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‐‐
＊お昼の記事の続きです
愛着に揺らぎのある子が
大人に対し試し行動をする、
こういう知識は
一般にもある程度広がっていると
思います。
この、
まるで子どもの試し行動の様なことを、
大人が子どもにやっている様だ。
モラハラ夫のエピソードを
お聞きしていると、
そう感じずにいられないケースが
散見されるのです。
弊事務所は
「夫がDVモラハラ」のケースが
多いので、
以下の例は夫や父親がDVモラハラ
という設定で記しますが、
男女逆のケースもあります。
以降は男女が逆のケースは夫を妻、
父を母に置き換えてお読みください。
例えば子どもに無理筋の難題を
押し付けて、
子どもがどこまで要求にこたえる為に
努力するのかを試しているモラ父。
子どもが友達と約束をしている日に
「お父さんと出かけよう」
と誘って、
子どもが友達より自分を選ぶかを
試すようなやり方をする。
子どもが先約を優先して断ると、
子どもの意思を認めず怒る。
こういう事は
時々であれば「たまたまなのかな？」と
考えますが、
こういう事が何度も重なると
「わざとやってる？」
「あえて子どもが友達と約束した日を
選んでる？」
と感じますし、
そもそも一定の年齢以降の子であれば
「親よりも友達関係が優先になる」
という事も一般的に親は理解する
ことですが、
モラハラ父に関しては
「常に自分が優先」
「他を断ってでも自分の所に来た」
という事を
普通以上に重視している様に感じます。
また、これは私自身も経験があり、
かつ今も同様の被害を聞くと
辛くなりますが。。
娘さんが身体を触られたり、
年頃の娘さんが入浴中に限って
脱衣所にモラ父が入って来る、
等と言ったケースです。
※男の子も性被害にあいますが、
モラ夫が家族に性加害をするケースで
私自身が実際ご相談をお聴きしているのは
身体を触られるのも覗かれるのも今の所、
子どもは女の子のみです。
この、娘を同意無く触るという行為
なのですが、
犯罪類型に当てはめて考えるとしたら
痴漢や不同意わいせつにあたるか？と考えます。
近年の研究や調査、取り組みによって、
繰り返す性犯罪は
依存症に近いフィールドで語られる様に
なってきました。
繰り返す性犯罪は単純に
「性欲が強い」
「性欲がコントロール出来ない」
という問題ではなく、
本人にとっては
支配欲は安心感を充足させる側面がある、
という視点です。
例えば先に上げた
痴漢や不同意わいせつは、
触った後に相手に口止めや脅しにより
”相手をコントロールしている感じ”や、
触る行為を通じて
”相手がどこまで受け入れるか”の試しや、
”受け入れられたい欲求”の充足である、
と考えられる様になってきました。
娘の身体を触るという行為にも、
一定のこういった欲求充足があるように
個人的には考えていますが、
この
「どこまで受け入れてもらえるか」
というのは
まさに試し行動ですよね。。
その他の
試し行動と思われる言動としては、
幼い子どもに対して
「パパとママのどちらが好きだ？」
と酷な質問をしたり、
母親が今言ったばかりの事と
反対のことを言って、
「パパとママ、
どっちの言う事を聞くんだ？」
「父さんと母さんのどっちが正しいと思う？」
等と選ばせる。。
試す以上は自分（モラ父）が選ばれない事も
受け入れる覚悟が必要ですが、
その覚悟はなくて、
子どもがモラ父の試し行動に
期待通りに反応しないとあからさまに
不機嫌になったり、怒り出す。
こういうケースが殆どです。
なんといいますか、
全体的に危うい揺らぎを感じるんですよね。
子どもが大人（親）に依存するのではなく、
大人がすごく不健康に子どもに依存している感じで。
こういう試し行動をするモラ夫からは、
年齢相応の人間関係の中で
揉まれてこなかった人が持つ特有の雰囲気や、
年齢に応じた人間関係の深まりや
難しさ、課題を経験してこなかった人特有の
妙な幼稚さを感じます。
親として子どもと関わるというより
子どもと対等になって怒ったり、
子どもの人間関係に本気で入ろうとする、
そんなケースもありました。
しかしいずれにしても、
子どもが親から試し行動をされることは
子どもの側の愛着にも関わりますし、
親との関係に安心出来ずに
頻繁に試されながら親との関係を生きることは、
将来に渡り影響していく可能性を
大いに孕んでいると、
実際に親からこの様な関わりをされながら
育った背景を持つ
多くの方からの語りで強く感じます。
