いよいよ、昨日から放射線治療が始まったんですが…正直なところ、毎回病院の最寄り駅の改札を出ると「帰りたい」衝動に襲われます。
治療自体は別に身体的には痛くも痒くもないんですが、何度も書いているように控えめに言って廃墟みたいな古~い病院なんでハッキリ言って気が滅入るんです。
私自身も昔、古い病院で働いていたことがありますが…本当に生命エネルギーをじわじわと蝕まれて行くような感覚がするんですよ。
あと、やっぱりここに関しては「連れてこられた」感がどうしても拭えないというか…
この建物は築45年、そこそこ天気のいい日でもどんより写る。
そして、放射線治療科は地下フロア…ここは築40年らしいけど40年も45年も対して変わらないので当然のように古い…でも、エレベーターは明らかに改装した形跡がある(行き先階表示が液晶だった)。
そして、地下のなので携帯の電波が入らない(キャリアによるかも?、私は入らない)…でも、幸いなことにここの診療科はほぼ時間通りに呼ばれるので時間間近に行けばほとんど待たなくで済むのだ。
事前に言われていた通り、本当に上半身裸にされた…バスタオルは用意があるのですが、高確率で"お兄さん"がいることが多いのでどうしても「お風呂上がり巻」にしたくなる、そして「その(ry」と直されて結局最後は身ぐるみ剥がされる。
前回の準備の時もお兄さんがいたが、今回もお兄さん立ち会い…またか、と思っていたら途中でどっか行ったみたいでほぼ女性スタッフ対応だった。
そして今回も体中に前回以上に線引きされました…途中、油性マジックの臭いがしたので
「油性マジックの臭いがするんですけど…」
と言ったら
「あぁ、マッキーで書いてるからね~」
ハーイ、僕○ッキー!!
思えば、手術前に「手術する側の手にしるし付ける」と言われた時もこれの紫色で書かれたな…手術時の一時的なしるし付けに使うならまだわかるが、1ヶ月半も使う線にマッキーなのか。
確かに商品紹介には幅広く使用できますとは書いてあるけど「人の肌」とは一言も書いていないし、そもそも人の皮膚に何かを書くためのものではない。
そして、このマッキーここの病院とほぼ同い年である。
今、調べたんですがちゃんと「皮膚専用マーカーペン」なるものがあるんですね…こういう専用のペンで書いてるところも存在するようです(ただ、結構高いのでお金に余裕のある病院じゃないと買わない)。
明らかに用途外使用のマッキーで体中に線を引かれてる時に、なぜか「この病院ボロいにも程があるだろ」という話になったけど、実はそう思っていたのは私だけではなかったようで…担当してくれていた1人がこんな事を言いだした。
「実は就活時の面接で初めてここに来た時にあまりにもボロくてビックリしたけど、職員が親切で優しい人が多くて人間関係が良いからボロいのは気にならない、キレイな病院でも人間関係が悪いのはイヤ」
と言っていた…なるほど、そういう考え方もあるのかと妙に感心してしまった。
私だったら「キレイな職場」は絶対条件に入ってるくらいプライオリティが高いんだけど、この人は多少の気に入らないところがあってもそれをカバー出来れば気にならなくなるようだ。
あと、どうしても気になることがあったのでそれも触れてきた…それは、内装。
ここの放射線治療室、なぜか
https://www.lilycolor.co.jp/interior/catalog/wallcoverings/digital_deco/landscapes/より引用
この曲の方がしっくりくるよ。
もしくはディープ・フォレストの曲
なぜ、こんな壁紙なのか?と理由を聞いたところ
「ここ、古いから…患者さんにリラックスしてもらう目的で貼ってみたんだけど、新しいところだと空の模様とか貼るんだけどね」
とのこと…つまり
https://www.tmhp.jp/tama/section/department/radiology/index.htmlより引用
こういう感じを目指していたようですが…なんか、違うものになってしまったようです。
一体、どこで道を誤ったのだろうか?そして、最大の謎…誰があの壁紙を選んだのか?
患者さんにリラックスしてもらうどころか、不安のどん底に陥れているとしか思えないのは私だけだろうか?
しかし、同じ多摩地区の病院なのにどうしてこうも違うのか…古さなのか?運営母体の違いなのか?総じて、よその病院の方がキレイで「こっちの方が良かった…」とガックリしてしまうのはもうどうにも出来ないことなので、今の私がするべきことは
「極力よその病院のサイトを覗かない、調べない」
事なのかもしれない…たとえキレイな病院じゃなくても、中の人達は親切で優しい人が多いじゃないかといつになったら考えられるようになるのだろうか?
…やっぱり、隣の芝生は青いのだ。