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・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい（ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります）
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さり
どうもありがとうございます。
さて、
弊事務所では
DVモラハラの夫についての
ご相談やカウンセリングをお受けすることが多く、
その中で本日の記事タイトルの通り、
「夫がすぐ怒鳴ります」
「怒鳴らない日を数えた方が早い位、
夫は毎日怒鳴っています」
「すぐ怒鳴る夫を何とかしたい」
という内容を
膨大な数お聞きして来ました。
以前にも
↑こちらの記事で
怒鳴る夫について書いていますが、
モラハラ夫の怒鳴り方って
ちょっと尋常じゃない感じがすると
言いますか、
信じられない位大きな声で
怒鳴ったり、
目を血走らせて
顔を真っ赤にして怒鳴る、
反対に顔を青白くして
眼だけを真っ赤にギョロつかせ
周囲を睨みつけながら怒鳴っている。
「ちょっと病的な感じがします」
「夫の怒鳴り方を見ると
ちょっと病気なのではないか？と
思うくらいです」
と不安になられる方、
そして最も多いのは、
「怖い、とにかく怖い」
「”怖い”としか言いようがないです」
「とにかく怖いです。
今この話をしながら胃が痛く
なってきました」
などと、
非常に強い恐怖心を訴えられる方です。
怒り怒鳴りながら
自分の怒りにどんどん興奮して
エスカレートしていく感じと言いますか、
本当に異様な怒り方を呈するモラ夫も
存在します。
モラ夫が怒鳴る理由として
あげられる点はいくつもあり、
またモラ夫が怒鳴る理由は
一つではなく
いくつかある理由の複合体であることが殆ど、
私自身の多くの経験から
その様に理解しています。
例えば、
（以下、弊事務所で相談の多い
夫がモラハラDV、という設定で記します。
男女逆のケースは夫と妻を入れ替えて
お読み下さい）
・思い通りにならない事があり
おもしろくない感情、
・ストレスを発散したい時だった、
・妻を威圧したい、
・妻をコントロールしたい、
・妻を支配したい、
・妻が困っている様子が見たい
・大声出せば相手が言いなりになると思っている、
・嫉妬した、
・寂しかった、
・不安になっている、
・不全感や承認欲求を自分で処理できずにいる
・とにかくその場を切り抜けたい
・妻に負けたくない
などなど、
細かくあげれば相当な数に上ると思います。
そしてこういった嫉妬心や不安、
不全感や、
思い通りにならない時に
感情を自己でコントロールしない（できない）、
という状態を作出している原因が、
モラ夫のプライドの高さや
自己評価の高さ自己愛の強さ、
抱えているコンプレックス、
実は小心者の部分や自信の無さ、不全感、
それぞれのモラ夫によって
一つ一つの要素に濃淡はありますが、
こういったものが
影響しているかと思います。
本日はこの中の最後に記した2つ、
「妻に負けたくない」
と
「とにかくこの場を切り抜けたい」
が理由で妻を怒鳴りまくる
モラ夫のケースを取り上げます。
もう一度まとめますと、
”妻に負けずにこの場を切り抜けたい”
と考えるモラ夫が、
妻を怒鳴りまくってその場を切り抜ける、
怒鳴り感情的になることで
話し合いを成立させない、
そういうパターンが時折あるのです。
妻の言い分に理があるとき、
妻の主張の方に正当性があるとき等は、
このやり方が多く見られます。
例えば、
不倫が発覚した後にその事実を追求した妻を
怒鳴りまくって逆ギレしたモラ夫とか、
子どもに手を上げたことについて
ちゃんと話し合おうと妻が持ちかけても、
モラ夫の方は怒鳴るばかりで
話し合いにすらならなかったというケース。
モラ夫が気まぐれに立てた計画を
妻が冷静に子どものスケジュール、
金銭的時間的事情等を上げて
「その計画は、今回は無理だと思う」
等と意見した時に、
妻の言う通りだろうということ
（自分の立てた計画には無理がある）は
薄々分かりつつも、
けれど「妻に言われて」自分の計画を
取り下げることは癪に障る。。
そういう時に
妻の意見に対して意見するのではなく、
「お前は俺がせっかく考えた計画に
ケチばかりつける！」
「お前はいつも反対ばかりだ！」
「お前が嫌なだけだろ！」
「もういい！」
と、
論点をずらし感情的に怒鳴るばかりで、
妻の意見を認めるのか、
計画を取り下げるのか、
または時期などを修正して行うのか、
そういう「確認したいこと」には
全く話が到達しません。
結論が出ないからいつまでも
「あの話ってどうなったんだろう」
という感じが残る。
まともに話したら
妻の意見の正当性を認めざるを得ない、
自分の非を認めざるを得なくなる、
そういう時に
とにかく怒鳴って話し合いの趣旨を
曖昧にしてしまう。
また、
クレーマーのケースなどを思い出して頂くと
分かりやすいかと思いますが、
一般的に
感情的になり怒鳴りまくっている様な人は
「面倒だ」
「関わらない方がいい」
と思われることが多い為、
そういう点でも
相手を怒鳴ることで相手を諦めさせると言いますか、
自らの非を追求されることを
避けることに成功するのでしょう。
色々書きましたがいずれにしても、
怒鳴るという行為自体がそもそも妻を
「意見に耳を傾けるべき対等な相手」
と見ておらず、
下に見ているからできること、という点は
変わりません。
