境界線を侵害し所有物扱い2~モラハラ | 後悔しない離婚協議書/DVモラハラ/毒親 相談実績5000件超の家族問題専門公認心理師/行政書士 佐藤千恵

後悔しない離婚協議書/DVモラハラ/毒親 相談実績5000件超の家族問題専門公認心理師/行政書士 佐藤千恵

家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

●初めての方はお読みください●

〇電話・オンラインカウンセリング(全国対応)、事務所での面談カウンセリング

*どちらも初回は30分無料

住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)

【問い合わせは電話/メール】

電話:092‐338‐8003 

メール:info@yotsuba-houmu.com

*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)

*メール相談は行っておりません

■予約方法・料金お時間について■予約方法、ご料金やお時間についてはこちらのページで説明しています。(初めての方はご確認をお願いします)

事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい

・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします

・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください

・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです

 

 

 

 

 

 

*お昼の記事の続きです

 

 

 

 

 

 

 

妻や子どもの中心には

いつも自分が(モラ夫)いたくて、

 

妻子がそれ以外の人や事や物に

関心を持つこと、

 

自分たちだけで楽しむ世界を持つ事に

強いストレスを感じる。

 

 

 

年頃の子どもの机をあさったり

スマホを勝手に見て、

 

子どもがプライバシーの侵害を

抗議すると、

 

「俺に秘密にできると思うな」

「俺はお前のことなら何でも知ってる」

「親に口答えするな」

「お前にプライバシーなんてある訳ないだろ」

 

等と言い放ったモラ夫もいました。

 

 

 

けれど人間は、

誰しも秘密の一つや二つは持っています。

 

 

特段「秘密」と意識しなくても、

 

「これは他人には言いたくないな」

 

と思っている経験や出来事くらい、

誰しも持っているでしょう。

 

 

それに家族は、

 

父や母、夫や妻、娘や息子という

役割の前に、ひとりの人間です。

 

 

人間は誰しも

ひとりの時間も必要としますし、

 

自分の世界を必要とします。

 

 

それを本人の許可なく

興味本位に暴いたり、

 

本人の意図しない公表をしたり、

 

秘密にしたい内面世界をからかう、

 

こんな事は

例え家族であろうとしてはいけません。

 

 

身体も一つの大きな境界線で、

 

相手の許可なくその境界を越えて

自分都合で相手の身体に触れる事も、

不適切です。

 

 

お昼の記事に記した中に、

 

「私の元モラ父も

娘である私が年頃になっても

私が率先して喜んで身体を触らせる」

を理想として求めてくる傾向があった、

 

と記しましたが、

 

私が抵抗しても

力ずくで抑え込まれて

身体を触られた事も、あるんです。

(今も思い出すと腹が立つ)

 

 

どんなに抵抗しても

泣いて嫌がっても、

むしろ嫌がれば嫌がるほど

元モラ父がはしゃいで私を抑え込む。

 

 

私は、

自分の身体なのに他者に蹂躙され

心と体が分裂したような、

 

おかしな精神状態を

この時以降しばらく経験しました。

 

 

自分の身体なのに自由じゃなく、

自分の身体なのに自分のものではなく、

 

あまりにあっけなく

「体の境界線」

を超えられる。

 

 

自分で自分を守れなかった無力感。

 

 

私は運よくそれ以降

なんとか日常を送れるくらいの

精神状態は表面上保てましたが、

 

本当にあやうい所だったと

今でも思います。

(家がDVモラハラで、

具合悪くなったり非行に走ったりする

暇すら無かっただけかも)

 

 

 

そして同時に、

 

「体も大切な境界線」

 

という事を痛感しました。

 

 

 

 

 

 

 

家族が自分だけの世界や

秘密を持つこと、

 

心や体に境界線を持つことに、

 

もしも耐えがたいストレスを

感じるのだとしたら、

 

 

そこで行うべきは

自分だけの内面世界を持った家族を

攻撃し秘密を暴くことではなく、

 

また、

 

無理やり体の境界線を越えて

身体に触り、

力を誇示する事でもなくて、

 

 

どうして家族が持つ内面世界や秘密を

尊重してあげられないのだろうか、

 

なぜ自分は境界線を守れないのだろうか、

 

そういう自分の価値観や考えに

取り組むことです。

 

 

 

 

 

私は、

子ども時代に過干渉の親

(虐待親やいわゆる”毒親”)に

育てられた、

今は成人している方のカウンセリングを

長年行ってきました。

 

 

そこから見えてきたのは、

やる側は

 

「相手は子どもなんだから」

「子どもを自由にできる権利が親にはある」

「家族に何しようとこっちの勝手だ」

 

という考えのもと、

 

子どもの気持ちを考えもせず

やっているのかも知れませんが、

 

やられる側にとっては重大な事。

 

 

人間にとって

内面世界の安全を守られない事は

心理的脅威になるのです。

 

 

 

内心も身体も、

誰しも平等に自由なはずです。

 

 

 

内心の秘密、

内心世界、

内心の安全、

身体の自己決定、

 

本人にとってはとても大切な世界で

本来子どもであれば親に守られるべき

こういう部分が、

 

親によって守られないどころか

暴かれ続け否定され続けて育った方が、

 

大人になってから

人間関係に強い不安を抱える、

 

強くは無くても

生きている事に漠然とした不安を

抱え続ける、

 

そういう事が起こっています。

 

 

 

やる側は、

相手の気持ちより自分の感情や

充足感、

不安の解消、

承認欲求などを優先させて

軽い気持ちでやっている事かも

知れませんが、

 

された相手にとっては

生涯に渡って長く影響される事に

なるかも知れない。

 

 

目に見える傷は一切残らないけれど、

 

こういう支配や暴力は

それほど酷く

強い影響が残るうることなんだと、

 

そういう認識が必要ではないかと

考えます。