離婚調停中の妻を殺害、無罪判決 | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

 

本日もブログを読んで下さって

どうもありがとうございます。

 

 

 

ここ最近は気になる事件について

書く機会が

増えている気がしますが、

 

気になっていた事件の

第一審判決が下されましたので、

 

それについて触れたいと思います。

 

 

 

2019年に、当時離婚調停中で

東京家裁にやって来た妻を

刃物で殺害した夫が逮捕された事件。

 

 

 

当時はそれなりに大きく

報じられていた記憶がありますが、

 

覚えてらっしゃる方

いらっしゃるでしょうか?

 

 

こちらの事件の第一審判決が

先週20日に下され、

 

妻を殺害した夫に対し、

「心神喪失」を理由とした

無罪判決が下されました。

 

 

(東京新聞)

 

(NHK)

 

 

 

夫が逮捕されて以降の詳細が

なかなか報じられず

知りえなかったのですが、

 

他の裁判と比較しても珍しく、

 

被告の夫は

一貫して黙秘していたようですね。

 

 

心神喪失や心神耗弱は

弁護側から主張されることは

少なくないかと思いますが、

 

心神喪失が全面的に認められ

殺人が無罪とされる判決は

珍しいような。。

 

 

それで改めて気にかかり、

 

裁判の様子なども

私で出来る範囲でザッと報道を

見直してみました。

 

 

するとやっぱり。。

 

ちょっと、違和感があるのですよね。

 

 

上記の東京新聞の報道と

NHKの報道を読むと、

 

報道のされ方の違いで

これだけでも

判決に対する印象の持ち方が

変わる様に思いますが、

 

みなさまはいかがでしょうか?

 

 

また上記の東京新聞とNHK以外の

報道の中ですが、

テレビ朝日の報道によると

東京地裁は判決で、

 

”(被告は)被害者を殺害したいと

思うほどの強い怒り、憎しみ、

恨みといった感情を持っていたことを

うかがわせる事実は一切見当たらない”

(テレビ朝日の報道より)

 

としていた様で、

 

そこまで言い切れるのも

なかなか。。と感じました。

 

 

日頃から離婚のご相談を

沢山受けている身としては、

 

そもそも

「離婚調停になっている夫婦」

であるという事実を、

 

もっと考えるべきではないかとは

思うんですよね。

 

 

葛藤が無いはずがないですものね。

 

それは確かに、一般的には

「殺害したいと思うほど強い」

葛藤では無いのが

普通だとは思いますが、

 

しかしこの夫のとった行動がね。

 

 

報道によるとこの夫は

刃物を事前に準備して、

 

妻が来る場所と時間を

正確に把握して待ち伏せし、

 

妻だけを狙って、

かつ生命維持に重要な首を狙って

刃物を使い殺害して、

 

その後は逃走もしている。

 

 

本当に心神喪失に人間が

ここまで出来るでしょうか。。

 

 

逃げているという事は、

 

自分がしたことが「マズイ」と

理解していたのでは?

 

と思ったりはしました。

 

 

 

起訴前と起訴後の精神鑑定の結果が

異なっている点も、

 

心理職として関心がある部分です。

 

精神鑑定が行われた時期と

鑑定内容、

その後できた鑑定書を読んでみたいですね。

 

 

 

今後検察側が控訴するのか

分かりませんが、

 

個人的にはぜひ控訴して

より詳細に、丁寧に審理されることを

期待しています。

 

 

 

それにしても。。

 

裁判所で命を落とすって、

 

絶対にあってはならない事

ですよね。

 

 

真実追及や

弱者救済の場である裁判所に

命の危険が及ぶと、

 

様々な影響が起こるでしょう。

 

 

 

それから、別の観点として、

 

日本の殺人事件は

約半数が親族間で起きている、と

言われていますよね。

(参考:犯罪白書、警察白書)

 

 

最近だと介護殺人などもあるので

一概にひとまとめにして語る事は

難しいですが、

 

しかし、

 

実は親子、夫婦、兄弟、親族

と言う関係性は、

 

愛情や安心感、安全の源泉と

なることもあれば、

 

反面、

高葛藤に陥りやすい危険な面も

はらんでいるのだと言えるでしょう。

 

 

家族は綺麗事だけではない事実、

家族関係の見たくない一面も

社会は認めた方が良いと、

 

これは常々感じている事です。

 

 

 

家庭裁判所で扱う離婚の調停や、

 

場合によっては相続なんかも入るかも

知れませんが、

 

そういった調停は、

 

一定のスクリーニングを行って

高葛藤に分類されるケースは、

 

申立人と相手方で調停期日自体を

ずらすとか、

 

遠隔で出来る様にするとか、

 

より当事者の安全を守る為の方策を

真剣に考える時期が

来ているのかも知れません。

 

 

これをすると手間も、

そして時間もかかる事には

なりますが、

 

誰かが命を落としたり

暴力を受けるよりはよっぽどいいと、

個人的には思っています。

 

 

その為には裁判所の人員を増やし、

 

例えば遠隔でもオンラインで

繋ぐシステムをもっと普及させるなど、

 

予算面や技術面のサポートも

必須となってきますよね。

 

 

友人知人の弁護士からも、

離婚調停案件の受任中に

「怖い思いをした」

と言う話は聞いたことがあります。

 

 

相続なんかも

当然親族同士で行われるのですが、

 

仲の良い税理士や弁護士さんからは、

 

「こじれてしまうと本当に

大丈夫かな?と思うケースもある」

 

とお聞きした事もあります。

 

 

 

少なくとも

裁判手続きを利用することは

権利であって、

 

そこで人命が失われることは

あってはならないことです。

 

 

より一層、安全を守るための方策が

取られることが望まれますね。