・出典:ケミカルデイズ
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/index.html
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・トイレ防臭剤 有害無益 すぐ止めよう!!
男子用便器の底に転がっていて、強烈なニオイを放っているものがあります。
トイレの臭いニオイを抑える防臭剤で、成分は、パラジクロロベンゼンと香料からなっています。
トイレのニオイを消すためということですが、かえって目もチカチカするほどのニオイがしますね。
パラジクロロベンゼンは衣類の防虫剤にも使われている成分ですが、かなり危ないものです。
パラジクロロベンゼンとは、化学的にいうと、ベンゼン環と塩素がくっついたもので、それだけで危ないものだと分かります。
特有の芳香刺激臭がして、揮発ガスは空気より重いので、トイレ内の低い部分に留まります。
肝臓・腎臓への影響、目や喉への刺激、頭痛、めまい、全身のだるさなどの健康毒性が指摘されています。
ラット、マウスの実験でがんが発生し、IARC(国際がん研究機関)では2B(ヒトに対して発がん性があるかもしれない)に分類されています。
日本では室内から高濃度で検出されて、シックハウスの原因物質として、0.04ppm という室内濃度指針値が設定されています。
こんな危険なものをワザワザ、ニオイ消しに使うことはありません。トイレは昔ほどニオイはしません。
説明書きには、使う場合は換気に注意などと書いてありますが、そもそもきちんと換気していたら本来のトイレのニオイもこもりません。
まったく有害かつ無益な使い方です。自宅や学校のトイレなどでまだ使っていたら、すぐに止めてもらいましょう。