絵の具 溶剤と顔料が心配  | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:ケミカルデイズ
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・絵の具 溶剤と顔料が心配       
  
     
  皆さんは、絵を描くときにどんな道具を使っていますか。
 絵の具にはいろいろな種類がありますが、どれも基本的には、色を出す顔料と、色を定着させる展色材からなります。

それぞれの種類によって、それを溶かしてのばす溶剤がちがいます。

■絵の具の種類と成分
◇油絵の具
顔料をケシ油、クルミ油などの植物性乾性油や少量の樹脂、乾燥促進剤などで練り合わせたもの。最近は乾性油のかわりに、クリプタル樹脂やビニル樹脂などが使われる。
絵の具を溶かす溶剤として、次の種類があります。
・テレピン油:植物性乾性油の亜麻仁油、ケシ油と生マツヤニが原料。
・ペトロール:石油を精製したもの
        ※乾性油とは、酸素とくっついて固まる油のこと。
◇水彩絵の具
顔料をアラビアゴム、蜂蜜、グリセリンなどで練り合わせたもの。
溶剤として、水を使う。
◇ポスターカラー
不透明度の高い水彩絵の具のこと。
ニカワがまぜられている。
◇アクリル絵の具
顔料を、アクリル樹脂が界面活性剤の働きで水に混ざったもの(エマルジョンという)で練り合わせたもの。

◇テンペラ絵の具
顔料と卵黄や卵白を用いる。溶剤は水。
◇日本画絵の具
鉱物性や天然原料の顔料をニカワ水で溶いたもの。

溶剤を用いないもの
◇パステル
粉末顔料に白粘土、水で練って固めたもの。粘着性がないので定着剤が必要。
◇クレヨン
顔料をパラフィン、木ろう、乾性油で練って固めたもの。

 この中で特に問題なのは、顔料に使われる重金属と、油絵の具で使われる有機溶剤、それに水性のものに使われる防腐剤、界面活性剤などです。

 鉛、カドミウム、セレン、クロム、ヒ素などの有害性の強い重金属については、安全性の面から、それを使っていない絵の具が出回るようになりましたが、使っている製品も未だに出回っています。

重金属入りは「有害性マーク」がついているのでできるだけ使わないようにしましょう。

絵の具のチューブも前は鉛でしたが、今はアルミニウムに置き換わっているそうです。

 油絵の具を溶かしたり、筆洗いするための溶剤のペトロールは、石油を蒸留して得られる揮発性油で、テレピン油の働きにに似たものが調整して作られています。

揮発性が高く有害物質です。引火性も強いので、換気に注意し、たくさん吸い込まないようにしましょう。

 天然成分であるテレピン油の方がより安全と言えますが、テレピン油は植物の精油成分であり、ニオイが強く、アレルギーを引き起こす物質でもあります。

ニオイに敏感な人、アレルギー体質の人は避けるべきで、化学物質過敏症発症の引き金になる恐れもあります。