◆根本裕幸 -37ページ目

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

<リクエスト>

つきあって三年目の彼に、結婚の意志を確認したら「自信がない」と言われました。 二人とも30代ですが、これ以上の進展を恐れているようで結婚に関する話題は自然とタブーになっています。二人の関係をこれ以上前に進む余裕を作れない環境なハードワーカーな彼と将来の話ができるようになるのに大事なことってなんでしょうか?


(ココロさん)
<根本からの回答>ありきたりですが「自分の魅力に自信を持つこと」=「彼の愛を受け取ること」彼にとって「結婚」て、どのような意味を持つのでしょうか?ココロさんにとっての「結婚」と彼にとっての「結婚」では、多少意味が異なるのかもしれません。カウンセリングでもよく出会う事例があります。「結婚」に対して、女性は「一緒に暮らす。幸せな家庭。家族」というイメージを持つのに対し、男性は「責任、生活、一国一城の主」といった少々固いイメージを持つことがあり、その意識の違い、感覚の違いで衝突してしまうことも少なくないようです。そうすると、待つ側はじれったくなってしまったりもするんですね。こうした意識の違いがある場合は、焦らず諦めずじっくり溝を埋めていく試みが必要なんですね。それは言葉の違う者同士が、お互いの言葉を理解しようとしあうのに似ています。彼が理性的で、自立していて、ハードワーカかつ、責任感の強いタイプであれば、こうした完璧主義なイメージをどこかに持っている場合も少なくないと思います。その背景には彼が育った環境(ご両親との関係)が影響していることも少なくありませんから、そうした情報も入ってくると、彼の気持ちもより受け入れ易くなろうかと思います。さて、彼の「自信ない」という言葉の意味までは、ちょっと頂いた情報だけでは何とも言えないんですが、彼も完ぺきではないし、弱さも怖れも持っていることを表していますよね。その彼を許し、受け入れていくのはいかがでしょうか?ハードワーカな彼である分、ココロさんが、どこかで彼を必要以上に見上げてしまっている可能性もあるかもしれません。だから、現実のカウンセリングでは、彼のそうした背景を理解し、受け入れていくところから始めることが多いんですね。彼の心の痛み、余裕のなさ、自信のなさ、意外な弱さを見つめるうちに、「私がリードしてあげなきゃいけないんだ」という気付きが得られたら最高です。ココロさんが結婚に焦ってしまうと将来の話ができないことに多少なりとも不満や焦りを抱えてしまうこともありますが、それは彼にとっては少々重たい荷物になってしまうこともあり得ます。時には、彼の荷物を私が持ってあげるべく、彼の不安を沈め、自信の無さを克服し、彼をどう安心させてあげようか?を前向きに見つめてあげたいですよね。つまり、彼が将来の話を何らかの理由・事情で嫌がったとしても、ココロさんが「大丈夫よ」というモードで受け入れ、向き合ってあげられたら、彼もその内面を少しずつ見せてくれるようになると思うんです。それには彼が何度拒絶しても、それを優しく受け止められる心を養っていくことが大事ですよね。彼が将来の話をしないからといって傷つかない自分に成長していくんです。そのためにも、まずは、ココロさん自身の人間性にもっと価値を見てあげるのはいかがでしょう?それは自分自身にもっと自信を持つためですし、「あたしっていい女じゃん」と胸張って生きられるようにするためのアプローチでもあるんです。自分のいいところ、頑張ってるところ、素敵なところ、魅力的なところ・・・照れながらでもいいですから、指折り数えられますか???まずはそれを目標にしてみてもいいと思うんです。また、そのためにも、彼がどれくらいココロさんを愛してくれているか?をきちんと受け取ることも自信をつける有力な方法になりますね!彼の愛し方、愛情表現、自分への気持ち・・・ハードワーカーさんはその辺、煙に撒こうとするところもあるかもしれませんけれど、彼の素直な気持ちでそれを受け取れるとすごく自信が持てますね。そうすると、結婚という意味では私がリードする意欲や余裕も芽生えます。「大丈夫、大丈夫」という楽天的な部分でもって、彼の不安を癒し、安心させてあげることもできるでしょう。ある意味「じゃあ、結婚に関しては、私についていらっしゃい!」的な気持ちになれると、その余裕に彼も安心してくれるかと思います。こんなアプローチはいかがでしょうか???=お勧め!エクササイズ=【パートナーがいらっしゃる方へ】パートナーを優しく抱っこしてあげる。会えたら現実に、会えなければ気持ち的に。拒絶されることを怖れないことが大事。ただし、現在揉めている方は「気持ち的に」で。【パートナーがいらっしゃらない方へ】「バカだなあ~」「あほやなあ~」を多用!許しの言葉。特に誰かの弱さを見たときに、大げさに。
男と女の心理学
そうして、彼女が自分自身、特に、新しい自分を受け取っていくと、ご主人の意識もとても変わり始めたようです。

「自分が変われば、相手も変わる」

というのは良く言われる格言ですけれど、なかなか普通は実感ができませんよね。
自分ばかりが頑張って損をしているようで。


なぜか、この頃から、ご主人も徐々に子どもが欲しくなってきたようです。
それと共にセックスレスのこともより気に始めたようで、前向きな気持ちが出てきました。
だから、イメージワークを使いながら、自分がほんとうに欲しいものを“受け取れるように”アプローチをしていきました。これは夫を許し、自分を許し、幸せを受け取る、とても解放的なセッションです。そして、同時にイメージの力を借りて、セクシャリティ(女性らしい魅力)を解放していきます。しかし、大人になった自分を受け入れて、許すのは友美恵さんにとっても意外に厳しいものでした。どうしていいか分からずに固まってしまうんですね。どうも潜在意識・無意識に、セックスに対する、あるいは、セクシャリティに対する、強い怖れがあるようです。それはまるで小さな子どもが震えているような、そんな感覚すらありました。この時期、イメージワークの中で、感覚的には幼少の頃に抱いていた恐怖心を扱うことが結果的に多くなりました。彼女の魅力なのかもしれませんが、大人の女性の魅力と、幼い少女のかわいらしさが混在しているんです。なぜ、そんなに怖いのか?彼女自身も記憶に思い当たるところはなかなかありませんでした。でも、原因を追究しなくても、その怖れという感覚が出てきているのであれば、それを解放し続けることで心は鎖が解かれて行きます。こうして怖れを越え、セクシャリティを解放し、大人の女性としての自分を受け入れていきました。そうすると、女性としての魅力がアップするだけでなく、ご主人の態度も、そして、二人を取り巻く環境も大きく変わり始めたのです。ようやく、長いトンネルを抜け出せそうな、そんな雰囲気も出てきました。*まず、ご主人はしっかりと友美恵さんのことを見てくれています。その感覚は今までは無かったことであり、そして、それはカウンセリングに通うくらい欲しかったものなんです。でも、皮肉な事に、欲しいものが手に入ろうとしている(ほとんど手に入っている)のに、友美恵さんはそれがすごく怖いんですね。だから、きちんと受け止め切れない自分がいるのでした。そして、つい、そんな自分を責めてしまうんです。もちろん、私は「まあ、今まで酷い思いをたくさんしてきたんだから、すぐには受け入れられないよね~。しゃあないよねえ・・・」と何度も伝えるんですけどね。彼女も分かっていながらも、なかなか受け止められません。そして、そのときには都合よく社長さんという存在もあります。彼は友美恵さんを100%、女として見てくれてるんです。いや、女としてしか見ていない、という方が正しいでしょう。その視線・思いは、彼女をとても官能的な気分にさせてくれるくらいですから、やはり切れません。もうコレきりにしよう・・・と思いながらも、会い続けてしまう訳です。今から思えば、よく一線を越えなかったなあ・・・と思うくらい、危ない場面もありました。それを何とか持ちこたえてる、という感じ。カウンセリングルームの扉を開けたとき、ホッとして、力が抜けた顔を何度も見ました。「ここだけがとても安心するところ。家では旦那に気を使うし、外でも社長さんに気を使うし」とため息混じりに話してくれた言葉がとても印象的でした。彼女が持ちこたえられたのは、何も私に「エッチはしちゃだめよ」と言われてたからだけではありません。その罪悪感に押しつぶされることだけでなく、「社長さんとはただロマンスを感じ、セックスをしたい相手。決してパートナーではない。パートナーじゃない人と関係を持っても虚しいし、罪の意識が強くなるだけ」という気持ちが強くあったんです。それは彼女がご主人にかつてされてきたことだからこそ、分かることかもしれません。でも、そう強く思えた彼女は、ある側面でご主人を許してたんですよね。出来るはずがないと思っていた「浮気をして自分を捨てようとした夫を許す」ということが・・・。それは一言で言えば、大きな愛をご主人に向けていた、ということなんです。感情は社長さんに振れ、女としても社長さんの魅力に虜になっていましたが、どこかで、本当に愛しているのはご主人で、その気持ちにブレは無かったのかもしれません。だからこそ、カウンセリングにも通い続けられたのでしょう。もし、ご主人に対する愛に蓋をしてしまっていたら、きっとカウンセリングを受ける気持ちもなくなってしまったと思うんです。カウンセリングというのはいわば、自分の心の中の真実の愛に気付く場所ですからね。
カウンセリングの実際
新年度早々お休みを頂きまして、徐々に頭も社会復帰を始めてる今日この頃です。
リフレッシュもし過ぎると、なかなか仕事モードに頭が切り替わらないのが難点でして、今日も家族で地元のカフェ巡り&買い物ツアーに出ながら休日を堪能しておりました。

とはいえ、休暇明けは2日間のヒーリングワーク・ベーシックを精一杯担当させて頂きまして、癒し・カウンセリング・セラピー的にはすっかり休暇は明けている次第です。

というわけで今週は恒例の福岡出張です。
もっぱら、根本は食べ物が目当てなのでは?と現地では評判になっているとかいないとか噂を聞くわけですが、いやいや、もちろん「癒し」がメインでございます。はい。
嘘、偽りはございません。

今週は
・4/11 面談カウンセリング(現在満席を頂いております)
4/11 19:00- 心理学ワークショップ(まだまだ席に余裕がございます)
・4/12,13 ヒーリングワークショップ(まだまだ席に余裕はございます)
の3本立てで福岡に参ります。
4/11の心理学ワークショップでは、再び新しい境地を開拓する所存でございまして「ゆるい心理学」という一瞬「は?」と思われるテーマにて講座をさせていただきます。実はカウンセリング/セラピーというのは、「心の緊張をほぐし、頭の思考を緩め、心に余裕を作り、問題解決に向かい易い状況を作る」という効果があります。すなわち、頭(理屈/理論)で考えても分からない問題、あるいは、頭では分かっているんだけど心が付いていかない問題について、“どうしたらうまくいくのか?”を考えるのが、私達の心理学であり、癒しの目的でもあるんですね。そのために緊張を緩め、心を解放し、余裕を作る、ということは、私達にとってはまずは一歩目とも言えるプロセスなのです。だから、今回はそうした「心を緩め、余裕を感じる」ための2時間を提供させていただこうと思っているのです。心に余裕を感じられると何が変わるかといえば「何とかなりそうな気がする」とか「大丈夫だろうと思える」といった前向きな気持ちが生まれやすくなります。また、余裕ができた分、視野が広がりますから、今まで気付かなかった点にも配慮が行き届き、より問題に向き合いやすくなり、楽に今の状況を乗り越えることができるようになるのです。そんなカウンセリング/セラピーの中で培った「心を緩める主張」を2時間のワークショップという形でご紹介させていただこうと思っています。ちょっと疲れた方、心が緊張している方、あるいは、今の問題が膠着状態に陥ってる方はもちろん、いざと言うときのための予防接種に、あるいは、今の自分をさらに楽にさせてあげるために、ぜひ、ご利用下さい。天神は重松ビルにて皆様をお待ちしています。【詳細】日時:4/11(金)19:00-21:00会場:天神・重松ビル料金:\3,150-お申込はこちらから。*****さて、そんな心を緩めるセミナーといえば、2日間、じっくり自分と向き合える「ヒーリングワーク」はいかがでしょうか?経験豊富なスタッフのサポートの元、より深く自分を癒し、新しい世界に自分自身を誘なってみませんか?様々な手法を通じて感情を解放し、今の問題を乗り越えるヒントや力、希望を持って帰っていただける2日間です。2日間も何するの?と思われるかもしれませんが、終わってみればあっという間の出来事になると思うんです。そして、そのグループセラピーの持つ、温かさ、喜び、つながり、安心感、希望、パワー、エネルギーに感動できることと思います。2日間かけて、じっくり自分の潜在意識・無意識にアクセスし、よりよい人生のために自分を癒してみませんか?皆様とお会いできますことを楽しみにしています。
カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[12/14]セックスレスの問題と、成長した「新しい私」を許すプロセス。


さて、友美恵さんご夫妻の場合、夫婦になってから早々にセックスレスになったので、セックスに関してはまだまだ双方の意識に開きがあるようです。

どこか、セックスする人と、夫婦で一緒にいる人とは別物、というパターン(観念)もありました。(この観念はとても多くの夫婦が持ってるみたいです)

これは意識的なものというよりも、無意識的なもの。
だから、夫はただの男で、私はただの女で、だから、二人は男と女だから、そういうことをするのだ、ということを自分の心にちゃんと教えてあげる必要があるんです。

改めて、夫婦の仮面を一旦外して、ただの男と女になって、近付く。そんなイメージワークを色んな形で作っていきました。「夫婦」がその仮面を取ると、最初に現れるのは「恥ずかしさ」。何していいのか分からなくなっちゃうんですね。また、「怖れ」も出てきます。過去の傷が疼いたり、将来への不安が沸いてきたり。友美恵さんも例外ではなかったのですが、ここまで様々な感情と向き合ってきたお陰かトレーニングできていたんです。だから、多少の抵抗が出てきても無事乗り越えて、イメージの中ではありますが、ご主人としっかり向き合うことができました。スポーツの世界などでも“イメトレ”などと言いますが、イメージ(想像力)を通じて、その感覚を養っていくと、現実の世界でもそれを実現できたり、その心構えができたりするものです。あるとき、こういうセッションを通じて深い安心感が沸いてきたそうです。「本当はこの人がパートナーなんだ」という自覚が本当に久しぶりに生まれてきました。これはしばらく無かった感覚。改めて友美恵さんの心が、ご主人を自分の「夫」「パートナー」と認識した瞬間なのかもしれません。*さて、これでうまく行ってくれたらいいのですが、現実にはなかなかそうは行きません。走り出した社長さんとの関係はなかなかすぐには停められません。社長さん自身も友美恵さんに対する思いが強まるようで(そりゃあ、会うたびに女らしく成長していくわけですから)、幾度と無く最終ラインを超えそうになるのですが、何とか踏ん張っています。ご主人といるときは、なかなか大人の女性になりきれなくても、社長さんといるときの友美恵さんは自然と一人の女になっているんですよね。それは社長さんが友美恵さんを女として扱い、見てくれるからであり、また、友美恵さんも社長さんを一人の男として感じているからです。だから、ご主人との関係を改善したい友美恵さんとしては、社長さんからの誘いを断りたいし、断らなきゃいけないと思うんですが、“女の私”は社長さんに会いたがりますから、なかなか断りきれないんです。むしろ、そのお誘いを望み、喜んでいる私もいるんです。それは「妻の私」と、「女の私」の葛藤と言えるでしょう。同時に、社長さんに認められたことから、自然と友美恵さんの仕事もまた忙しくなっていきます。責任のある仕事を任させるようになり、仕事へのやる気や喜びも感じられます。でも、社長さんやご主人のことを思うと、せっかくの好きな仕事も重たく、憂鬱に感じられることも多くなっていきます。やはり好きな仕事も、こうした葛藤の中では楽しめなくなってしまうんです。そして、この葛藤はとても心を疲れさせ、精神的なバランスを崩させます。この頃は始めにお会いした頃ほどではないけれど、再び心に疲れが溜まり、感情が麻痺していきそうな状態になっていました。この頃、友美恵さんは「もうどうしていいのか分からないんです」とよくおっしゃっていました。慣れない状況に混乱してしまってその言葉にもとても実感が篭ります。ぐるぐる頭の中で考えが巡り、結局は自分が悪いんじゃないか、という結論に至り、また自分を責めてしまい、それにも疲れてしまう、という感じです。いわば、螺旋階段がぐるっと回って初期段階に戻ってきたようなものかもしれません。彼女の口からは出ませんでしたが、こうプロセスを追っていくと、何度か「始めの頃に戻ってしまったような感じ」があり、「何も自分は変わっていないし、成長していないように感じる」時期が来るものです。そして、こういう時期は、ちょっと自暴自棄になる部分も出てきたり、カウンセリングを受けてもしょうがないんじゃないか?という無意味さを感じるようになったりするものです。そういう時は私もまた、ふんどしをしっかり締めなおして、初心に戻って向き合います。この時期はこれまでのプロセスを振り返り、成長を実感すると同時に、今の状況をきちんと見つめられる時期でもあるんですね。そうすると、社長さんとの出会いやセックスレスの問題を通じて、友美恵さんは、ご主人をちょっと崇めすぎていたことに気付いていきました。つまり、立派な人だと思い込み過ぎていて、その反動として自分をちっぽけに扱っていたんですね。だから、ちっぽけな自分はペットのように扱われて当然、とどこかで同意してしまっていたのかもしれません。そうすると、ペットになることを受け入れる奥さんの態度はご主人への無言の“プレッシャー”となってしまいます。つまり、こうした気持ちを持つことで、ご主人は自分の弱さを友美恵さんに出せなくなってしまうんです。この「私は夫のことをあまりに大きく見すぎていた」という気付きは“目からウロコ”であり、この後、ご主人と向き合っていく上で、友美恵さんを支える感覚になってくれました。*そうした発見を重ねていくと、ご主人との関係、特にセックスレスについては徐々にではありますが、いい方向に向かっていきました。最早、セックスレスとは言えないくらいにもなってきたんですね。でも、彼女は浮かない顔。どうもご主人とのセックスにしっくり来てないようです。社長さんに気持ちが移っていて、ご主人のことを男性として感じられないこともその一因です。ご主人に求められるのは嬉しいが、それが義務的な感じだったり(子供が欲しいから、しなきゃいけないから)、自分もまた義理で応えているようだったり、なかなか素直に楽しめないのです。それにセックスも欲しいのですけど、ドキドキわくわくするようなロマンスも欲しいんですよね。そのロマンスは今は社長さんが与えてくれるもの。この蜜の味はなかなか手放せません。この頃には新しい私と古い私の葛藤が出てきていました。変わる前のペット扱いされていた女の子の私、が古い私。無価値感も強く、女性としても自信がなく、未熟な私。ご主人との様々な問題や社長さんとの関係の中で培ってきた新しい私は、とても大人の魅力があって自信も付いてます。でも、なかなかそれが認められないんですね。自分はまだいい女なんかじゃない・・・という思いが邪魔します。そうして、ついつい、昔の私の感覚で自分を見てしまうんです。そうすると今の自分にとても違和感を感じるし、変な落ち込み方をしてしまいます。カウンセリングの中で、非常によく出会う「新しい私」vs「古い私」の葛藤。しかも、一度ならず何度も何度も。よく「私、変わったんでしょうか?」と感じるときは、この葛藤が出てきているときが多いようですね。だから、今回は自分自身をさらに一層許し、より解放していくイメージワークをしていきました。自分が新しく生まれ変わったこと、素敵な女性に成長していることを受け取るのです。
カウンセリングの実際
カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[11/14]輝き出した自分と、対等な夫婦への成長。


さて、こうして徐々にご主人との力関係が逆転していくにつれて、ご主人に対する友美恵さんの気持ちも、ちょっと冷めたものになっていきます。
(依存側は感情を感じ、自立側は感情を感じにくくなります)

仕事は順調で面白くなり、社長さんとも近づけるのが楽しく、嬉しい気持ちが勝ってくるんです。
長い間主婦をしていましたから、外に出る喜びや、女になれる自分が純粋に嬉しいんですよね。
実際、この頃の友美恵さんは仕事の話になるとキラキラ輝いていて、「いつ正社員になるのかなあ?」とか「そろそろ独立するつもりみたいですねえ?」とイジってみたりもしてました。
一方、その反動で、家庭ではぎくしゃくし、ご主人に近付きにくくなります。何とか繕おうとしても、社長さんと食事をしてきた夜は、やはりご主人への罪悪感に苛まれますし、ご主人と比較して社長さんの方に大人の魅力、男の魅力を感じてしまうし、葛藤はますます強くなっていきます。そして、この頃は改めてご主人の浮気などの出来事に対する不信感や恨み辛み、寂しさ、悲しみの感情が湧き出してもいるんです。こういう時はたいてい理性的に自分を抑えようとするものです。まるで「浮気はあかん、浮気はあかん。社長とはもう会わない、会わない」と呪文をかけて、コントロールしようとします。でも、それは理性的な判断であると同時に、苦しい葛藤から抜け出したい気持ちから来るものでもあるんです。だから、こうした強い禁止やコントロールは、心からの強い反発を招き、そう思えば思うほど「浮気しよう!社長ともじゃんじゃん会うたらええやんか!」という声が返ってくるものです。そうして、ますます葛藤も強くなってしまうのです。こういう時は危険も伴いますけど、そうした気持ちを否定して、抑えてしまうのではなく、むしろ、もっと感じて解放する方向に持っていくほうが良いんです。つまり、「流れに身を任せる」ということ。(「感情に身を委ねる」ともいいます)そういうと「じゃあ、社長さんの方に行ってしまうのではないの?」と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。流れに身を任せるというのは、何もせずに感情に流されることとは違うんですね。今感じている気持ちを否定せずに受け入れ、そして、それをコントロールすることなく、ただ、そのまま、あるがままにしておくことを言います。その上で行動を選択するわけです。実はこれは成熟した大人の心が必要です。子供は「感情」と「行動」は同じものです。むしろ、「行動」は「感情」に飲まれてしまうんです。だから、「したいからする、したくないからしない」といった行動になります。でも、大人になると、「感情」はコントロールできないけれど、「行動」は自分で選択できることが分かるようになります。それは様々な痛みや喜びなどの人生経験が教えてくれるものなのですが、感情に振り回されずに行動を選択することができるんですね。友美恵さんに対しても、その気持ちを苦しいけれども何とかしようとせずに、あるがままに置いておきましょう、という話をしていました。好きなものは好きでいいんですよ、と。そこで焦ったり、罪悪感から自分を責めたり、はたまた、その感情を否定して押さえ込む必要はないですよ、と。*一方、ご主人もセックスレスを何とか解消しようと気を配るのですが、なかなか思いどおりにはいかないんですね。どうしていいのか分からずに、ご主人が一人思い悩むこともありました。友美恵さんも旅行先などでセックスがあっても、社長さんへの気持ちを始め、様々な感情が渦巻く中では満足感はなかなかありません。でも、やはりご主人との関係が良くなる事を望んでいますから、セックスレスの解消も大事な目標なのです。ご主人とのセックスが楽しめるようになれば、社長さんへの気持ちも断ち切れるのでは?という気持ちもあったのかもしれません。そんなわけで平日は忙しいご主人ですから週末を期待するのですが、土曜日になっても、そんな雰囲気にならずに落胆し、時には涙までしてしまう友美恵さん。そして、そんな友美恵さんを見て困惑して、罪悪感を感じるご主人。また、そんなご主人を見て、また責めてしまった、困らせてしまったと悔やむ友美恵さん。二人の間にはある種の緊張感が張り詰めていたのかもしれません。うまくいかない時期は、何をしても歯車が狂ってしまうものです。そういう時は焦って何とかするよりも、じっと時を待つほうが得策なのですが、なかなか感情は言うこと聞いてくれません。期待して裏切られ、落胆し、時には涙を流し、そんなことをしてもご主人を困らせるだけと知っていながらも、どうしても止められないんです。社長さんとのことも含め、本当に辛い時期でした。実はこういうギクシャクして、物事がうまく行かないときに、その人の本質が見えてしまうことが多々あります。友美恵さんはまっすぐに、素直に、逃げずに向き合える強さを持っています。ご主人も責任感や男らしさを持っています。仕事も忙しいわけですし、ここで逃げちゃう男性は意外に少なくないですから。だから、こういう歯車が微妙に狂っている時期は夫婦ともども人としての魅力を強力な研磨剤でゴシゴシ磨いている時期といえるのかもしれません。ただ、こうした緊張関係は、二人の間の壁を厚く、越えられないものにしてしまいます。そうすると、どちからがもう堪忍袋の緒が切れて「もうええわ・・・」と諦めの方向に向かいやすいんです。だから、この頃は、こうした葛藤を癒したり、疲れや緊張を解したり、センタリングやグランディングのイメージワークをして更に腹を括っていくセッションを心がけていました。あるいは、イメージワークの中でご主人と向き合い、近付き、許し、与えていくようなセッションも意識したと思います。そうしてご主人との繋がりを感じられるセッションをすると、葛藤や社長さんへの気持ちなど表面的な感情とは裏腹に、友美恵さん自身がとても深い安心感を得られるようでした。こうしたセッションを通じて友美恵さんも「私の戻るべき場所、私の居場所はやはり夫のところなんだ」という思いをしっかり持っていったのかも知れません。とはいえ、そう気付いたとしても感情はなかなか思うとおりに動いてくれませんから、葛藤もますます強くなるのですけどね。(分かっているのに、思い通りに行かない・・・という)こうしたイメージワークは、自分を成長させ、さらに大人の女性になっていくプロセスをサポートしてくれます。大人の女であることを許し、その喜びを感じ、受け入れていくことで、セックスレスを癒し、「ペットの私」を卒業する方向性をつけてくれます。それは今までの一方的に受身である立場から、与えて、受け取れる、対等な関係性へのステップアップでもあるんです。実は自分が自分らしくなれないときは、それをパートナーに投影しますから、パートナーをきちんと等身大で見られなくなるんです。(過大評価をして期待したり、過小評価して見下したり)この時期の友美恵さんはどんどん磨かれて、お会いするたびに魅力的な女性になっていきました。
カウンセリングの実際
<リクエスト>

彼氏ができないのはどうして?を別の角度からお聞きしたいです。
男性が苦手な訳ではなく、NO44の原因はどれもあてはまらなそうです。
過去にお付き合いも程々にありましたが、最近は好きにも親しくもなりません。
人としていいなと思える人は多く、居合わせた場でお話する分には特に問題ないのですが、仕事以外のプライベートはほぼ一人で過ごす状態です。
自分としては落ち込んだり焦り過ぎることもなく、パートナーシップに準備万端なつもりなのですが、一向にそのような流れにならないのはどのような原因が考えられますでしょうか?

(33歳・女性さん)

<根本からの回答>“彼氏がいない”という状況に慣れすぎてませんか?前回「私になかなか彼ができないのはどうして?」で4つほどのケースをご紹介させていただきました。確かにこれにすべて当てはまるわけではありませんので、その他のケースも考えてみたいと思います。まずはちょっと不思議な心の世界のお話から。*〇無意識・潜在意識に潜ってしまった問題昔、こんなお客さまがいらっしゃったんです。面白く、責任ある仕事でやりがいを感じているのだが、何かモチベーションがが上がらない・・・というご相談からスタートしました。「何でなんでしょうね?」という話の流れで、「そういえば恋愛ではどうですか?」という話題になったんです。仕事と男女関係というのは人生の両輪みたいなところがありますから、結構相互に関係があるものなんですね。「まあ、いることはいるんですけど、あんまり興味ないんですよね」という感じで受け答えられてたんです。で、理論的にはその辺で行き詰るんですけど、その恋愛の話のときに何か引っかかるところがあったので、もう少しその話題を深めていったんです。そうすると10数年前に3ヶ月だけ付き合った男性の存在が浮かび上がってきました。名前も顔も忘れている存在なのですが、二股をかけられてけっこう傷ついた経験です。でも、その存在なんてすっかり忘れていて、ほんと思い出そうとして思い出せたような、そんなレベルなんです。でも、彼女の今の仕事が面白くないのも、もちろん、恋愛にあまり乗り気になれないのも、どうやらその彼の存在が影響していたみたいなんです。ところが、そんな話を聞かされたって、彼女としてもすぐには信じられませんよね?名前も顔も忘れてるような、そういえばそんなことがあったなあ、程度にしか今は思えない存在に原因があったなんて。でも、その彼との話を聞いていると、その後の彼女の人生を方向付けした要因がたくさん見えてきたんです。そして、彼女自身も10数年経った今でも苦しく、怒りや哀しさを感じる出来事だったんです。そんな風に、今起きている現象も自分では「え?」というところに原因があったり、すっかり忘れているような出来事が今に影響を与えていたり、なかなか自分では分からないんものなんですね。で、何でそれが原因かと言えるかというと。私達は次の点に注目するんです。・その経験が与えた行動パターンはなんだろう?(人生を方向付けた要因になってないか?)・その経験がもたらす“感情”は何だろう?(癒されている痛みは懐かしさ、ほろ苦さ、甘酸っぱさのような感覚になります。癒されていない経験は、怒り、悲しみ、寂しさ、悔しさ、嫉妬、罪悪感、無力感などのネガティブな感情をもたらします。そして、その強さ、リアルさなどで今への影響を知ることができます)特にこの「感情」っていうのは凄く大事で、どう感情が動くか?(もしくは、動かないか?)という点はすごく重要視しています。33年生きていれば色々とありますよね。今回リクエスト下さったあなたの場合も、もしかしたら、過去の様々な経験の積み重ねがなかなか恋愛ができないところに繋がっているのかもしれません。細かい傷もたくさん付けば綺麗なガラスも曇ります。そういう意味で、お尋ねしたいな、と思うことが出てきます。「好きにも親しくもならない」ということについて、どのような気持ちになるのでしょう?寂しい、惨め、むかつく・・・あるいは、何とも思わない・・・など。「仕事以外のプライベートはほぼ一人で過ごす状態です。」という点についても同様に、それをどう感じられるのでしょう?もし、人との付き合いに疲れていれば、恋愛はしたくてもなかなか関係性を深めることができなくなります。一人でしたいことがたくさんある状態であれば、恋愛よりも、そちらが優先されてしまっているのかもしれません。あと、こうした潜在意識へのアクセスは「もし、私が彼氏なんていらない!と思っているとしたらなぜだろう?」と考え続けてみると、様々な答えが浮かび上がってくるかと思います。あなたの場合はもしかしたら、これが有効かな?という感じがしています。すぐに答えは出てこないかもしれませんし、「いらなくないんじゃなくて、欲しいんだけどできないんだけど?」と思われるかもしれませんけれど、ぜひ、考えてみて欲しいテーマです。続いてはまた別のパターン〇彼がいないことに慣れてしまってる「彼氏が欲しいんだけどできない」という状態が長く続くと、その状態そのものが“普通”になってしまいます。つまり「彼氏が欲しいけれどいない」というのが“当たり前”となり、その状態で、日常生活が普通に営まれるようになってしまうんです。ここでのポイントは「いない」ということに慣れるんじゃなくて「欲しいけれどいない」ということに慣れてしまうところです。そうすると、彼氏ができる“隙間”(余裕)がなくなってしまい、「いないこと」を無意識に優先させてしまうこともあるんです。このケースは遠距離恋愛の終わりにも似たようなことが起こりえます。つまり「彼氏は常に遠いところ」で生活が成り立っていますので、彼と別れたとしても、日常生活そのものには影響は少ないわけです(気軽にメールをしたり、電話をしたりする相手がいなくなる、というだけで他の変化はあまりないかもしれません)。ここでは、彼氏を作るぞ!!と一歩進んだコミットメントが役立ちます。また、心の隙間を作るために“寂しさ”などを素直に表現できるといいかもしれません。しかし、多くは個別論になりますかね・・・。〇男性が異性ではなくなってしまっている。男友達は多い、全然抵抗はない、むしろ、男性の方が居心地良い、という感覚をお持ちの方。異性というよりは同志のような感じの場合です。原因は過去の環境などによりますが、心理的には何らかの事情で女性性を抑圧してしまっている(蓋をしてしまってる)ことが多いようです。方向性としては「女になろう!」というところになるでしょうか。感情的には意外にも「恥」がポイントになることが多いようです。また、このパターンでは、男性を兄弟のように感じてしまう場合(特に“弟”というケースが多いです)も含まれます。〇性の問題セクシャリティの抑圧、あるいは、絶望などに係る問題です。だからちょっと上のテーマとも重なります。前回は「性的なトラウマ」という形でご紹介しましたけれど、「トラウマどころか、むしろセックスは好きなんだけど?」という方にも当てはまります。セックス観が問題になることもありますが、そうでなくても、自分が性の対象として見られることに何故か嫌悪を覚える、とか、すぐに関係を持ってしまう、などのパターンから、潜在的に自分が女性であることを否定してしまうと、なかなか彼氏を持つことを自分に許せません。=お勧め!エクササイズ=【パートナーがいらっしゃる方へ】あなたが居てくれて嬉しかったこと・・・を10個伝えよう!!【パートナーがいらっしゃらない方へ】彼氏ができない理由を探求する。じっくり考えてください。このブログが参考になれば幸いです。「どうしたらいいのか?」を考えるのではなく「どうしてなのか?」を考えるのが秘訣です。
男と女の心理学
箕面・サルンポワク(外壁)箕面・サルンポワク(道)箕面・サルンポワク(庭)
箕面駅のすぐ近くにある南欧風の外観が目を引くカフェ。この間の道を挟んで向かいには系列の雑貨屋さんがあって、現在、我が家でもっともお気に入りの珈琲カップはここで購入したもの。単にオシャレなカフェかと思いきや、オーガニックかつ卵・乳製品を使わないこだわりの食材から、こだわりのカフェメニューを頂けます。しかし、この建物の雰囲気は思わず息を呑む美しさで、晴れた春の日には一日ここで過ごすのがマナーのような気がするくらい気持ちいいところです。光の差す加減や風のそよぎ、そして、温かい空気が通り抜ける様子を想像すれば、それだけで十分心は癒されて、気力を養うことができるでしょう。箕面・サルンポワク(窓から(1))箕面・サルンポワク(窓から(2))カフェの窓から眺める景色もまた絶品で、知らないうちに時間が過ぎていくようです。ひたすらのんびりと、そして、ホッと一息つきながら、温かい飲み物を口にすれば、それだけで心は優しく温かくなれるはず。そして、まったりとした空気の中で、いろんなインスピレーションをいただけるのです。箕面・サルンポワク(オープンキッチン)1Fのカフェスペースは、テーブルが5,6セットと狭く、私達が伺ったときもしばらく2Fのギャラリーや隣の雑貨屋さんで過ごしていました。ドアを入ってすぐ左手にあるキッチンは、とてもウッディなキッチンで、ここもまた南欧の雰囲気がぷんぷん漂います。一つ一つのものに深いこだわりが見えて素晴らしいです。しかし、キッチンをじっと見てるだけでも、すっかり旅行気分になれますね。そんなことを思っていたら、お気に入りの沖縄音楽が・・・。BGMになっている曲たちも本当に素晴らしく居心地がよいものばかりで、トータルに癒し空間なのです。一見さんでしたが、すっかりファンになりました・・・。ぜひまた、足を向けたいカフェです。・・・仕事がすごくはかどりそうなんです!!(笑)←こんなこと言ってはダメですかね?箕面・サルンポワク(2Fのギャラリー)2Fに上がればギャラリー。この空間もまた素晴らしい・・・。
カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[10/14]関係性の逆転と目覚める内なる女の私。


こうした新しい展開が起こると、夫婦関係にも少なからず影響を及ぼします。
状況は一度停まってしまうとなかなか動かすのが大変なのですが、動き始めると思っているよりも早く状況が変わっていくものです。

カウンセリングやセラピーでは、感情を常に動かしつつ、感情が作り出す関係性や状況を常に動かし続けるようにアプローチするんですね。

そのため、結果的にプロセスの進む時間が短縮され、問題解決や心の成長が早まったり、精神的な安定をずっと早く手に入れることができたりするんです。

さて、例の出来事を機に、友美恵さんの周りも予想以上に動き始めます。友美恵さんの自立度(強さ)が上がった分だけ、まずはご主人に変化が現れました。今まではあまり表立ってはいなかったのですが、ご主人が友美恵さんとのセックスレスの問題を真剣に考え始めたようなんです。それは彼が子どもが欲しくなったことも原因の一つなのですが、それ以上に注目すべきは、ご主人が友美恵さんとこのままずっとやっていく事を決意したことです。もっともはっきりそう伝えてくれたわけではありません。友美恵さんからの問いかけに、曖昧さを残しつつもYesという反応がありました。罪悪感があったり、今後うまくいく自信がなかったり、そんな気持ちからやはり明言はできないものです。とはいえ、ご主人も具体的な方法があるわけではなく、奥さんが通っているという“カウンセリング”を使うという方法も考えたみたいなのですが、やはりなかなか踏ん切りがつきません。そんなご主人に“煮え切らなさ”や“頼りなさ”を感じた友美恵さん。そして、そう感じている自分に気付いてショックを受けたそうです。なんせ、出会って以来、常にご主人は“すごい人”で“私なんて足元にも及ばない人”だったわけですから・・・。どうも社長さんの好意が彼女に自信をもたらし、徐々に夫婦間の力関係の変化が如実に現れてきたようです。(もちろん、ご主人は奥さんの気持ちの変化には気付いていません。こういう流れを目の当たりにすると、人と人、特に夫婦は見えないところできちんと繋がっているんだな、と思わされるのです。)とはいえ、友美恵さんだってどうしていいのか分からず、夫婦間は微妙なすれ違いを見せ始めます。お互いに感情が揺れ動いているところですから、私としても神経を使います。というのも、自立と依存の関係がひっくり返る時というのは、そのまま別れに繋がることもあります。特にここでは友美恵さんの気持ちが一気に冷めてしまうことや、依存的な立場に立つことに抵抗し、ご主人が暴走してしまうことも想定されます。一つ一つ、今の気持ちを見つめ、それを大切にしていくことをコツコツと続けることにしました。こういう時は大きなことはできませんよね。感じてしまった感情は否定できません。どんな感情であっても、ただ受け入れるしかないものです。だとすると、その感情に振り回される、いわば“二次被害”を起こさないようにするのが賢明だと思うんです。だから、「焦らないでね」「心配しなくても大丈夫」「まあ、しょうがないよね~」「そのまま気持ちを大切にしようね」などの言葉をかけて、できるだけ受容していくことにしました。*さて、問題の社長さん。元々受身な友美恵さんの性格に乗じてか、徐々に積極的になってきます。どうもだいぶ熱が高まってきているようですし、友美恵さんもその気持ちにマンザラではないですから、断りきれず食事に出かけてしまう回数が増えていきます。(ご主人はハードワーカなので、余程帰りが遅くならないかぎり大丈夫なのです)ダメだ、いけない、と思いながらも、求められると断れない性格も邪魔して出かけてしまいます。でも、それは喜びでもあり、楽しくもある時間なんです。でも、やはり「いけないことをしている」という罪悪感が首をもたげ、葛藤してしまうんです。そして、「今日もなんとか無事に終わった・・・」と安堵して家に帰るわけです。これでは感情のアップダウンが激しくて、相当疲れてしまいそうです。「食事くらいはいいじゃないか?」と思われるかもしれませんが、やはり自分が浮気で痛い目に合っていますし、その後のご主人の苦労も垣間見ていますから、こうした不自然な関係には必然的にブレーキがかかるものです。でも、とりあえず、「最後の一線は越えないようにしようね~」という気持ちは持ち続けていてくれたようです。その一線越えは罪悪感を確定化し、時には戻れない一線となってしまい心を締め付けるからです。いわば、大きな不利を背負うことになるんです。 ----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----私達は、ここでは自分の気持ちと向き合いながら一線を越えないように踏みとどまることをお勧めするのですが、もし、ここで友美恵さんが一線を越えてしまったとしたら、どんな問題が起きるのでしょう?一つは、社長さんに対してもう思いを止めることができなくなることが考えられます。ここでのセックスはとても精神的な満足度も高いはずですし、また、実際とってもハマるセックスになる可能性が高いんです(タブーの心理から)。だから、とにかく関係を継続したいという衝動が生まれ、それを止めることは当分の間(少なくても数ヶ月)は難しいと思われます。すなわち、これを機に数ヶ月は夫婦関係の問題も再び悪化することが予想されます。また、一線を越えてしまった場合の二つ目の問題は、言うまでも無くご主人に対する罪悪感です。自分がご主人と同じことをしてしまった、という点では対等なように感じますが、ご主人を責めた分だけ、また、ご主人の浮気で苦しんだ分だけ、今度は自己嫌悪が非常に強くなり、自暴自棄になりやすいんです。そうして、「してはいけないこと」という思いが強い分、ご主人と向き合い、明日のことを考えていくことが難しくなってしまいます。つまり、今までせっかくご主人と向き合い、やり直すように頑張ってきたのに、この時点ではご主人から目を背け、向き合えなくなってしまうんです。そして、恋愛感情をさらに燃え上がらせるので、今度は友美恵さんの方からご主人に「離婚」を突きつけることになるかもしれません。これはまさに復讐のストーリーなのですが、感情的にはブレーキをかけられないですから、プロセスは数ヶ月は停滞、もしくは後退してしまうでしょう。もちろん、ここでご主人を手放して、社長さんと一緒になろうとすることも可能ですが(相手が既婚者だとしても)、その場合は、「夫を捨てた罪悪感」と「別の男性に走ってしまった自己不信」と「社長さんに対する依存や執着心」などがとても強く出てきますので、かなり強い遺恨を残すことになります。なかなか難しいことは承知の上ですが、こうしたケースでは、ご主人との離婚の前に、きちんとご主人と向き合い、社長さんと向き合い、ある程度は“冷静に”物事を見られるようなアプローチを提案しています。その方が、今後幸せになるためのプロセスをスムーズに進めていくことができます。*ただ、その一方で私達はどのような状況であれ、最終的に彼女が選択したことを支持することが大事だと思ってます。もちろん、きちんと押さえるところは押さえていきますけれど、そこで「あかんやないか!」と言ってしまうのは簡単だと思うんです。そこで「なんで、そうなっちゃんたんだろうね?越えてみてどうやった?」と笑いながら向き直ることが大事なんですね。感情や行動なんてそんな理知的なものではありませんからね。実際、友美恵さんにも幾度と無く「まあ、そこまで気持ちが行ってしまったら、しゃあないところもあるよね~。もう我慢できなくなっちゃったら・・・、根本さん、やっちゃいましたわ!って来てくださいね」とも伝えていました。仮にダメって言われた事をやってしまっても、私のところに再び訪れてくれるほどの信頼関係を築きたいなあ、と常々思っているのです。ただし、セックスや恋愛に慣れてる方の場合、一度関係を持つことでかえってスッキリし、ご主人に再び気持ちを向けることができる方もいらっしゃいます。とてもリスキーな道で、それなりの覚悟を持たないと感情に振り回されるので、あまりお勧めはしていません。 ----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----ただ、いけないと思う一方で、社長さんとの次のデートを心待ちにする友美恵さんもいるんです。それくらい彼女は「女」になりたかったんですよね。(=女として扱われることに憧れていた。)そして、女であることに本当に喜びを感じていたんです。それは友美恵さん自身も驚く自分の感情でした。カウンセリングを続けていくと、こうした自分でも信じられない気持ちが湧き出てくることがよくあります。それくらい私達は素直な気持ちに蓋をして生きているのかもしれません。私が見た中でも、友美恵さんはとても素直な部類に入る女性でしたから、なおさら、その思いは強かっただろうと思います。
カウンセリングの実際
*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

私達は罪悪感が強すぎたり、プライドが高すぎたり、あるいは、恥の感覚が強ければ強いほど、素直に「ごめんなさい」が言えなくなります。

今さら謝ったって仕方が無い、もう手遅れだ・・・という場合もあれば、非を認めたらとんでもないことになってしまう(責任を全部背負わなくてはならない)という場合もあるでしょう。

あるいは、ごめんなさい、なんて感情表現は恥ずかしくてできない、というのも意外に少なくありません。

そういう時はつい「すいません」で代用してしまおうとするでしょう。
「ごめんなさい」がうまく言えないなあ、という方は、何か肩にたくさんの荷物を背負ってしまってるようですよ。しんどくないですか?辛くないですか?重たくはないですか?自分を否定したり、ちっぽけに扱ったり、あるいは、必要以上に背負い込んでいたりすると、私達は謝罪の言葉がさらなる荷物に感じられてしまいます。そして、自分を良く見せようとか、本来の自分をプライドという壁によって隠してしまっても、やはり「ごめんなさい」は言いにくい言葉になってしまうんです。「私一人が我慢すればいい」と思って生きてきた方、いらっしゃいませんか?あなたの肩には、ほんとうに重たい荷物が重なり合っているんです。それをまずは下ろしましょう。それは「自分を許す」ということ。自分は悪くないと意地を張るのではなく、自分をただ受け入れ、許してあげること、それが肩の力を抜き、心を軽くしてくれます。自分で自分が許せたとしたら、誰かに責められるという思いはなくなるでしょう。ただ、その状況を素直に受け入れられるようになるんです。自分を許すために、今日は大きく深呼吸し、自分で自分をハグしてあげましょう。そして、そのハグの中で、「あなたはよく頑張った。ベストを尽くして頑張った」と言ってあげるんです。きっとあなたの心はきっとすぐに反発したがるでしょう。でも、それでもいいんです。その反発の声に耳を傾けながら、「うん、それでもあなたはよくやってるよ」と労いの言葉を素直にかけてあげます。だって、あなたは自分で思っている以上に頑張っているのですから。そうして心が軽くなってきたら、きっと「ごめんなさい」は自然と口をついて、しかも、笑顔で言えるようになるはず。逆にまだまだ言えなかったら「まだまだ自分を許さなきゃ」とプロセスを続けてみてくださいね。「ごめんなさい」は自分を許し、相手を許す言葉。ぜひ、素直に使えるようになりたいですね。
心の処方箋
コンドイビーチ

諸般の事情により、1週間お休みを頂くことになりました。

ちょっと頭の中を空っぽにして参ります。

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