KOHLERやAmericanStandardの勢力が強く、自分で施工するする人達も多い国です。
トイレのデザインに関しては結構保守的で、クラシカルなデザインが好まれるようです(これも盗み聞き)。
グアムのホーム・デポには売っていませんでした。
グアム旅行記にも書きましたが、アメリカでは6リットル以上(州によっては4.8リットル)の水をトイレの洗浄に使用してはいけない国なのでクラシカルなデザインの他に「少ない水でも流せる」というのが重要事項なのかもしれません。
洗面台とシャワーもやっぱりクラシカル。
中央には「ネオレストNX」シリーズの製品が展示されていました。
この浴槽は実際に購入できるのか?
海外はTOTOでもワンピース便器が多いですね、というか世界的にはワンピース便器って根強い人気があるんですけど…日本では絶滅してしまい、新品は入手不可能です。
最後は「実際に使えるトイレ」をご紹介。
トイレの入口、トイレマーク。
マーク周辺に付いている透明の丸いのは「水滴」をイメージした装飾でいたる所に使われていました。
何故かトイレ内にも昔の製品が展示されていました。
こういう配置のしかたもあるのね、勿論TOTO製。
ネオレストAH・ステックリモコンでした、トイレットペーパーは「トイレ川柳」でした。
最後に…ミュージアム外観。
この日は工事中でした、左側の建物が特徴的。
こっちは裏側。
トイレが好きな人も、そこまで思い入れがない人でもかなり楽しめる施設だと思います。
TOTOミュージアム
〒802-8601 北九州市小倉北区中島2-1-1
- 開館時間 10:00-17:00 (入館は16:30まで)
- 休館日 月曜・夏期休暇・年末年始
- 入館料 無料 団体要予約(20名以上)
- お問い合わせ TEL 093-951-2534 / FAX 093-951-2539
- 地図はこちら
☆「ウォシュレット」と「音姫」はTOTOの登録商標です。



























































































