発達障害は何かと「マイナス評価」で語られる事が多い。
一部の発達障害の本を除いて、発達障害に関する書籍やホームページを見ると、よくもここまで思いつくなというほどの「ダメ出し」や「マイナス評価」の羅列がすごい…これを読んで気が滅入ったり、不安にならない人なんていないだろう、というようなものばかり。
まるで、発達障害のある人が「欠陥品」であるかのように扱う(自称?)専門家や、それを真に受けてしまう当事者の多い事に唖然としました。
人は誰もが「長所と短所の両方」を持ち合わせているもので、どちらか一方しか持っていないという事は無いのです。
長所と短所は「表裏一体」であり、本人は短所だと思っていても見方を変えれば長所になる場合だってある。
発達障害だと診断された人でこういう事をきちんと伝えられている人が非常に少ないと思う。
前にも書いたけど能力格差の問題 ということは「出来ないこと」だけでなく「他の人より秀でた能力もある」という事ではないだろうか?
昨日もらってきた詳細な結果 にはきちんと「得意なこと」も記載されていた、得意なことというのは非常に便利なもので「伸ばす」こともできるし、これを使って「苦手なことを補っていく」ことも出来るのだ。
苦手なことを「受け入れる」のか「克服するのか」は人によって考えの違うところがあるし、この話はきっと無限ループになるのが目に見えているのでとりあえず置いておこう。
また、気持ちの面でも過小評価しすぎてしまう私たちですが…一度沸き起こると止まらなくなるエネルギーや考えを良い方向に活用すれば、思わぬ成果が得られるのかもしれない。
一日を振り返って…「今日も○○が出来なかった」ではなく「今日は○○が出来た」と考え方をかえるだけでも、だいぶ自分自身に対する評価が変わってくると思う。
これは、人に一日の出来事を報告したりするときにも応用できると思う。
今言えることは「出来るところから始める」のが大切なのかな?と思っています。
とにかく、私たちは「人と違う、自分なりの生き方をしているだけ」なんだと思います…発達障害はちょっと困る事も多いけど、違う意味でかんがえるとこれもひとつの「アイデンティティ」ではないなのかな?とも考えられます。
診察の時に何度もいわれた「自分自身に対する"理解"を深めること」という言葉…今まではこれが出来ていなかったように感じます。
私も、まずは「自分自身に対する理解をさらに深める」ところから始めたいと思います。