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みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さって
どうもありがとうございます。
いつも書いている事ですが、
弊事務所は
「夫がDVモラハラ」
という内容のご相談が最も多いです。
様々なタイプは居れど
膨大な数のDVモラハラ夫の事案を
これまで経験させて頂いて、
色々と思う所があります。
特に初回相談のとき、
大体ほとんどの方に聞かれ続けて
来たことは、
「夫（のモラハラ）は、治るのでしょうか？」
と、
「夫は、なぜモラハラするのでしょう？」
と言う内容です。
この２つはある意味
DVモラハラの世界では永遠のテーマに
なるかも知れません。
今回はこの後者の質問について
取り上げたいと思います。
と言っても、
ここはこれまでにもう何度も何度も
このブログで取り上げて来た内容と
重複するのですが、
モラハラ夫がモラハラする理由。
それは、
優越感に浸る為。
特権意識を保持する為。
自らが抱える不全感や欠けを埋める為。
自分が正しいと思っていたい。
自分は特別だと思いたい。
支配欲を満たすため。
ストレスを発散する為。
劣等感やコンプレックスを埋める為。
自信のなさを誤魔化す為。
モラハラ以外の人との関わり方を知らない。
常に人間関係を上下やや勝ち負けで
捉えるから。
責任転嫁や他責思考が身に付いているから。
依存性が強いから。
などなど、
まだ他にもあげられると思いますが、
大体この様な理由があるかと考えます。
こういう劣等感や不全感は
普通に抱えているとしんどいので、
手っ取り早くそういうものから
解放されたいと考えたとき、
他者を支配したり
思い通りに動かせることは
「自分は特別」
「自分には力がある」
等と思わせてくれるには十分で、
なのでモラハラさんにとって
モラハラは自分を保つためにもやめられない手段、
そういう側面もあると考えます。
けれど、では、
劣等感を抱えたり
自己不全感を抱える人、
自分に自信が無い人やコンプレックスが
ある人が、
みんなDVモラハラになるか？と言うと、
決してそんな事は無いですよね。
モラハラ以外のやり方でも、
他者を傷つけることなく繋がりを作れますし、
別に他者と上下関係や主従関係などを作り
常に上の立場に立たずとも、
同等の立場の者同士でも十分に、
他者との関係を維持しながら
自分自身のメンタルヘルスも良好に保つ、
そういう事は出来ます。
なんというか。。
モラ夫の成育歴なども
カウンセリングの中では出来る範囲で
確認させて頂くのですが、
「確かに困難な環境の中を生きて来たね」
というモラ夫がいるのも事実で、
けれど同時に、
現在のモラ夫を見ると
「まぁまぁ幸せに生きている人じゃないか」
と感じる事も、多いんです。
色々と難しい時代になっては来ましたが、
それでもまずは本人健康で、
仕事もあって、
家族もいる。
全くお金には困っていないモラ夫さんも
たくさん見てきましたし、
物凄くお金持ちではなくとも
日々食べて暮らす事には困らない状態。
配偶者や子どもも
おかげさまで健康でいてくれている。
持病などがあったとしても、
ちゃんと医療に繋がれている。
上を見たらキリがないですが、
つつがなく日々暮らせることって
世界の状況や日本にも
困難な状況にいる方が少なくないことを
鑑みると、
とてもありがたく幸せな事だと
思うのです。
でも、モラハラさんは満足しない。
他人と比べて、
さらには
「勝っていないとだめだ」
と考えてしまう。
相手を負かした時に
脳内報酬系がビシビシ働いて、
気持ちよくてたまらない。
反対に自分の方が下だ、
この人には勝てない、
特に”近い属性”にいる相手に対して
負けを認めざるを得ないシーンでは、
そう認識する事がとても大きな苦痛で、
その苦痛に自己対処する力も無く、
だから負けることが怖くて怖くて、
不満で悔しくて、苦しくて、たまらない。
それを認める位なら
負け惜しみや
責任転嫁で誤魔化す方がマシ、
そんな価値観なのでしょう。
モラハラさんの最大に辛い部分の一つが、
ここにあると私は考えています。
今、本当は結構幸せにいられて
いるのに、
「常に上」じゃないと我慢ならなくて
すぐに人と比べる。
そして、
その人より上でなければと考え
勝とうとしてしまう。
上に立つために、
相手に勝つために、
他者を攻撃する。
これも以前にもブログに書いている
ことですが、
コンプレックスや劣等感が刺激されて
辛いと感じた時、
コンプレックスを刺激する相手に
血眼になって勝とうとするよりも、
普通に家族や仲間に
「しんどいんだよね」
「コンプレックスなんだ」
と素直に話してくれさえすれば、
友人や家族はいくらでもあなたの心を
穏やかにする為に
力を貸してくれるでしょう。
話を聞いて貰う、
慰めて貰う、
励まして貰う、
ストレス発散に付き合ってもらう、
様々な対象法がある中で、
やっきになって相手を負かそうと
ムキになるよりも、
こういうやり方の方が
よっぽど心に波風を立てず、
本人も穏やかでいられることでしょう。
常に勝者でいられる人はいません。
「常に特別扱いされないと」
「常に上の立場にいたい」
「いつも勝っていたい」
こういう価値観から解き放たれないと、
モラハラと言う手段は手放せない事でしょう。
モラハラする側も
自分を保つために必死でしょうから。
けれどそれは、
他者を傷つける間違ったやり方です。
