〇電話・オンラインカウンセリング(全国対応)、事務所での面談カウンセリング
住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)
【問い合わせはLINE/電話/メール】
*お仕事のご依頼もメールまたは公式LINE、お電話でお問合せ下さい
電話:092‐338‐8003メール:info@yotsuba-houmu.com
*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)
*メール相談は行っておりません
・事務所の特質上、記事は「夫からモラルハラスメントを受けている妻」と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします
・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
本日2回目の更新、
お昼の記事の続きです。
これはAさんの事例に限らず
本当に多いのですが、
対外的には「夫婦関係」であっても、
その多くが
結婚の比較的初期の頃からすでに
対等な夫婦関係ではなく、
”上下関係”
”主従関係”
になっていたということ。
Aさんの夫もご多聞に漏れず
こういう感じで、
上下関係の上が夫、下がAさん。
主従関係の主が夫、従うべきがAさん。
そう考えていたのだと思います。
本来平等な立場であるはずの夫婦、
そして子どもの親という立場であるはずが、
Aさんが家庭に関する些細な頼みごとを
しただけで
「偉そうだ」
という受け止めになるという事は、
そういう事の証左だと考えます。
「お前がそんなに偉いのか?」
このたった一言、
けれど
とっさに出る一言だからこそ、
・俺は本来家事をしなくていい立場なのに
・育児は俺の仕事じゃない
・俺は指示する側でされる側じゃない
・なんで妻に指図されなきゃいけないんだ
・俺は家では自由にできる立場なのに
・なんで妻に指図されなきゃいけないんだ
・妻は俺より下の立場なのに
・下の立場の妻に指示されるのが面白くない
こういった夫の本音が表れている、
そういうことをAさんと確認しました。
そして夫が
こういう風に考えていると言う事は、
夫はAさんを、子どもたちを、
ひいては家族を大切にできていない、
そういう事だと結論しました。
当然ながら夫にも言い分があるでしょうから
それは耳を傾ける必要がありますが、
しかし仮にモラハラさんだとしたら、
聞いたところでこれまでの経験上では、
「自分は家族を大切にしてきた」
「俺は家族を愛している」
等と言うでしょう。
また、家族に暴力を振るい続けながら
真剣に
「俺は家族を愛しているし、
今も何より大切に思っている」
「自分は家族の幸せを何より考えて
やってきた」
こう言ってきたDVモラハラの夫、
こう思いこんでいるモラ夫にも、
これまでたくさん出会ってきました。
発言は大切ですが、
しかし大人になれば、
「言ってる事よりやってる事で評価される」
のは、
みなさん平等だと思います。
口で
「自分は家族を大切にしている」
というのは自由だけれど、
妻が家事をしている間だけ
子どもを見ていて、と頼まれた時に、
「お前偉そうだな」
と答えて協力しない。
子どもが熱をだして病院に連れて行く必要が
ある時に車を出すように頼んだら、
「お前はいつからそんなに偉くなった?」
と冷たく返して協力しなかった。
これは、
本当に家族を大切にしている人の
行動でしょうか?
弊事務所はDVモラハラの夫に関するご相談、
そして次にいわゆる”毒親”や虐待親に
関するご相談が多いのですが、
案外、こういう”一言”を深める事で
色々なことが分かって来るケースもあります。
中には本当に不穏な、
「お前を殴るのを我慢してやってる」
「お前のこと殺そうかと思った」
「死ね」
「殺す」
など、
本当に不穏な発言をするケースもあります。
けれど、
家ではこういう不穏な発言を繰り返す
モラハラの夫、いわゆる毒親も、
外では良い人、というケースが大半です。
そういうケースでは
なかなか外部の人には理解して貰いにくいですし、
なによりこういう方面の話って
「誰にでも気軽にできる」話でも無いでしょう。
けれど、人に話すときには必ず、
出来事を整理して言語する、
この作業が必要になります。
言語化することで
ずっと心にたまっていたモヤモヤが
整理される、
そういう事をお話される方とも
これまでたくさん出会ってきました。
カウンセリングは、案外身近なものです。
「私にも必要かも」
そう思われた方は、
どうかカウンセリングを
受けてみて頂きたいです。
最後にAさん、
今回はAさんの大切な気づき、
そして対話によって深めていった
やり取りの一部をみなさんとシェアする許可を、
どうもありがとうございました。
これからもAさんを応援しています。
