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みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さいましてどうもありがとうございます。
経験者はかく語る
過去、モラハラ被害経験者の方に集まって頂いて、グループワークを毎月の様に開催していました。
参加者の殆どが、
「夫からDVモラハラをされている(されていた)」
という共通の経験をお持ちの女性達です。
その中で、まだモラハラ被害に気付き始めの参加者の方が、
「でも私はもう少し頑張れそうだから」
「みなさん(の被害)に比べれば私はまだマシだから、もうちょっと耐えられるかな」
「私はそこまで追い詰められてはいないのでまだ平気なんですけど」
こんな語りされることがありました。
そうするとかなり高い確率で、それを聞いたモラハラ別居や離婚経験者の方が、
「私も、結婚して夫がモラハラになった最初の一年は、あなたと同じことを思っていたよ」
「3年前までの私、あなたとおんなじことを言ってた」
等とフィードバックを返して下さいました。
続けて、
「でもね、モラハラってエスカレートするんだよ」
「だからこそ、逃げる力が心や身体に残っている間に行動しないとダメなの」
と。
モラハラはエスカレートする
私自身の臨床経験からも、
”DVモラハラはエスカレートする”
については、ほとんどのケースがその通りだと思いますし、実際にそういうケースをたくさん見させて頂きました。
例えば弊事務所でご相談が多い「夫がモラハラ」というケースでは、
最初はモラハラ夫の暴言や不機嫌に
「あれ?」
「なんかストレスでも溜まっているのかな?」
「今日は虫の居所が悪いんでしょ」
位に受け止めていたものが、
やがて、何を言っても、何をやっても全否定され見下される様になる。
「お前なんか何もできない」
「お前なんか俺に離婚されたら終わりだぞ」
こんなことを言われ続けているうちに、
少しずつ少しずつ「本当にそうなのかも」と思い始める様になって来る。
そうなると本当に夫に離婚されるのが怖く感じて、
ますます言い返したり意見することが出来なくなっていく。。
それに、たまに言い返すと100倍になって返ってきて、もうどうやっても傷つけられるし怖い思いをさせられるから、
そうなると妻は黙り込むしかなくなる。
妻が黙って明確な抗議をしない事を良いことに、
更にモラハラはエスカレートしていく。。
結果、妻が限界を迎えて家を出た後、
モラハラ夫が「もう二度とモラハラはしません」と反省と約束をし、
修復を目指して再同居されたケースもそれなりの件数見させて頂きました。
こう言ったケースでも、
(その後、連絡が来なくなっただけでうまく行っているケースもあるのかも知れませんが)
「優しかったのは最初の2週間くらい」
「3か月もしたら元通りのモラハラです。今は前より酷くなっています」
「夫が自分を抑えようと努力しているのは伝わるのですが、すごくイライラしているのも分かるんです。。
イライラが蓄積していく様子が、前以上に怖いんです」
ということが殆ど。
(別の論点になりますが、なので再同居に際してはDV教育プログラムの受講をお勧めしています)
「一度家を出た事から、これまで以上に夫からの束縛が激しくなりました」
「以前の暴言に加えて、
”お前は俺を見捨てて家を出た裏切り者だ”
という暴言が増えました」
と、悪化(エスカレート)することも珍しくはありません。
モラハラ対処法の分岐点
もともとは「結婚しても問題ない」と思える相手だった夫ですから、
その豹変ぶりに最初は戸惑い、どのように対応するのが適切なのかが分からないのは、当然の事と思います。
基本的にモラハラが始まったとき、
(多くのケースでは「これはモラハラだ!」とすぐには決められない状況が殆どと思いますが)
私の経験上モラハラの始まりは、
過度のイライラや不機嫌、無視、妻に対して不愉快なからかいや暴言を吐く、些細なことで怒鳴るなどの易怒性を見せることが多いです。
モラハラさんは「話合いが出来ない」と言われますが、
まさに、モラハラかはまだ判断できないけれど不機嫌や無視、おちょくりやしつこいからかいなどの不快な言動を見せ始めた初期の時期。
モラハラだと判断できていない段階なので、妻が
「不愉快だからそういう言い方はやめて欲しい」
「あなたの言動に傷ついた」
「怖いから怒鳴らないで、普通に何が嫌だったか話して?」
など、
「No」の意思表示と共にニーズを伝えているケースが多いです。
そしてこれが大きな分岐点だと、私は考えています。
まだモラハラかも明確に判断できない初期の頃に、相手の言動によって生じた不快感や傷つき、恐怖を伝えた。
それに対して、
(これまでしてきた暴言や暴力的な態度の内容にも依りますが)
それをそのまま受け止めて素直に自分の言動を顧みてくれるか、
もしくは、
「この位で傷つくとかお前が精神弱すぎ」
「怖いとか言って来るお前の方が怖いわ」
「俺は家の中で言いたいことも言えないのか」
など、
自分の暴言や暴力的な態度を顧みることなく妻を責めたり、論点ずらしをしてきたか。
ここが(繰り返しですが)本当に、大きな分岐点です。
後者の場合は対応のフェーズを変える方が良いと考えます。
具体的に言うなら、この時点でモラハラの可能性がかなり高くなるので、できればこの段階で専門家への相談に繋がって頂きたい。
その上で今後の対応を検討していくのが良いと考えます。
”話し合いが出来ない”は重要な判断ポイント
これはモラハラ対処法にもつながることですが、
それ以前に根本的なモラハラの判断ポイントとして、
”話合いが出来ない”は、
非常に重要な点だと考えます。
暴力的な言動だけでは無く、先に書いたように論点ずらしを繰り返されて、
結果、
言いたいことの真意を伝えるのに物凄く骨が折れるということもモラハラのご相談の中では散見されますが、
これも本当に心身を疲弊させられます。
周囲から
「ちゃんと話合いなよ」
「夫婦なんだから、二人でよく話し合って」
とアドバイス(?)された経験をお持ちの方ともたくさん出会って来ましたが、
すでに話し合いが出来る関係性が壊れていて”支配-被支配”の関係になってしまっている中で話し合いを何度も試みることは、
既に被害を受けて心をすり減らしている被害者にとっては大きな負担となり、適切なモラハラ対処法とは言えないと考えます。
モラハラの対処法には、モラハラの程度や時期、タイミングを見極めた上での対処法が必要になると考えています。
