なぜ「できる」と思ったことが実際にはできないのか | チーム力+人間力を育む 組織人材育成コンサルタント 安澤輝香

チーム力+人間力を育む 組織人材育成コンサルタント 安澤輝香

京都・組織人材育成シーエスリレーション代表ブログ。

何かしら予定を組んで「できる!」「これでオッケー」と思ったのに結果として「できなかった」ことってありますよね。


仕事で自身のタスクをスケジューリングしているにも関わらず
期日になり「できていない」という新人に時折出逢うことがあります。

それが新人ならまだマシなのですが
私の場合は仕事上、経営者や管理職の方々ともお仕事をするのですが、経営者や管理職ですら実際に「やっておきます」と自信満々に発言されたにも関わらず「できていないのです」という言葉を聞くとガッカリすることもあります。


あなたなら約束をしたことを守れない取引先と仕事をしたいと思うでしょうか?

多くの方が「NO」と仰ると思うのです。
しかし実際にはこのように「できる」と思ったことが「できない」という結果になるひとは案外多いものなのです


「できる」と思った気持ちと「できない」結果になった行動の差はどこから生まれてくるのでしょうか。

初めから「できない」と思っていたわけではなく「できる」と思っていたのにできなかった。そこにはそこに辿り着くまでの経緯に問題が存在しています


できない要因はなにか。
1、時間がなかった
2、思ったように進捗できず手間取った
3、やり方が分からなかった

この3つが多くの要因になっています


そのひとたちに共通することは
1、出来ない要因を外的要因にすり替えている
2、時間管理が甘い
3、仕事全体が自分軸

という共通点も見受けられます


つまり簡単に言ってしまうと段取りの組み方を知らないということになります
それだけではなく自分に甘い。言い訳を常に考える。
これでは信用はしてもらえないですよね。


しかし「できる」と思っていた事実があるのです
悪気はない、というのが本音でしょう。

なぜできると思ったことが実際にはできないのか。
それは単純に
自分の仕事のスキルを把握していないからです!

自分ではできると思い込んでいたり短時間でできると思っていることが
実際には「できない」からこのような結果に結びついてしまい
自分のせいではなく「忙しくて時間がなかった!」など言い訳を作る事で自分自身を甘やかしてきている結果なのです。


ビジネスは信用あってこそです
できると言ったこと、期日は守って普通です
その普通ができないことは大きな問題であることにずっと蓋をしてきてしまっているのです。


新人の場合は自分がしている業務ひとつひとつにどれくらいの時間を要するかスケジュールを立てさせます。
そして実際にかかった時間との差異を分析していくと自分のスキルが明確になり改善していけるひとが大半です。


しかし経営者や管理職の場合は「思考」から根本的に改善する必要性があります
それは今までそのやり方で慣れてしまっているため
できない理由を作る天才になってしまっているからです

「忙しい」は理由にならない。
「時間がない」なら作ればいい。
忙しくない人なんていませんからね(笑)
忙しくて~!なんて言う人は自分の管理能力の低さを露呈しているようなものです。


「できる」は「できる自分を知っている」ことが大前提です。
そこをしっかりと理解し改善しようとするひとは確実に「できる」人材に変わっていきます。