昨日化学物質過敏症患者さんから相談がありました。
50 M ほど先のプラスチック工場から出てくるにおいで暴露しているそうです。
公害申請を行い市役所から役人が来たのはいいのですが工場の中を検査して特に問題がないという判断をしました。
しかしこの方法は間違っています、工場内部ではなく排気口からの VOC を調べるべきでしたね。
もうすでにその工場の社長と何度か話したそうですが「またお前か」という感じで完全に交渉が決裂しています。
この患者さんの主治医はそよ風クリニックの宮田先生ですが、先生の見解は引っ越すべきということでした。
当然ですが私も引っ越すべきだと言いました。
患者も隣の家から何か内職をしているようで変な臭いがするということでお願いしたにも関わらず聞き入れてもらえてません。
患者さんは既に60を超えてますが母親の介護をしているそうです。
母親は気づいてないかもしれませんが化学物質過敏症みたいなんですね。
母親は30年住んだ今のところで最期を迎えたいと考えているようですがこのままでは化学物質にさらされるだけなので引越し自体は患者は決意してます。
ただこんな目にあって悔しいので何かしたいということで私に相談してきたのですがこれはもう総務省の公害裁定を申請するしかないと言いました。
既に交渉の余地がないですからね、できれば宮田先生から引っ越しするようにとか意見書になりもらった方がいいよと言いました。
公害申請をしても都道府県の場合クレーマー扱いされることが少なくないのでうまくいかないことがあります。
こういう時にどう立ち回るかが公害申請の使いどころになるのでとにかく伊丹市の公害申請を成功させなきゃいけませんね。
前例があれば次の人がやりやすくなりますからね。