人が育つ環境という言葉をよく耳にしますが
現場に入る私から見ると「環境」より「空気」がポイントですね。
3月に日本マーケティング協会の月刊誌でも原稿を書きましたが
間違いなく言えるのはリーダーが良い空気を作っているかどうか。
これが人が育つベースになっているのです。
最近は部下に嫌われたくない上司が増えていて
叱れないリーダーが増加しています。
注意をする、というのも
「今はわからなくても、後からわかるだろう」とか
「タイミングをみて後から注意しよう」というケースが多い。
このようなリーダーの作る空気は「タラタラ」とした空気があり
仲良し部活グループのような雰囲気が溢れている。
確かに本人達は楽で楽しいかもしれないけれど
仕事は仲良しグループでは成長できないんですよね。
叱られたり注意されたり、そんな経験が仕事への厳しさを習得することになる。
リーダーは本来、人を育てるのも仕事。
好かれたい、嫌われたくない、では話しにならないのです。
ちなみに人がどんどん育つ組織には仲良しグループではなく
互いに社員同士が注意し合ったり、教え合ったりが出来ています。
古参社員がその空気を創りだしていて新人もその空気を当たり前にして
覚えていくからこそ、人が育つ。
逆に仲良しグループ型は楽しく笑っているけれど
仕事のミスがあったりすると責任回避をし始めるケースが多い。
そしてミスを互いにかばう。
それでは取引先やお客様を見て仕事をしていないことになりますよね。
そんな空気もリーダーが作っている。
リーダーシップは好かれることじゃない。
厳しくても愛情があれば人は必ずついてくる。
そこを間違ってはいけないですよね。