〇電話・オンラインカウンセリング(全国対応)、事務所での面談カウンセリング
*どちらも初回は30分無料
住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)
【問い合わせは電話又はメールで】
メール:info@yotsuba-houmu.com
電話:092‐338‐8003
*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)
*メール相談は行っておりません
【メニュー】
心理士業務:心理カウンセリング全般 DVモラハラ経験後の自己回復カウンセリング 自尊感情回復のための認知修正 DVモラハラを経験したお子さんのカウンセリング/親子カウンセリングなど
行政書士業務:離婚協議書作成 公正証書作成 離婚や別居の申し入れ書作成 養育費請求など各種内容証明作成*離婚法務においては弁護士と連携する事があります
・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします
・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお越し下さいまして
どうもありがとうございます。
さて、
みなさまも報道にて触れたと
思いますが、
坂本龍一さんがお亡くなりに
なりました。。
なんか私、
想像以上に喪失感があります。
「これからはこういう日本人が
一人ずつ亡くなり、
いなくなっていくんだ」
ということが、
初めて”怖い”と感じました。
坂本龍一さんといえば
世界的に活躍した音楽家として
有名ですが、
それ以外の側面、
彼の意見や活動、行動、
そういうことを今一度、
多くの方に見て、読んで、
知って頂きたいです。
もちろん同じ意見ではない人も
いると思いますが、
「こういう物の見方もあるのか」
「たしかにこういう意見もあるな」
そんな風に受け止めるだけでもいいから、
坂本龍一さんの考え、意見、行動を、
多くの人に知って欲しい。
今日はなんだか少し寂しい朝です。
心よりお悔やみ申し上げます。
さて、
今年の4月は1日2日が週末だったから、
今日から新年度が本格始動、
と言う方も多いでしょうね。
弊事務所も毎年のことでは
ありますが、
新年度、新学期のタイミングで
人生の転機を迎えている子ども達が
います。
そんな子ども達やそのお母さん達と、
今後どのようにカウンセリングを展開し
どう安全な関係性を作っていこうか。。
そんなことを検討していたら、
本当に不意に、
私が子どもの頃のことを思い出しました。
ちょっと文章にしたくなったので、
良かったらお付き合いください。
私が小学4年生の時、
当時私はモラ父と母と兄弟で、
4人家族として
安普請のアパートで暮らしていました。
モラ父は母にはDVモラハラ、
私には虐待をする人で、
その日、
何かがきっかけでキレた父に私、
投げ飛ばされたんですよね。
文字通り「ぶん投げられた」感じで、
当時兄と一緒に使っていた
子ども部屋の入り口から、
2段ベッドを置いていた部屋の奥まで
投げられ、
その2段ベッドの脚が、
たまたま何かの金具(?)が
飛び出ていた様で、
悪い偶然で
投げられて受け身が取れなかった私は
頭部をベッドの脚にぶつけて、
その飛び出た金具が右頬にふれて、
「ピュッ」
と5~6センチ、
浅くですけれど切ってしまったんです。
その時モラ父は一応、
「女の子の顔に傷をつけてしまった」
事に若干うろたえた様子は
ありましたが、
(良くも悪くも平成の初期で、
更にモラ父は男尊女卑だったから
”女は中身より見た目が大事”
的思考の人だったんです)
少しすると、
「俺がちえを傷ものにしてやった」
とはしゃいだりもしていました。
(本当にバカなひと。。)
で、その後です。
当時私は人生で初めての
ショートカットにしていた時期で、
しかも傷の位置は顔(右の頬)。
すごく目立つんですよね。
学校でも先生やお友達に
「どうしたの!?」
とは聞かれたけれど、
けれどこれも、
”虐待されている子あるある”で、
当時の私はクラスの誰よりも
強気で元気で明るいキャラクターを
演じていたから、
「どうせ千恵のことだから、
おてんばでもしたんでしょ」
位に勝手に受け止めて、
あまり追及される事はありませんでした。
母と一緒に出掛けた時に
母の知り合いに会った時なんかには、
「ちえちゃんその顔どうしたの!?」
と聞かれた時の
私と母の間に漂う気まずい間。。
母がバツが悪そうに
「ちょっとこの子が自分で。。」
的に説明していた、
あの居心地悪い雰囲気は覚えています。
そしてここからが
書きたい事の本旨なのですが、
先述の通り、
当時私は安普請のアパートに
家族で住んでいました。
下の階には大家さん家族が
住んでいて、
大家さん家族には
おじちゃんおばちゃんと、
私より年上のお兄ちゃんと
私より年下の妹ちゃんがいて、
よく一緒に遊んでいました。
私が一人で外にいた時、
大家のおばちゃんが
一人で出てきて、
「ちえちゃん、その傷どうしたの?」
って、
私の顔の傷について聞いた来たんです。
この大家のおばちゃん、
普段はあまり感情が見えない人と
いいますか、
私はおばちゃんが笑った所を
見たことが無かったし、
結構クールで
他所の子に気配りするタイプの人では
なかったように思います。
でもこの時は
おばちゃんの空気感がいつもと違って。。
私、一瞬だけれど
”本当の事言おうかな”って、
ほんの一瞬考えたんですよね。
父の暴力で顔に傷を付けられた事、
この傷以外にも
日常的に父の暴力がある事、
言ってしまおうかな、って、
思ったんです。
でも、言えませんでした。
「言ったら終わる」
「言ったら私の家族は
どうなっちゃうんだろう」
と、
そんな考えがあったんです。
なので結局、
「ちょっと転んだ」
と言った私に
大家のおばちゃんは
それ以上追及しなかったけれど、
”んな訳ないでしょ”
と顔に書いてありました。
そりゃそうですよね、
あざや擦り傷だったら
転んで出来るのも分かるけれど、
顔に5~6センチの細い切り傷なんて、
転んで出来る訳がない。
安普請のアパートでは、
我が家のモラ父が暴れている様子は
筒抜けだったと思います。
大家のおじちゃんとおばちゃんの
夫婦ケンカだって
ウチに筒抜けだったから。笑
大家のお兄ちゃんが、
「昨日オジさん(ウチの父のこと)の
すげぇ怒鳴り声聞こえてたぞ?
大丈夫なのか?」
って、
私に声をかけてくれたことが
一度だけありました。
「あいつ(父のこと)、
頭おかしいから」
と返した私にお兄ちゃんも、
「あのキレ方はおかしいよな」
と応じてくれて、
共感して貰えるだけでホッとした。
今もそうだけれど、
当時の子どもは本当に弱い存在だった。
当時の児童福祉や関連法、
親権の強さなんかを考えると、
あの日私が大家のおばちゃんに、
「この傷は父の暴力で付けられました。
日常的に暴力があるから助けて下さい」
と言った所で
恐らく何も変わらなかったと思うし、
場合によっては
「俺に恥をかかせた」
「家族の恥を公にした」
として、
もっとひどい目に遭っていたと思います。
でもそれよりなにより、
あの日私は、
本当に一瞬だけれど
「本当の事を言ってしまおう」
と思えたけれど、
それは本当に一瞬の事で、
次の瞬間嘘をつきました。
家族や、
加害者である父ですら守る為に。
実際に外傷を負わされても、
それでも子どもって家族を守ろうと
するんです。
家族を守る為に、
自分が危険であっても嘘をつくことが
あるんです。
だからこそ、
子どもがSOSを出してくるときは
「よっぽどの時」
だと知っておいてください。
痛い、怖い、嫌だ、
それもよっぽどでなければ
耐えて我慢してしまう子の方が、
ずっと多いんです。
心身ともに傷つけられても、
それでも子どもは親や家族を守る為に
嘘をつく、
親を庇う事がある、
そういう事も、
大人には知っていて欲しい、
子どもと関わることのある人は、
特に。
そんな風に思います。
最後までお付き合い
ありがとうございました。
