なぜ春菊から基準値180倍の農薬が検出? | 化学物質過敏症 runのブログ

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なぜ春菊から基準値180倍の農薬が検出? 原因についてJAなどを直撃した
2020-12-09 13:0014

春菊(写真提供:福岡市)福岡市は8日、JAくるめ(福岡県久留米市)が出荷し、福岡市内の青果店等で販売された春菊から基準値の180倍の農薬・イソキサチオンが検出されたと発表した。

しらべぇ取材班は、その危険性について関係各所を直撃した。
■福岡市成果市場で基準値を大幅に超える農薬
福岡市食品衛生検査所が、福岡市青果市場で春菊の残留農薬スクリーニング検査を実施したところ、基準値を大幅に超える農薬(イソキサチオン)が検出された。

同検査所ではスクリーニング検査を定期的に実施しているという。

基準値を超えたのは「筑紫次郎の贈り物」と「福岡産」と書かれた春菊で、今月7日または8日に、市内のイトシマ(同市東区)やあかね(城南区)等で販売された170束が対象。

市は「対象商品は絶対に食べないように」と呼びかけており、卸会社と販売店は現在自主回収を進めている。

■健康被害が出るおそれ
農薬イソキサチオンは、有機リン系殺虫剤で多くの野菜や果物に使われている。

規定基準値内の使用であれば問題ないが、今回は基準値が0.05ppmのところ、実際には9ppmが検出された。

福岡市食品衛生検査所によると、体重60kgの人が今回の春菊を20g食べると、よだれが垂れたり、嘔吐、失禁するなどの症状がでる場合があるという。

ひどい場合には、痙攣(けいれん)することもある。

今回の対象の春菊はひとたば約150gで、同所長によると「湯がいて食べるとだいぶ落ちる」とのことだが、鍋に入れた場合、汁に混入するおそれがある。

■他の野菜のための農薬が…
これだけの量の農薬がついてしまった理由について、JAくるめの担当者は、「当該農家が今回の春菊の隣の隣の畑で、たまねぎなどを作っていた」。

「このたまねぎの出荷はだいぶ先であったために、虫がつかないように粉状の農薬をまいた。その際に出荷間近の春菊にもかかってしまった。」と話す。


■今後は農薬の指導を徹底
この農薬は期間が経過することでだんだん分解されていくそうだが、出荷間近の農作物にかかってしまった場合は、通常出荷停止にするという。

担当者は、「当該農家は、春菊にかかってしまったことを認識しながら、それでも出荷した。農薬の濃度などの認識が甘かったと言わざるを得ない。今後は農薬の知識に関する指導を徹底していく」と語った。

(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち)