あなたは心の筋肉を鍛えていますか？

こんにちは。公認心理師の上土井好子です。
4月に入りました。
自分が新しい環境になったり、家族が新しい環境に入っていったりと、
ちょっと落ち着かないのが4月ですね。

私も50代後半に入ってきて、立派なシニア層の仲間入りさせて頂いております。
若いときはあまり想像もできなかったのですが、
年をとるにつれて、筋トレの重要性がわかってくるようになりました。

母も骨折してはリハビリを繰り返していますが、
ほんと筋肉って使わなければ、あっという間に落ちてしまうものなんですね。

私は昔から筋トレが大っ嫌いだったのですが、ちょっとはやっておかないとと思います。

身体の筋肉は目に見えやすいし、実感もしやすいと思いますが、
心の筋肉はどうでしょう。

心って目に見えないし、脳で置き換えてもわかりにくいことって多いんですよね。
だから、何かに例えて捉えようとします。

なので、心にも筋肉があると仮定して考えてみました。

心の筋肉が必要なときってどんなときなんだろう。

感動したり、泣いたりという喜怒哀楽は、どちらかというと心の柔軟性のように思います。
鍛えるとしたら、ストレッチかな。
毎日ちょっとずつ、伸ばしたり縮めたりしながら心を「動かす」ことが大事になってきます。

じゃあ心の筋肉は？

人それぞれ考え方はあると思いますが、
私は、心の筋肉は心というものの土台（支え）と何かを動かすときの力（破壊力）かなと思います。

身体の筋肉は男女差がありますが、心の筋肉には男女差は見られない。
それよりも、個人差が往々にしてあるんじゃないかなあ。

まあ身体も個人差大きいし。
もともと丈夫で筋肉質な人もいれば（羨ましい）、細い筋肉なのに運動が嫌いっていう人もいる。

だから心の筋肉をつけたいと思ったら、絶対に人とは比べてはいけないんです。
昨日の自分を超えろっとまでいかなくても、自分の中で評価したいものです。

ここで忍耐力は筋肉を必要とするのかどうか。

社会の中で生きていくとき、必ず我慢することがでてきます。
まっとうな我慢もあれば、理不尽な我慢もある。

筋肉を使っているようだし、そうでもなさそうだし、
ちょっとこんがらがってきました。

なので、忍耐力はひとまず置いておいて、
どうすれば心の筋肉をつけることができるかを考えてみます。

先ほど心の筋肉のひとつに心の土台（支え）といいました。

筋トレが嫌いなタイプは、土台がしっかりしていません。
かといって自分がしんどい筋トレもしたくないので、他者に支えてもらおうとします。
依存しやすいタイプといえますね。

本人は楽かというとそうではなくて、割と我慢することが多いんです。
自分を無くす（我慢）する代わりの見返りとして支えてもらう感じかな。

だからここでいう我慢は、筋肉を硬直させて動かないようにしている感じともいえます。
たぶん強い筋肉にはならないと思う。

そして自分に心の土台（支え）がしっかりしていないと、前に進んだり変化することを避けようとします。

だから他者に依存して我慢している状態は、
ある意味、現状を変えたくないという甘えにも似たものかもしれません。
私はテコでも動かない、でも私を支えて、さらに私が我慢しなくてすむ理想のあなたになって…

こういう場合、現状に我慢をさせられていると感じています。

でももし心の筋肉をつけようとするならば、
どんな状況でも、自分がそれを選択したという自分事で考えることかなと思います。

我慢をさせられたというのではなく、
他の選択肢より今は我慢を取る方がいいと思ったので我慢していると。

そうすることで何が変わってくるかというと、
未来に対しての自分のコントロール感です。

我慢させられたと思うと、相手がコントローラーをもっています。
でも自分が今は我慢を選んだと思うと、未来は自分が何を選んでもいいことになるでしょ。

その気持ちの持ちようが、心の筋肉を少しずつ強くしていくと思います。

もう一つの筋肉は動かす力（破壊力）といいましたが、
変化を求める瞬間、「NO」をつきつける瞬間、
その強くなった筋肉、つまり動かす力（破壊力）が、八方塞がりの壁を打ち破るのだと思います。

そういう意味で、忍耐力は使い方が難しいものだと思ったりします。

心の筋肉って、ここぞというときの踏ん張りとかに必要です。
とはいっても、ムキムキの筋肉が必要なわけではなく、
たまには休み（労り）も入れながら、少しの負荷をかけて鍛えていきたいものですね。

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