京都にも「シャッター商店街」と言われる昔からの商店街が衰退した場所が多くあります。
私自身、20代半ばに郊外大型SCのテナント出店に駆け回った時期があり、当時の周囲にあった商店街のお店が一同にSC専門店街へ出店されていった記憶が蘇ってきます。
わたしは京都北山という場所で生まれ育ち、大宮商店街という長い商店街で買物をして育ちました。
商店街のお店は同級生の家がたくさんあり商店街が遊び場にもなっていました。顔見知りのおじさんや、おばさん。お肉はどこの店、お魚はどこの店、野菜はここ。
そんな風に決まったお店で母と買物をしたことは幼い頃の楽しい思い出です。
地方でも京都でも薄暗くなったアーケード商店街を見ると、たまに時代の流れとともに消えてしまった街の活気を悲しく感じる時もありますが、北九州では商店街をリノベーションすることでまた人が集まるようになったとか。
合い言葉は「リノベーション」
住宅やマンションなどのリノベーションはよく聞きますが、商店街のリノベーションも楽しそうですよね!
若い世代が頑張って地域を活性化しようとしている姿。
クリエイターなどが集まり様々なリノベーションを展開されています。
京都は錦市場など観光化された商店街もあり、まだまだ商店街が生きています。
路地裏が注目されるなど光があたらなかった場所に、どんどん新しい光が差し込む姿を見ると嬉しくなってきます。
合い言葉の「リノベーション」を軸に集まる人たち。
地域を盛り上げたいという願いは小さな力から大きな力に変わっていきます。
生まれ育った土地を新しいもので埋め尽くすのではなく、古き良き時代の名残を、もう一度違ったカタチで復活させるのは新しいものを作るより大変だと思います。
でも、若い人たちは活躍の場を求め、地域は活性化したいと思っている。その互いの想いが合致したときは、いいものが生まれますね!
この北九州の商店街リノベーションでは新規雇用が200人を越え、人が絶えていた場所に人が戻ってきたことも注目しています。
こんな風な地域活性化が全国で増えればいいですよね!
わたしも古都すと協議会や京都仕事人など地域活性化のお手伝いをしていて商店街組合などでセミナー依頼があると講師として地方の成功事例や京都観光の外国人観光客へのおもてなしをお伝えしています。
今回の北九州の事例も、単に「よい事例」ではなく「実践できる事例」として伝えていきたいと思っています。