自分の持ってる良さと求められているものが真逆だった件 | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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去年、某超有名企業の特例子会社を退職して…再就職ではなく自営業を目指しているのは、単に社会に自分の居場所を作りたいという理由だけではない。

 

ハッキリ言って「オープン就労(障害者枠)を狙っても、自分の良さは全く活かされないしそもそも活かしようがない」ということに気がついた。

 

他に、もう性格的に会社勤めが向いてないってのもあるけど…これは別の機会に。

 

結論から言うと…障害者雇用で求められがちな適性というものが、色んな意味で自分の性質とは真逆でわかりやすく例えるなら

 

「海外旅行初心者にも関わらず、自力でホテルや飛行機のチケットを手配して、地球の歩き方と事前に収集したネット情報だけを頼りに1人で海外旅行に行ってしまう、現地の人との交流やちょっとしたトラブルも楽しめる」

 

のが私の持ってる強いところだとしたら、障害者雇用で求められがちなのは

 

「行き先も食事内容もガチガチに決められている、全日程団体行動のパッケージツアーに大人しく参加できる人、旅行中に特段何かなくてもすぐ添乗員に報告するような人」

 

と言ったところだろうか?

 

余計わかりづらいわという人の為にキーワードで例えるなら

 

前者が

  • 独立・自立
  • 自己解決
  • 責任

だとすると

 

後者は

  • 従順
  • 協調性
  • 素直

と言ったところだろうか?要は

 

「上司の指示だけに従って、言われたことだけをやって、わからないことは何でもすぐ人(主に上司)に聞いて、不満や文句を言わずに和を乱さずに仕事をしてくれるような人(別に高いスキルとか、抜きん出た特技とかそこまで求めてないから)」が良いってこと。

 

ものすごい棘のある表現をすると「会社にとって都合の良い”コマ”」が欲しいってことですね。

 

メンタルの主治医いわく「この要件満たしてるのは知的障害者くらいだよ、精神とか身体の人には難しいかもね」と言ってました。

 

軽度の精神疾患ならクローズで行くという手もありますが、身体で車椅子乗ってますとか視覚や聴覚に障害があるともう隠しようがないわけで…う~ん、思えば就労移行支援でもこういうことを言うところが結構ありますね。

 

私はてっきりパソコンとかそこそこのスキルアップができる場所だと思って行っていたのですが、結局ほとんどスキル的なものは身につかなかったな…最初に行ったハラスメント被害に遭ったところはパソコンの訓練すらさせてもらえなかったし、前職に入る前に通っていたところもパソコンの訓練自体はあったけど、テキストを見ながら自習やタイピング練習ばっかりだった。

 

あとは、決められたデータを入力するだけどか。

 

パソコンに関しては今通っているパソコン教室の方が月謝を払っている分、とても有意義な内容です、テキストや授業もわかりやすいし(Wordは資格取得済、今はExcelの勉強中…パワポは取るか検討中)。

 

最後に通っていたところは私が在籍していた時もコンスタントに卒業生がいましたが、事務職についた人少なくて、だいたい掃除とか小売店舗の裏方とか倉庫や工場的ないわゆる単純作業系の肉体労働系が多かった気がする…その後、転職した人もいるみたいだけど今は完全にこことは切れているので現状把握は無理。

 

あと、これは最後に通っていたところではやってなかったですが、やたら「グループワーク」をさせるところも多いですよね。

 

1人で考えて個人的な意見や考えを表明できる機会はほぼ与えられない…最初に通ってたところは何かにつけグループワークをさせ、二言目にはバカの一つ覚えみたいにアサーティブだの傾聴だのを連発する。

 

ディベートとかディスカッション的なものだったら私も積極的に参加して相手を論破するくらいの勢いも持てたけど(そもそもディベートは相手を論破するものではないが)、こういうところのグループワークは個人レベルでの思考を停止させるための手段として用いられているっぽい。

 

転職、再就職したいけど…就労移行の内容が自分には合わないと感じる人が一定数いるのは、それなりに社会人歴のある人がさらなるスキル・能力アップの為にという動機で通い始めた人かもしれません、すくなくとも私はそうだった(一部ではそこそこレベルの高いカリキュラムを用意しているところもあるらしいですが…実際のところどんな感じかは不明です)。

 

でも、冒頭に書いたような障害者雇用で求められがちな人物像の育成に長けているところがあるんですよね…そう、それが

 

「特別支援学校」

 

というところです、大人になってから中途障害になった人や障害のない人にはほぼ縁のない学校ですね。

 

これはあくまでも聞いた話ですが、特別支援学校の高等部…特に高等特別支援学校と呼ばれる学校は職業訓練にかなり重点を置いているらしく(そもそも卒業後進路に進学を想定していない)、障害者枠で好まれるような都合の良いコマ人材の育成には定評があるようでそれこそ挨拶の仕方とか立ち振舞とか指導が厳しいらしい。

 

私が通っていた高校も提出物遅れなどに対するペナルティはあったが、他は結構緩かったような。

 

そして、全校あげて一般企業への就労を目指しているので15歳くらいの頃から「実習」と称して実際の会社に行かされたりすることも多く、そこである程度気に入られたりすると「卒業後はぜひ、うちに」と声が掛かることもある?いわゆる青田買いというものはかなりの頻度で行われているらしいというか、実際に行われている。

 

 

 

東洋経済オンラインは扱ってる話題の内容が幅広いので暇つぶしに結構読んでます…本誌は手に取ったこと無いけど。

 

実際、前職の会社でも「一部の支援学校とはコネがあるんだろうな」と思われるような会話を多々耳に挟みました…その反面、新卒だと大卒者がほぼ皆無でした(そもそもこの会社は新卒採用をオープンにしていない模様)。

 

リンク先記事の後半ページでは「大卒障害者の約4割が卒業後進路未定」と書かれていますが、大卒障害者には知的障害はまず含まれない。

 

一定以上の学力があったり、能力もある程度高いにも関わらず身体的なハンデや不安定な心身の不調が原因で就活は不利になる…実は、私も卒業時に就活出来なかった苦い経験を持つ。

 

結局…会社としても能力が高いけどコミュニケーションに難ありや健康リスクのある人より全体的な能力は低いけど、長きにわたって将来の就労を見据えて訓練された知的障害者の方を好みがちなのだろう…学歴上は中卒扱いになるので給料も安く抑えられるし

 

よく、障害者枠での就職は身体障害者が一番有利とかネットでは言われがちですが…実際にはそうでもないように思います。

 

ハード面で対応できないとか介助者同伴は無理とかで弾かれることも少なくないようで。

 

在宅でテレワークできれは関係ないんでしょうけど、障害者雇用とか特例子会社を積極的にやってる会社ってどうしても大きすぎたり創業が古かったりで保守的だったり、旧態依然とした体質のところも少なくないので現状はまだ変わらなそうですね(泣)