私も10年前、神経症のうつを患っていました…長年に渡る治療の甲斐があり、今はうつ状態は改善されました。
今年の2月、パートナーも「うつ病」と宣言されました、今は服薬しながら仕事に行っています。
実は前から受診するように勧めていたのですが、本人は頑なに拒否していた…傍から見ても「調子が悪そう」というのは目に見えていたのだけど、精神科未経験者には「何をされるのかわからない」といういわゆる「未知に対する恐怖」というのがあるらしい。
だから、私はパートナーが自分から「病院に行きたい」と言ってくれた時、やっと決意してくれたか…と安心しました。
メンタルの病気も早期発見
が大事で、初期症状のうちなら薬も比較的弱いものを少量で、もしくは薬なしでカウンセリングで対処するなど体にかかる負担が少なく済むのもメリットの一つだと思います。
パトーナーも今の薬(レクサプロ10㎎
)から徐々に減薬する方向で話が進んでいるそうです。
というわけで、まず「受診させること」が大事です…では、どうやって受診につなげるか?
うつ病は統合失調症と違い本人に「病識」はあります…ただ、古典的なうつになる人はものすごく「真面目」で「責任感が強い」とか「我慢しやすい」タイプの人が多いように感じます。
本人は「調子が悪い」という自覚はあるのですが、精神科に行くという事に抵抗を覚えるようです。
私のようにすでに受診経験のある人はそういないと思うので、まずは本人に「精神科に行くのは風邪をひいたら内科に行くのと同じこと」というイメージを持たせるとスムーズに受診につながるかもしれません。
病院によっては「家族の相談」も受けているところがあるので、事前に相談に行って病院の雰囲気などを本人に伝えてから、受診をするように促すのも一つの方法かもしれません。
問診票やチェックリストなどを使っている病院もありますが(私の通っている病院は使っていません)、基本は「本人からの聞き取り」が中心になります…初診は30分くらいかけて本人の生育歴や家族構成、どのような症状が出ているのか?を聞き取っていきます。
パートナーの場合もそうでしたが「自分の症状を上手く伝えられない」傾向があるようです。
そういう時は自身の症状や状態を紙に書きだしてリスト化しても良いと思います、もしくは「うつ病 チェック」などで検索して出てくる記入式のチェックリストをプリントして持っていくのも良いかもしれません。
可能なら「パートナーの調子が悪くなったころからの状態や周辺環境」をレポートにして受診の時に持たせると診察の際に結構役立つそうです、あまり長いと読むのに時間がかかるのでA4だったら3ページ程度にまとめると良い感じです。
周囲の人からみた状態も、診断や診察に役立つそうです。
診察に同席した方が良いかは?個人的には「本人の意思を尊重するべき」だと考えています、はじめは私も同席したいと思いましたが無理やり付いていくのは良くないです、どうも「診察=自分の弱みを見せる」という考えがあるようです。
もちろん、本人が「一緒に来てほしい」と言えば同席しても良いと思いますというか…するべきだと思います。
「うつ病」だってと告げられた時…私は「あぁ、やっぱりね」程度にしか思いませんでしたが、多くの人は戸惑うと思います、そしてこう思うのではないでしょうか?
「このままずっと治らないのでは?」
これは大きな誤解です、うつ病は時間はかかるかもしれないですが必ず治ります…治るまでに時間がかかるだけです。
うつ病に「励まし」は厳禁というのはとても有名ですが、逆に「腫れ物に触るように」接するのも嫌みたいです、よほど症状がひどいとか自殺の可能性が無い限り、過度に心配する必要は無いと思います。
これまでと変わりない態度で接することを心掛けると本人も安心するようです。
うつ病治療は「服薬」が非常に重要になってきます、最近のうつ病治療の第一選択薬になっている「選択的セロトニン再取り込み阻害薬
」や「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
」は副作用も少なく、安全性の高い薬なので過度に心配する必要は全くありません。
主な副作用として「眠気」や「口の乾き」を訴える人が多いです…口の乾きは「キャンディ」や夏場であれば「氷」を舐めることでかなり解消されます。
一部の薬は「1日1回の服用」で済むタイプもあります、寝る前だと忘れにくいのですが「夕食後」で処方されていると飲んだか忘れてしまう事があるみたいです。
本人が出来る対策としては「携帯のアラームをセットする」「カレンダーに印をつける」などがありますが、周囲の人も「今日の分の薬は飲んだ?」と一声かけてあげると、飲み忘れを防ぐことが出来ます。
うつ病の治療で薬の次に大事な事は「休養」です。
神経症のうつと違い内因性のうつは「体にも症状が出る」「動けない」といった症状が出るので、本人が寝ている時は出来るだけそっとしておきましょう。
うつ病に限らず、メンタルの調子が悪い時はあらゆるものに敏感になります…特に音や光は普段はさほど気にならない事がものすごい「刺激」になるのです。
光に過敏になるようなら部屋の照明を少し暗めにする、音に過敏になるならテレビではなくラジオにするなど配慮してあげると楽に過ごせるかもしれません。
私も調子の悪い時はテレビはほとんど観ず、ラジオを聞いていることが多かったです。
休みの日など、1人で休める時間を作ってあげるのも良いかもしれません…時々、別行動を取る事によって自身の気分転換も図れると思います。
とにかく無理強いは禁物です、投薬治療以外の方法…例えばカウンセリングや認知療法は効果がありますが、症状のひどい時には向かないうえに本人もやる気にならないのです。
心理療法は、本人に「やってみたい」という強い気持ちが無いと本来の効果を発揮するどころか、かえって状態を悪くしてしまうこともあるので本人が興味を示すまで勧めるのはやめておきましょう。
あまりに症状がひどい時は、主治医の判断によって休職した方が良いと言われることがあります。
休職中はとにかく「休ませること」が重要です、いつも仕事で家にいない人がある日突然家で過ごすようになることに戸惑う人もいると思います。
一定期間以上休むと「傷病手当金」がもらえますが、これをもらうには申請書類が必要です。
全国健康保険協会
の場合、ホームページ
から必要な書類をダウンロードできますが、組合健保の場合はそれぞれの組合や会社によって違いますので勤務先の総務か健保組合に直接問い合わせてみて下さい。
この書類は大きく分けて「自分で記入する欄」「病院で記入する欄」「職場で記入する欄」の3つに別れます、自分で記入して主治医記入欄は病院に持っていけばその場で書いてくれますが…これを記入してもらうには別途300円程度かかります。
あとは職場に郵送して、職場経由で健保協会なり組合に申請してもらいます。
郵送するときは念のために簡易書留や特定記録郵便にすると安心でしょう…大きい会社だと郵便物の数も膨大になるので他の郵便物に紛れ込んでしまう可能性があります。
ちなみに国民健康保険の場合、このような手当はありませんのでご注意を。
休職すると「いつ復帰できるのか?」とつい焦りがちになってしまいますが、傷病手当金は1年6ヶ月(18回)もらえるのでその間は休むことに専念しましょう。
他にも「休業中の収入を保証してくれる保険」などもあるので、そういう保険に加入してる人は忘れずに請求しましょう。
症状がひどくて申請が出来ない時は代わりにやってあげてください。
休職すると1日中時間が自由にあるのでつい生活リズムが乱れがちになりますが、生活リズムが乱れるといざ復職という時に元のペースを取り戻すのが難しくなります(本当)。
出来れば休職中も規則正しい生活を心がけるようにしましょう、本人が嫌がらなければデイケアに通わせたり、散歩などを日課に取り入れるのも良いかもしれませんね…但し、無理の無い範囲で。
デイケアは病院で行っている物と公的な機関で行われている物とありますが…公的な機関のうつ病患者対象のものは「職場復帰支援」が主目的なものが多いので、職場復帰が見えてきた頃に参加するといいかもしれません。
最後に大事な事をひとつ…「些細な変化も見逃さない」こと、本人が自覚していない変化や異変を感じたらすぐに本人に伝えること、必要であればその変化を主治医にも伝えることが大事です。
直接伝えるのが難しいようであれば手紙なりメモなり持たせてください。
うつ病は少しずつ症状が出てくる病気で、治るときもゆっくりと良くなっていきます…まさに「一進一退」の病気だと思います。
本人や周囲の人が「いつか絶対良くなる」と思い続けることが完治への第一歩だと、私は思っています。
かなり長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
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