「不安」と「妄想」の違いって何だろう…?
私が思うに不安と妄想は連続しているものでありながら、異質性も持っている現象だと思っている。
ちなみにここでいう「妄想」とは、統合失調症などの症状として現れるものを指している。
不安と妄想の「異なる点」をいくつかあげてみようと思う。
「不安」
・本人に病識などがある
・客観的な立場からの指摘を聞き入れる事ができる
・内容が割と現実的で不安を感じる根拠や理由が道理にかなっている
「妄想」
・本人は病識を持っていない
・客観的な立場から指摘しても聞き入れない
・内容が非現実的で、その根拠や理由も理解に苦しむところがある
例えば…時々、私の自宅の前をとある精神科病院の送迎バスが通るのですが、その光景を目にして
「あのバスに乗せられて病院まで連れて行かれちゃったらどうしよう…」と考えてしまうのが「不安」
「あのバスは私を病院へ連れて行くために家まで来たに違いない」と思い込んで決めつけてしまうのが「妄想」
の状態と区別するとわかりやすいだろうか?
ちなみに不安と言うのは日常生活で誰でも感じるレベルから、治療が必要な「全般性不安障害」とよばれる病的なものまでとても幅広い…不安感がいつまでも抜けない、些細な事に対しても病的に不安感を感じるというレベルの不安がある人は、精神科の受診をお勧めします。
そして、この「不安」と「妄想」は対処法も全く異なる。
不安の場合、必ずしも薬を必要としないケースもある。
気持ちを切り替える、信頼できる人に不安について相談する、自分なりのリラクゼーション法を見つけてそれを実践する…「どうして不安を感じるのか?」や「その不安はどこからくるのか?」などの自分の考え方のクセを知って、それを修正していく「認知療法」も時間はかかるがかなり効果の高い方法であると言われている。
対して妄想の場合、薬物治療が必要になってくる…主に使用されるのは抗精神病薬 (私も一時飲んでいたリスパダールとか)です。
また、妄想はいくつかの分類 に分けることが出来ます(全ての妄想が当てはまるとは限りません)。
妄想を持っている人に対する対処法などについては、このブログでは省略させていただきます。
こうして書き出してみると不安と妄想って「似て非なるもの」であると感じましたが、私も極端なストレス状態になったり情緒不安定の状態になると妄想のような症状が出てきてしまう事がある…しかし、病院の先生など「信頼できる人から今起こっている事を客観的な立場から」わかりやすく説明してもらう事によって納得できる場合がほとんどである。
しかし、親など信頼関係の無い人から同じことを言われても納得できない。
これについてはおそらく「信頼関係」が大きく関わっているのかもしれないけど、そのあたりについては因果関係は不明である。
