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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さって
どうもありがとうございます。
少し前にカウンセリングに
お越し下さり、
何度か面談をさせて頂いたAさん。
今日はAさんの許可を頂いた上で、
Aさんとのやり取りの中で
有意義だと実感する
対話の深まりがありましたので、
みなさまと共有したいと思います。
Aさんは、もう10年以上に渡って
夫からの心無い言動、家族への無関心、
自分勝手で粗暴な行動、
これらに悩み続けてきました。
ここ２，３年はありませんが、
それ以前は、
突き飛ばされる、
髪を掴まれる、
胸倉をつかんで壁や床に押し付けられる、
平手打ちされる。。
そんな肉体的な暴力もありました。
Aさんは2人のお子さんの母でもあって、
時に子どもの前でも夫からAさんへの
肉体的暴力があり、
また
態度や暴言、罵倒など
肉体的ではない暴力に関しては
日常茶飯事、
そういう状況です。
カウンセリングでは数回に渡って、
（Aさんの事例は他の方と同様に
ケアすべきトピックが本当に膨大で、
一度目のカウンセリングだけでは
必要な問題点が上がり切らない程でした）
これまでの具体的な夫婦のやり取りを
確認しながら、
現状認識、
今後のAさんの希望、
それに必要な要因の整理、
Aさんに必要なケアとサポート、
子ども達に必要なケアとフォロー、
Aさん自身が出来ることと
プロの手を借りるべきことなど、
そんな事を
整理しながら確認していきました。
そんなやり取りの中でAさんが
夫に言われた言葉として、
本日のタイトルの言葉が出てきました。
「お前がそんなに偉いのか？」
と。
「お前、そんなに偉いのかよ」
「お前ずいぶん偉そうだな」
これは
これまでの結婚生活の中で
頻繁に言われていました。
どんな時に言われるかといいますと、
ひとつはAさんが夫とは異なる
自分の意見を言った時。
そして明らかに多かったのは、
Aさんが夫に日常的な些細なことを
頼んだ時でした。
「ちょっと洗濯物干して来るから
子ども見てて」
「（子どもが泣いた時）ちょっと見てくるから、
ご飯レンチンして先に食べてて」
「来週は仕事で帰りが遅くなるから
子どものお迎え頼めない？」
「子どもが熱出したから
病院まで車出して欲しい」
などなど。。
Aさん自身の楽しみの為のお願いではなく、
家族や二人の子どもに関すること、
一言でいうと、
ある意味で「夫もやって当たり前」の
事ばかりだという印象です。
それなのに夫は、
Aさんがこういう事を頼んだとき、
（頼み事と言うほどでもない印象ですが）
大体いつも
「お前、偉そうだな」
「主婦はそんなに偉いのか？」
（Aさんは共働きですが）
「お前がそんなに偉いのかよ」
等と言われ続けました。
具体的なエピソードと共に
この夫の発言をお聞きして以来、
何だか妙に私の中でずっと引っかかっていて、
結果、Aさんとも
この夫の発言についてカウンセリングの中で
多めの時間を使って深めていって、
それで行きついたのは、
夫の価値観と間違った差別意識でした。
長くなるので続きます。
