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・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい（ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります）
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお越し下さって
どうもありがとうございます。
DVやモラハラの
厄介な点の一つとして、
「いつも攻撃している訳ではない」
「時々は優しい」
「たまに普通に過ごせる日がある」
という事が言われています。
辛く過酷な攻撃の後に
穏やかに話しかけられたり、
普段傷つけられている中で
時々見せられる優しさ。
時々見せられることで
それが”甘い甘い飴”となって
被害者の心に働きかける、
そういうこともあります。
そもそも
DVには基本的なサイクルがあり、
「爆発期→ハネムーン期→蓄積期」
このサイクルを繰り返すと
言われています。
そして
このサイクルを繰り返すごとに
少しずつ悪化していく、
それがDVや虐待などのケースを
沢山扱ってきた私の見解です。
しかし上記のサイクルも、
「ハネムーン期には加害者が
優しくしてくれる一方なので、
この時期は悪いことは無い？」
「蓄積期はピリピリはしていても、
傷つけられる程の事は無いの？」
というと、
”そうでもない”
と言うのが私の回答です。
弊事務所は
DVモラハラの夫に関する
ご相談が多いので、
以下はそのケースで例えますが、
例えば
モラ夫がキレて大爆発している時は、
酷い暴言や罵倒を繰り返し、
時に
（胸倉をつかむ、
背中を向けた妻の後ろ首を掴み引き倒す、
突き飛ばす、
物を投げるなど）
身体にも暴力が及ぶこともあります。
言われた妻がどんな気持ちになるか、
妻がどれほど傷付き恐怖を感じるか、
そんな事はお構いなしの、
本当に本当に酷い状態となります。
ただしモラ夫の攻撃がこういった、
いわゆる「爆発期」だけかと
言いますと、
そうではないケースもあるのです。
普通の会話の時でも、
急に意地悪な顔をして
笑ながら妻に嫌なことを言う。
テレビで芸人さんが
（芸として）おかしな格好をして
笑われていると、
モラ夫も笑いながら
「お前にそっくりだな」と。
家族でお出かけし
普通に楽しく過ごしていたのに、
写真を撮ったら
そこに写る妻を見て、
「お前って本当にブスだなー」
と笑う。
子どもにも見せて
「ホラ、
ママってすごいブスだよな」
と子どもにも同調させようとする。
本当に普通に過ごしていた時に
不意にモラ夫が、
「オイ、ブタ」
と笑いながら妻を呼ぶ。
妻と娘が一つの雑誌を見ながら
「この服いいね」
等と穏やかに楽しく会話している所に
たまたまモラ夫が通りがかって、
「お前らには
そんな服似合う訳ねぇだろ！」
と、
前後もなくいきなりそれだけ言って、
そしてモラ夫だけが楽しそうに笑って
またどこかに行った。
朝から不機嫌な様子も無く、
普通にいつも通り会社に行ったモラ夫から、
「お前って本当にバカだよな！
お前バカだよ！バカ！バーカ！！」
「おい、
奴隷があんまり調子に乗るなよ」
「誰のおかげで食えているのか
分かってるか？」
「来月から生活費減らすわ。
いいよな」
等と、本当に意味の分からない
悪口や一方的な通告Lineが届き、
その後何かのキャラクター（？）の
爆笑しているスタンプが届く。
繰り返しになりますが、
こういう事が本当に、
普通の時に起こるのです。
モラ夫が機嫌良さそうにしていても
笑いながら侮辱を言って来たり、
気持ちが冷える発言を
してくることもあるので、
爆発期以外でも
妻はしばしば心を凍らせ、
いつ傷つけられるか分からない
「気の抜けなさ」
の様な心の備えを
半ば強制される様な生活を
送る事になります。
それは明らかに
からかいや皮肉、意地悪で、
悪意以外の何物でもないはずなのに、
笑いながら「冗談だろ」で済まされる。
妻が嫌がったり傷つくと、
「場の空気を（妻が）壊した」
「冗談も分からない奴」
と、
不快感を持ったことを逆に責められる。
爆発期以外は大丈夫、
爆発期さえ乗り切れば
また少しゆっくりできる、
そうはいかないのがDVモラハラ。
ファミリーバイオレンスが
存在する家庭の中に、
本当の意味での、
心の底からの「安心の時間」など
無いのです。
