アラフィフ女性に訪れる、静かな喪失感

 
50代の女性。
子育てが終わり、夫婦ふたりの生活が始まったとき——
ぽっかりと、胸に穴があいたような喪失感がやってきました。

 

 

それに加えて、夫の定年、自分の働き方、老後の生活、経済的な不安…。
気づけば、悩みは尽きず、頭の中はずっとモヤモヤしている毎日。

 

走り続けてきたからこそ、ふと立ち止まった今、

これからの人生を考えると、不安でいっぱいになる。


そんな思いを抱えているのは、きっとこの方だけではないはずです。

 

 

一生懸命だったはずなのに、突然、動けなくなった

 
 
 

結婚してから今まで、
子育て、仕事、家のこと、親戚づきあい、町内会、そして介護。
慣れない土地で、目の前のことをひたすらこなす毎日でした。

 

子どもたちのスポーツの送り迎えに、毎日の食事づくり。
土日も休みなく、フルパワーで家族を支え続けた20年。

 

だけどある日突然、どうしても体が起き上がらなくなった。
何とか1日を過ごすだけで精一杯で、笑うこともできない。

 

51歳。
仕事も辞めてしまいました。

 

優しいけれど、ちょっと鈍感な家族。
私が「もう限界」と泣き出すまで、家事も手伝ってくれなかった。

 

周囲からは「まだ若いのに働かないの?」と心ない言葉が飛んでくる。
自信をなくして、毎日が不安でいっぱいです。

 

 

薬でようやく眠れるようにはなったけれど、気持ちは晴れないまま。
「このままじゃダメ」と思いながらも、心も体もついてこないのです。

 

 

 

 

走り続けた20年が教えてくれたこと

 

結婚して、子育てして、家事をして、介護までして。
気づけば、すべてを自分ひとりで背負っていました。

 

大変だったはずなのに、振り返ってみると「やりがい」もあった気がします。
でも、それが一気になくなってしまった今、何をしていいのか分からない。

 

——まるで、燃え尽き症候群。

 

責任や役割で動いていた毎日が終わったとき、心も体も一緒に止まってしまったのかもしれません。

 

 

あなたが「失ってしまったもの」は何ですか?

 

 

「働いてないの?」
「まだ若いのに、もったいない」


そんな言葉に傷ついてしまうのは、なぜでしょう?

働きたいのに、動けなかった自分が悔しいから?
何もできない自分を責めてしまうから?

 

——それよりも、まずは気づいてほしいんです。

 

あなたがこの20年間、家族のために全力で過ごしてきたこと。
それは、「仕事」以上の価値があることだったということを。

 

燃え尽き症候群とは

 

 

燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、
長年にわたり強い責任感や使命感で頑張ってきた人が、ある日突然、意欲や気力を失ってしまう状態のこと。

 

 

 

あなたは、「妻」として「母」として「嫁」として、
毎日を懸命に生きてきたんですよね。

 

その努力がなければ、家庭はまわらなかった。
だから、自信を持っていいんです。

 

次の「やりがい」を見つけてみませんか?

 

 

今、何もしたくない。
気力もない。


それでも、心のどこかで——

 

「このままじゃいけない」
「自分を取り戻したい」と思っていませんか?

 

それなら、「次のやりがい」を見つけてみてください。

 

それは「仕事」でなくても構いません。
趣味でも、小さな楽しみでも、毎日の中で少しでも「やってみようかな」と思えること。

 

いきなり完璧にやらなくてもいい。
ゆっくりでいいんです。

 

あなた自身を、思い出すために

 

 

ふとした時に「私って何のために生きているんだろう?」と感じたことはありませんか?

 

 

・他人の機嫌ばかりとって、自分の気持ちは置き去りにしていませんか?
・最後に心から笑ったのは、いつですか?
・好きな映画をゆっくり観たことは?
・ひとりでカフェに行って、自分と向き合った時間はありましたか?
・そして、自分の本音を誰かに話したことはありますか?

 

 

「次のやりがい」がまだ見つからないときは、
まずは誰かに話してみることが第一歩になるかもしれません。

 

 

 
 
 

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